ラーメン&つけ麺食べ歩き

(東京都 渋谷区)

店名 麺の坊 砦(めんのぼう とりで)
住所等 東京都渋谷区神泉町20-23 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2004年9月中旬 砦ラーメン(細麺・ふつう) 700円



〜麺の坊 砦〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
神泉駅から徒歩4分ほど。
渋谷駅からだと15分位かな。
山手通りと旧山手通りの分岐点にあります。






「砦」という店名からか、
城壁の「なまこ壁」を模したようなヒサシ。
とてもウッディな造りです。






メニューと営業時間。
これまたウッディな造り。






店内はカウンターとテーブル席。
ほぼ満席の盛況ぶりです。






メニュー。
「砦らぁめん」を細麺でオーダー。






テーブル席の仕切り。
「砦」の演出かな?
占いに使う筮竹(ぜいちく)っぽいですな。
薬味のゴマは白ゴマと黒ゴマのブレンド。










2004年9月中旬 砦らぁめん(細麺・固さ普通) 700円



一風堂ゆずりの美味しい博多豚骨ラーメンを、
絶妙に東京向けにチューンした秀逸な一杯。
ふくよかなスープの洗練された旨味もさることながら、
特に「麺」の美味しさは特筆ものですね。









「気品」さえ漂わせる美味しいスープ。
しっかりしたコクや旨味はあるのに、
クセや臭みなどは微塵もない。






まるで「羽毛」のごとき
無類の「軽さ」を誇る極上の麺。
まさに「宙を飛ぶ」かのような軽快感。

比類のないふくよかさ、上品な食味は
他店の数段上を行く味。




2004年9月中旬 砦らぁめん(細麺・固さ普通) 700円

以前、一風堂が新横浜ラーメン博物館に出店していた際に店長をされていた方が2001年にオープンさせたお店らしい。
ラーメン博物館に一風堂が出店していた際に、3回ほど食べた事があるが、非常にレベルの高い美味しさだったので、今回、とても期待して訪問。「砦」という店名は、「今居る処が最後の砦・・・」というような意味からの命名のようだ。

看板やメニューには、「博多豚骨」の文字は発見できず、極細麺と太麺のどちらでも選択できるなど、一風堂仕込みの美味しい博多豚骨ラーメンをベースとしながらも博多豚骨の枠にこだわらず、東京の味覚や価値観にうまく融合させたラーメン作りを目指している印象を受ける。
ラーメンは、ずんぐりと丸みのある大きめな器で、スープもたっぷりと注がれて出て来る。白濁豚骨のスープは、見た目からして女性などにも好かれそうな、とても上品にまとめられた印象を漂わせている。一口飲んでみると、まさに外見どおりの上品で洗練された豚の風味を持つスープで、荒々しさや武骨さを微塵も感じさせず、非常に口当たりが優しい。しかし、素材のコクや旨味はしっかりと出ており、「本物の味を、上品に食べやすく」というコンセプトを感じる。
塩分やラードや化学調味料にほとんど頼っていないので、後味に「クドさ」「しつこさ」が一切なく、より一層「上質」感を際立せている。

そして、このスープに組合せられる極細麺がまた非常に「美味しい」麺で、最初の一すすりで、直後の数秒間、まさに全身「金縛り」である。
ともかく信じられないほどの「軽快感」と上質な「ハリ」を見事に両立させた麺であり、その軽さたるや、まさに「宙を飛ぶ」かのような軽快感。まるで宇宙空間(無重力状態)で麺を食べているような気持ちになってしまうほどだ。そのあまりに見事な軽快感ゆえか、すすった時に器の周囲に立ちこめるスープの風味、麺と一緒に口に入ってくるスープの旨味なども、より一層「躍動」して感じられる。
とにかく、歯触り、噛み応え、味、ノド越し・・・ともにパーフェクト。一風堂やその関連店の麺を食べた時、いつも必ず「いやー、美味い麺だなぁ」と思うのだが、こちらのお店は、その中でもさらに頭一つ抜きん出た美味しさだった。
麺にからむスープが、コクはあるのにクドさがない、つまり「重くない」スープであることも関係しているのだろうと思う。

博多系の細麺と言うと、普通、色が茶色くてザラザラした朴訥な感じのものが使われる事が多いが、こちらの麺は白くてとても滑らかな舌触りだ。小麦もとても良い物を使っているのだろうと感じる。また、麺の量自体もこの手のラーメンとしては割と多めであり、160g位はあると感じた。この辺も、替玉の習慣に慣れていない関東の価値観に合わせているという印象を受けた。

チャーシューは肩ロースで上質な肉質のもの。箸でつかむとホロホロと細かなブロック状に崩れてしまうほど柔らかく、上品で美味しいとは思うが、ややさっぱりし過ぎている気もする。もう少し脂身があれば、トロリとしてさらにコクや旨味が増すと思う。
また、味付けのない茹でモヤシが入っている。白濁スープの清涼感の演出として入れているのだろうと思うが、個人的には、ちょっとモヤシの水気が多いような気がして、もともと上品な仕上がりになっているこちらのお店のスープにはあまり必要ない気がした。逆に、モヤシを多めにほおばった時など、その水っぽさでスープが希釈されしまう感覚にも遭遇した。モヤシは卓上に置いて、お客さんの好みで入れさせてみてはどうかと思う。一方で、キクラゲはもう少し沢山入れてくれた方が個人的には嬉しい。

卓上には無料薬味が置かれている。ニンニクは粒のまま置かれていてクラッシャーでつぶすタイプ。つぶして入れてみたが、あまり強い辛気は発しなかった。辛子高菜はちょっと色使いが派手で、あまり辛くはなく醗酵したような特有の臭みも少なめ。薬味類もまたちょっと上品にまとめられている感じだ。
また、ゴマの容器にはなぜか白ゴマと黒ゴマが混じって入っていた。この手のラーメンならやはり白ごまオンリーの方が風味がマッチすると思う。接客は、一風堂同様に、明るくてとても元気の良いものだった。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)











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