ラーメン&つけ麺食べ歩き
ティーヌン 本店
(東京都 新宿区)

店名 タイ国ラーメン ティーヌン 本店(てぃーぬん)
住所等 東京都新宿区西早稲田2-18-25 【地図表示】
禁煙 タバコ分煙(ランチタイムのみ禁煙)
訪問日 2005年8月上旬 トムヤムラーメン 550円(サービスタイム価格)



〜ティーヌン 高田馬場本店〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
トムヤンクンラーメンで有名なお店です。
高田馬場駅、早稲田駅、いずれからも徒歩10分程。






店頭のサービスタイムの案内。
月曜〜金曜だけのサービスのようです。






店内はL型カウンターと小卓。
調度品などはタイの食堂をイメージしているようですな。
壁に色々なメニューが貼られています。






メニューです。
スープや麺が色々あって、ビーフンも太さが選べます。
ラーメン以外にもご飯物やタイカレーなどが揃っています。






サービスタイムの案内。
せっかくなので「トムヤムラーメン」に決めました。
ムエタイ選手のポーズがイカス〜 (´▽`*)






卓上に置かれたタイ式の調味料。
それぞれ「砂糖」「唐辛子粉」「ナムプラー」「酢」かな?










2005年8月上旬 トムヤムラーメン 550円(サービスタイム価格)



まさに美味しい「本格派」のトムヤムスープ。
決してアイディアだけではない、実にまじめに作り込んでいる印象です。

酸っぱい「レモングラス」のエキゾチックな酸味・・・。
赤唐辛子の爽やかで清涼感のある辛さ・・・。
ナムプラーのクセのある風味・・・。

これらが渾然一体となった「エスニックテイスト」あふれる一杯。









むせ返るような強烈な「酸っぱさ」と「辛さ」のW攻撃・・・。
喉の奥底まで、キレのある酸っぱさが一斉に押し寄せ、一瞬にして口腔を占領してしまう。
あまりに素早い酸味の伝わり方、そのスピード感に面食らってしまいますた・・・(゚Д゚)






やや低加水っぽくも、上質な小麦粉を感じる滑らかな細麺。
動きが硬く、コシの重みが少なく、ちょっと「パサパサ」「カサカサ」する軽い口当たり。
麺の量も多く、食べ応えがあるうえ、時間が経っても全く「ダレない」感じ。




2005年8月上旬 トムヤムラーメン 550円(サービスタイム価格)

タイの代表的な料理でもあり、世界三大スープの一つとも言われる「トムヤムクン」、その味をラーメンと融合させたトムヤムクンラーメンで有名なお店。
「トムヤムクン」・・・・その味を一言で表現すれば、「超酸っぱ辛い香草スープ」・・・だろうか。辛味の強いサラッとしたスープに、レモングラスの強烈な酸味が加わり、さらに青臭い香草の匂いがするスープ・・・・そこに淡白なエビやフクロダケなどの具が入る。
香りが強く、強烈に酸っぱ辛いスープには確かにエビの淡白な優しい旨味が非常に良く合うと思う。強烈なエスニックテイストではあるが、日本人でも好きな人はヤミツキになるようだ。

ちなみに、私も今まで10軒以上のタイ料理のお店でトムヤンクンを食べ歩いたが、お店によって味も違えば辛さもマチマチだし、入る具も微妙に異なる。それゆえタイ料理初心者の人は、もしあるお店のトムヤムクンが好きではないと感じても、別なお店だとすごく美味しいと感じるかも知れない。

登場したラーメンは結構大振りな器に入っている。鼻を近づけると、香草系の実に様々な香りがして、まさにアジアン・エスニックフードの趣きである。
一口飲んでみると、ピリッとする辛さとともに、真っ先にすっぱい「酸味」が舌の上を通り越し、喉の奥の最深部まで、一気に貫くように進入して来た。
気持ちの準備もないままに、なだれ込んで来た強烈な酸っぱさに、いきなり喉の奥を占領され、思わずむせ返りそうになるのを、目をつぶって必至に耐える姿勢になる。まさにキレのある「酸っぱさ」が口腔内の奥底まで、一斉に押し寄せ、一瞬にして「口」、「喉」、「胃」を占領されてしまったイメージである。あまりにも素早い酸味の伝わり方、そのスピード感に面食らってしまった。

この酸味・・・・・「酢」による酸味ではなく、ズバリ、酸っぱい「レモン」の酸味そのものである。
何ともフルーティで爽やかながらも、強烈に舌を差すような鋭いエキゾチックな酸っぱさ・・・・タイの香草「レモングラス」による酸味だ。
ちなみにレモングラスとは、本物のレモンではなく、細長いイネ科の植物でレモンそっくりの酸味と香りがある。酸味の追加として果物のライムなどを足して使うお店もあるようだ。
スープは、赤唐辛子の辛味、ナムプラーのひねりのある旨味、パクチーの強烈な青草の香り、などなども加わって、まさに本場タイの「トムヤムクンスープ」そのものだと思う。変にラーメンぽさや、中華っぽさを出そうとしておらず、実に「きっちり」と本場タイの味を踏襲して出して来たと言うイメージを受ける。

麺は中細タイプ、上質な小麦粉が使われているような滑らかな食感がある。
表面は滑らかで上質な口当たり感を持っているが、割と低加水ぽく硬めに仕上げられていて、動きが硬く、カサカサと口や歯に当たる感じがある。すすってみてもコシの重みがないと言うか、ちょっと「パサパサ」「カサカサ」するような軽いすすり心地だ。
口当たりは優しいものの、あまり変形しようとしない形状記憶合金のような動きの硬さがあり、そのためツルツルとなまめかしくすすれる感じではなく、麺の持つ微細な角がパタパタと唇にぶつかり触れながら口に入って来る印象になる。
麺の量も多く、食べ応えがあるうえ、スープとの相性は悪くないと思う。しかも、時間が経っても全く「ダレない」感じで、この食感はあまり変化しなかった。

ちなみにあまりの酸っぱさに気を取られて、スープの辛さは大した事ないかなと思っていたら、後半になってどんどん辛さが蓄積して来た感じで、後半、辛さにむせ返ってしまう事が2回もあった。
しかし、舌がヒリヒリ、胃がジンジンしながらも、後味は非常に爽やかで清涼感のある辛さであり、嫌味な味が全く残らない。気持ちの良い汗をかいた感じで、いかにも新陳代謝が促進されたイメージである。唐辛子のカプサイシンや各種香草の薬効なのだろうか。

チャーシューは肉の旨味が非常に濃く、臭みがなく、なかなか厚みもあってかなり美味しい。ただ、チャーシューだけが醤油で味付けがされているようで、ちょっと違和感を感じた。
水分の多いモヤシが、スープの酸味や辛味を多少は緩和してくれているようだ。スープには化学調味料感や塩辛さも感じられず、安っぽいインスタント感も微塵もない。
食べていて途中で、無性にエビやフクロ茸が欲しくなってしまった。逆に言えばそれだけ「本格派」のトムヤムスープだと言うことなのだろう。
ちなみに、後でよくメニューを見たら、「トムヤンラーメン」はチャーシューが入り、「トムヤンクンラーメン」はエビが入るようだ。ちなみにタイ語で「トム」は煮る、「ヤム」は混ぜる、「クン」は海老の意味である。

メニューには中華麺以外に、本場タイで食べられているビーフンなどの米で作った麺も用意されていて、さすがにビーフンの方がこのエスニックテイストあふれるスープとの相性面では上だとは思うが、それでは「ラーメン」にならなくなってしまう。
ノレンに大きく書かれているように、メインで目指しているのはあくまで「タイ国ラーメン」であり、あえて中華麺を入れるからこそ、「ラーメン」を名乗れると言うことなのだろう。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)










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