ラーメン&つけ麺食べ歩き
天風
(埼玉県 さいたま市)

店名 支那そば 天風(てんぷう)
住所等 埼玉県さいたま市見沼区大和田町1-1614
     ↓ (2007年5月移転)
埼玉県北葛飾郡鷲宮町西大輪946 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年12月上旬 元丸 550円



〜支那そば天風〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
正面に赤いノボリ旗が見えます。
東武線大和田駅から徒歩4分ほど。
スーパーマルエツのお隣です。






さすが人気店らしく、行列していました。
間口はあまり広くはないですね。






営業時間など。
昼間のみの営業ですぞ。






店内はカウンターのみ。
右奥が厨房です。
素晴らしい素材の匂いが立ち込めていました。
浅草開化楼の麺箱が見えます。






メニュー。
元丸(げんまる)をオーダーしました。
つけ麺も人気のようです。
つけ麺のスープ割は50円。










2004年12月上旬 元丸 550円



むぅ・・・濃厚なスープですなぁ。
ラーメンと言うより、まるで巨大なつけ麺のようです・・。

スープはパワフルでパンチのある旨味がはちきれそう。
モチモチの太麺が抜群に良く合っていますね。
玉ネギは好みが分かれるかも。









素材密度が濃厚で、ラーメンスープと言うよりも
つけ麺の「つけ汁」のようなスープ。
しょっぱくはないけど、かなーり「濃い味」ですな。






ちぢれた太麺は「モチモチ」して美味しい。
濃厚スープが思いっ切りからんで来ますね。
全体的に「つけ麺テイスト」を感じます。




2004年12月上旬 元丸 550円

私鉄沿線にありながら、今や埼玉を代表する人気店、話題店の一つ。
車で行った場合は、お隣のスーパーマルエツの駐車場が利用できる。マルエツの駐車場は無人の機械発券式であるが、一番奥が入口になっていてちょっと判りづらい。こちらのお店で会計した際に駐車券にハンコを押してもらってマルエツのレジへ持ってゆくと磁気処理をしてくれるので、その券を駐車場出口の機械に入れるシステム。
行列に並んで約15分、入店すると店内は様々な素材の濃密な香りが立ち込めていた。L型カウンターであり、厨房は目の前だが、調理自体はお店の奥で行われていて、細かに見ることはできない。しかし、非常に真剣に調理している様子が雰囲気から如実に伝わって来る。

登場したラーメンは、幅広で底が浅い器に入っている。
スープを一口飲んでみると、いきなり「ドッシリ」とした「旨味の重力」を強く感じるなかなかのグラビティ・テイストだ。わずか一口飲んだだけで、口中は濃密に煮詰められたような素材の旨味であふれ返り、かつ、さらに味付けそのものもかなり濃い感じで、これでもかとばかりに舌に味わいの波状攻撃をしかけて来る。さらに表面の油が意外に多く、そのため油の「コッテリ」感も一緒になって追い討ちをかけて来る感じだ。
味わい的には豚骨や鶏ガラに混じり、魚節がかなり使われている事が判る。しょっぱい訳ではないのだが、まるで蛋白加水分解調味料などを直接舐めた時のように・・・・ともかく味が濃く、旨味の芯が図太く、ドッシリとした実にへビィなスープである。そのため飲み始めて数口ですっかり満足してしまい、ゴクゴクと次々にスープを飲む感じにはならなかった。

麺は麺箱からすると浅草開化楼のようだが、表面がちょっととろけた感じで、この濃厚スープをさらにたっぷりとからめてくれる。表面の油もからめてスルスルと口当たりが良く、噛み締めると「モチモチ」としており、このモチモチ感は麺好きには堪えられないだろう。食味はやや柔らかめで食べやすく、麺自体にも甘味と言うか、旨味がある感じで美味しい。ちぢれがあるのもアクセントになっていていい感じだ。

チャーシューはしっとりとした肉質、臭みがなく、香ばしい醤油ダレのやや濃い目の味付けだが、肉の旨味が豊かでなかなか美味しい。脂身はトローリととろける感じ。
メンマはプキプキとしていて弾けるような食感。
長ネギの小口切りも少し載せられているが、意外にも玉ネギが薬味としてしっかりと中央に載せられている、素直な風味の長ネギと違って、玉ネギは催涙効果のある硫化アリルのクセのある風味があるため、まるで「オニオンサラダ」のような風味を感じてしまう。シャキシャキではなくシンナリとしているので軽く下茹でしているのかもしれない。この個性的な香りが、この濃厚スープに合うと言うことなのだろうか。一ひねり加わった感じにはなっているが、好みは分かれそうに感じられた。

全体として何と言うか、ともかくスープが「ドッシリ」とした旨味と濃い目の味付けであり、食感の豊かな太ちぢれ麺と言うこともあって、ラーメンと言うよりも、まるで「つけ麺」を食べているような気になってしまった。ただ、つけ麺の汁に特有の「酸味」や「辛味」が付いていないので、味の構成としてはやはり「ラーメン」の路線を堅持しているようだ。
後味的には濃厚な素材感と共に甘味が口の中に残る。他のお客さんを見ていると、ラーメンとつけ麺のオーダー比率はほぼ半々程度であった。


(麺は完食。スープは4割飲んだ。)











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