ラーメン&つけ麺食べ歩き
楊 2号店
(東京都 豊島区)
店名 |
中国家庭料理 楊 2号店(やん) |
住所等 |
東京都豊島区西池袋3-25-5 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2006年2月中旬 坦々麺 787円 |
〜楊 池袋店〜
(各写真はクリックで拡大します)
JR池袋駅から徒歩5分ほど。
中国「家庭料理」と書かれております。
ちょうどL字型の小路に面する形。
周囲に溶け込んだ味のある佇まいです。
店内はカウンター席とテーブル席があります。
カウンターの左奥が厨房スペース。
壁面の掛け軸類はいかにも中華の雰囲気。
気取らない雰囲気です。
メニューはかなーり豊富。
「すっぽん」や「北京ダック」までありますぞ。
「坦々麺」をオーダーしました。
メニュー裏。
紹興酒の種類も豊富。
一品料理は「四川」のものが多いようです。
2006年2月中旬 坦々麺 787円
本場中国「スープ無し」スタイルの担々麺です。
タレは芝麻醤とラー油がメインかな。
挽き肉と青梗菜、ピーナッツを砕いた物をトッピング。
味は濃い目ですが、意外に「辣」も「麻」も控えめ。
確かに家庭料理的な優しいテイストですね。
良くかき混ぜて食べるよう促されます。
うむむ、混ぜたら日本の「油そば」もしくは
イタリアンの「スパゲティポロネーゼ」・・・っぽい雰囲気に。
粘性のある油脂やピーナッツ粉のせいで
「コテッ・・・」とした口当たり。
2006年2月中旬 坦々麺 787円
北区で人気の中華料理店「楊」(ヤン)の2号店。
女性店主「楊」さんが切り盛りする中国の「家庭料理」のお店で、特に「タンタンメン」が美味しいと聞いて訪問してみた。
関係はないが、昔、「楊夫人」(マダム・ヤン)と言うちょっと高級な袋入りラーメンが売られていたのを思い出す。お店は池袋西口「東京芸術劇場」の道路向かいの小路に面している。店構えはいかにも「中華料理店」と言う感じで、看板には「四川風味」と書かれていた。
メニューを見ると、料理の種類が多いのに驚かされる。最初から決めていた通り「坦々麺」をオーダーすると、女性店主(楊さん?)さんから「辛いですけど大丈夫?」と言われたので、「大丈夫です」と答えた。調理は厨房にいる男性スタッフが行っていた。
ちなみに、こちらの担担麺は、担担麺のルーツとも言える「スープ無し」タイプになる。もともと担担麺は、麺とタレを入れた桶を七輪と共に天秤棒で「担いで」売り歩いたのが始まりだと言われている。要は担ぐから「担担」麺と言うことらしい。担いで売り歩きやすいように、重いスープを省略して食べる「汁なし」スタイルが定着したようだ。
平皿に乗って登場した担々麺、麺が白いのはおそらく本場中国のカンスイ不使用の麺なのだろう。
良くかき混ぜてから食べるよう促されたので、かき混ぜてみると、ネチョネチョと意外に箸に抵抗がかかる「重め」の手応えである。どうやら底に敷かれている「タレ」の油脂成分がかなり粘度が高い感じなのだ。そして30秒ほどかけて良く混ぜ終わった時の姿は・・・・まるで日本の「油そば」、もしくはイタリアンの「スパゲティポロネーゼ」(ミートソース)・・・っぽい雰囲気になった。
一口食べてみると・・・・粘度の高い油性のタレが万遍なくまぶされたせいか、すすってもツルツルと軽く早い動きがなく、ネチョネチョと粘性のある接着性が強い感じで、すすると言うよりも「あんぐり」と大口を開けて食べる格好になる。
麺の食感自体はどこまでも優しくゆったりとして自己主張しないタイプであり、「中華麺」と言うよりもスーパーで売られている「細うどん」の食味に近い気がする。
茶色の色合いと挽き肉が混じる様子からして、見た目はスパゲティポロネーゼのようだが、いわゆる「ソース」のようにユルリとする口当たりではなく、一切の「水」が使われていない感じで、油がネチネチ、ムチョムチョ・・・と、ちょうど「水あめ」を塗ったように粘性が強い「コテッ・・・」とするすすり心地なのだ。
味的には・・・芝麻醤のゴマ風味とピーナッツ粉の濃厚な植物系油脂類の芳ばしさが口中に溢れ返る感じ。
そして「ラー油」の唐辛子の辣味がふんわりと広がり、数秒遅れて「花椒」(ホワジャオ)による麻(マー)の「しびれ」がピリピリと心地よくやって来る。ただ、辣(ラー)、つまり辛味は途中で卓上にあるラー油を足したほどで、さほど強くなかった。おそらく一見客と言うことで、辛さをやや控えめに調節してくれたのかも知れない。強い塩気や化学調味料は感じられず、家庭料理的な優しいテイストである。
挽き肉も旨味がギュッと詰まった感じで、しかも柔らかくて美味しい。時折、ザラッとする大き目のピーナッツ片が舌に触り、噛み潰すと芳ばしさがあふれ、良いアクセントになる。青梗菜はもう少しシャキ、シャクッとすると、もっとその水分と歯触りが清涼感を出せて生きてくると思う。現状では油のコテコテ感にやや埋もれがちな気がした。
ちなみに、ピーナッツ粉の口当たりは、まるでスパゲティミートソースにたっぷりと粉チーズを振りかけて食べた時の・・・あの粉チーズの「パフパフ」する口当たりと非常に良く似ている。
もともと、「ドロッ・・・」とした芝麻醤で口当たりが「重い」ところへ、このピーナッツ粉が重なると、風味も口当たりもなんとなくペースト状のピーナッツバターを連想させ、「モッタリ・・・」としたスローモーな重い舌の動きになってしまう。
さらに味付け自体もやや濃い目と言うこともあり、ちょっと口当たりがクドい感じは受ける。そこで、試しに卓上の黒酢を入れてみると、口当たりがサッパリするとともに旨味の複雑さが増した感じになってさらに美味しく感じられた。ただ、麺皿が平皿で冷たく大きいせいか、麺の温度低下が多少早めな気がした。
食べ終わると、どことなく「スパゲティポロネーゼ」もしくは「油そば」のような・・・まったりとした口当たりに、思わず国籍は違えど麺文化の共通項を見出したような気分に成ってきた。
お店を出て、芝麻醤のコテッとした濃い味が次第に口中から消えてゆくと、後口的には、花椒を始め、様々な香辛料が順番に顔を出す感じで・・・・実に長い「アフター」(余韻)を堪能させてくれる。
交互に優しく顔を出す「辣」と「麻」による後味が何とも爽快で、スープ(液体)による胃の「重さ」がないのも何とも新鮮である。これぞ「汁なし担担麺」の醍醐味・・・と思えた。
(麺は完食。スープはなし。)
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