ラーメン&つけ麺食べ歩き
天下一品 高田馬場店
(東京都 新宿区)

店名 中華そば 天下一品 高田馬場店(てんかいっぴん たかだのばばてん)
住所等 東京都新宿区西早稲田3-20-4 【地図表示】
禁煙 タバコ分煙(12〜14時は禁煙)
訪問日 2005年8月上旬 ラーメン(並・こってり) 630円



〜天下一品 高田馬場店〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店は高田馬場駅、早稲田駅、いずれも徒歩10分程。
都内でも有数のラーメン激戦区「早稲田通り」に面しています。






店内はカウンター席とテーブル席。
窓ガラスが大きいので自然採光がいい感じ。






三種類のスープがあります。
「こってり」でラーメン(並)を注文しました。
次ページを開けると多数のセット物がありました。






「天下一品初心者の方へ」
お薦めメニューや食べ方についての親切な説明です。






卓上に置かれた薬味。
左が「辛子味噌」、右が「辛子ニンニク」です。
私的には、特に「辛子ニンニク」が気に入りました。










2005年8月上旬 ラーメン(並・こってり) 630円



「天一」の愛称で親しまれているラーメン。
今や、全国区の人気ですな。

ドロンとしたトロミのあるスープは、確かな素材感の旨味とともに、
最初から最後までサラサラ感が感じられ、何とも独特な口当たり、舌触り・・・。

もともとは屋台出身だそうですが、
そう言われてみれば・・・量的にも、味わい的にも、
どことなくファーストフードの雰囲気も・・・。









思いっ切り濁りまくったスープではあるものの、脂が浮かず、
鶏と野菜がメインなので、重さやクドさはないですね。
絶妙なインスタント感と本物の素材感とが見事に同居する個性派スープ。
サラサラした独特な粒子感が「ヤミツキ」になるかも・・・。






トロミのあるスープの中でも埋もれず、
しっかりとした食感を放ち、ハキハキとした明るさを持つ麺。
スープとの相性を研究し尽くしている印象ですな。






ドロッとした粘度の高いスープが麺にびっしりとからみます。
うーん・・・シチュー料理に麺を入れたような感じが近いかも・・・?




2005年8月上旬 ラーメン(並・こってり) 630円

ご存知、京都発祥の有名店。独特のドロッとした鶏スープが人気で、今や日本中に店舗展開している。
スープは「こってり」「あっさり」「ブレンド」の三タイプがあり、各種のセット物メニューも充実し、場所柄か「学生セット」などもあるようだ。

不透明なスープは、最初の口当たりに「ネチョネチョ」とする強い粘性を感じる。
スープの素材は、鶏ガラと十数種の野菜をベースにしているそうで、このトロミは鶏のコラーゲンだと思うが、さらに野菜の煮崩れたものが混じってドロンとしている感じだ。そう言う意味では鶏肉入りホワイトシチューのような舌触りにも感じられ、普段口にするラーメンのスープと言うよりも、シチューやポタージュとかのスープ系の料理や、パスタにかけるソース類など・・・・何か別な料理に似ている気がする。
さらに、舌の上へ置くと「サラサラ」とする粉っぽさがあり、このサラサラする粒子感は鶏の骨髄粉なのか、それとも野菜の煮崩れたものなのか判らないが、スープが減ってきて底の方へ行くにしたがって、次第に「ザラザラ」と粒子が粗くなる感じになる。この辺になるとどうやら骨髄粉のイメージが色濃くなって来る。このサラサラ感が最初から最後まで終始感じられ、何とも独特な口当たり、舌触りを醸し出している。

「こってり」とは言え、脂っぽさや重さをまったく感じさせず、そしておそらくは意図的だと思うが、ほんのりとする鶏の臭みが嫌味でない程度に僅かに出されている。
塩分は、ほんのりとやや強めに感じられるが、決して塩辛くなるほどではなく、また、粘度のあるトプトプしたスープには、これ位の塩加減がないと味の輪郭がぼやけてしまうと思うので、この辺の絶妙な塩加減は実に「さすが」だと思う。

麺は細麺ストレート、すするとスープがたっぷりとからんできて、タプタプする感じがあるとともに、硬すぎず、柔らかすぎず、このドロッとしたスープの中でも埋もれない、しっかりとした食感を放つハキハキとした明るさを持つ麺だ。スープとの相性を研究し尽くしている印象であり、玉子が多く使われている感じの滑らかな舌触り、細くて柳腰ながらも「プリッ、プリッ」とした反発力を備えている。スープがよくからむので、麺を食べ終わる頃には自然とスープも残り少なくなっている。

チャーシューは薄めに切られているが、しんなりとして舌にからみつくような食感、肉の旨味がしっかりと感じられて臭みも無く美味しい。メンマはシャキシャキと繊維感がしっかりとしていて、はっきりとした食感。
卓上に置かれた二種類の薬味のうち、特に辛子ニンニクがスープにとても良く合う。ニンニクの風味と適度な辛味がグーンとスープを元気にして、食欲をそそる感じになる。辛子味噌の方は、ピーナッツ味噌を連想させるような甘辛い味わいであった。

食べ終えてみると、口当たりはドロンとしたスープではあるが、鶏と野菜がメインなので重さやクドさと言うものがない。そして、最初の数口はややインスタントチックなスープに感じたが、飲み進むと添加物感や化学調味料ぽさもなく、本物の素材感に満ちていて、食後も舌がすっきりとしていて、胃もたれなどもなく、後味は結構良い。ただ、食後しばらくは歯茎や舌に例のサラサラとした粒子感が残って感じられ、何とも独特な後口ではある。
最後に両手で器を持ってスープを飲み干したのだが、おそらくはこのラストシーンでの喉を通り過ぎる濃縮された旨味とザラザラ感が、好きな人には堪えられず「ヤミツキ」になってしまうのだろうと思う。

こちらのラーメン、「こってり」スープは個性的なトロミゆえに、好き嫌いが明確に分かれると評される事が多いようだが、確かに数年前なら無類のインパクトぶりを感じたと思うが、ここ最近の「何でもあり」的なニューウェーブ系ラーメンを食べ歩いていると、意外に食べ易い素直なラーメンに感じられた。
また、創立者の方は、もともとは屋台のご出身だそうだが、そう言われてみれば・・・量的にもサッと食べられる量であるし、具や味わい的にもゴテゴテしないシンプル路線であり、何となくファーストフードチックと言うか、どこかしら屋台ラーメンの面影を残している気がする。


(麺は完食。スープも完飲。)










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