ラーメン&つけ麺食べ歩き
大勝軒 飯田橋店
(東京都 千代田区)
店名 |
大勝軒 飯田橋 店(たいしょうけん いいだばし) |
住所等 |
東京都千代田区富士見2-12-16 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ完全禁煙 |
訪問日 |
2005年1月下旬 中華そば 630円 |
〜飯田橋大勝軒〜
(各写真はクリックで拡大します)
JR飯田橋駅西口を出た風景。
左にJR中央線の線路、右に皇居外堀が広がります。
徒歩3分ほどで到着しました。
東京警察病院の裏手です。
飯田橋駅はもちろん、九段下駅からも歩けそう。
東池袋本店と同じ「かちどき製粉」の
小麦粉が積んであります。
営業時間と定休日。
券売機制です。
む?「小盛」があるのは珍しいですね。
普通の「中華そば」を購入しますた。
昼2時過ぎでも大盛況の店内。
木目調のカウンターとスポット照明がオシャレ。
店員さんのシャツの背中には
「東池袋大勝軒 山岸一雄」のロゴ入り。
大勝軒暖簾分け店の「お約束」。
東池袋店主山岸氏との記念写真が飾ってあります。
「誠心努力 そして根性」の文字も素晴らしい達筆です。
2005年1月下旬 中華そば 630円
非常にハイレベルで丁寧な作り込みです。
調味料を控え、ナチュラルで豊かな素材感に満ちたスープに
店主さんの「目指すもの」を感じますね。
ビジュアルもきれいにまとまって
大勝軒としては随分「上品&高尚」なお味ですな。
本物の天然ダシにこだわった感じのスープ。
ガツンッと来るパンチや旨味の強さよりも
「上質&ナチュラル」路線のイメージを感じます。
上品な風味ながらも、強い「がっつり」感を放つ麺。
麺帯を良ーく練った感じですね。
食後はドッシリとお腹に溜まります。
「しっとり&ふくよか」な美味チャーシュー。
モモ肉をここまで上手に仕上げるとは素晴らしいですな。
味付けも香ばしいです。
2005年1月下旬 中華そば 630円
ここ数年、開店ラッシュを迎えている東池袋大勝軒の暖簾分けの新店の一つを訪問。こちらは2004年12月に飯田橋に創業したお店。
JR飯田橋駅の西口を出ると左手に東京警察病院の大きな建物があり、お店はその裏手にある。
入居しているビル自体は割と年季を感じるものの、店内は真新しさに満ち、木目調のカウンターやスポットライトの照明など、大勝軒の中では相当にオシャレと思われる造りになっている。 券売機に「小盛」があるのも珍しい。場所柄、女性客やカップルなども視野に入れ、ターゲットに加えているのかも知れない。
昼2時過ぎの訪問でも店内は大盛況であったが、店員さんはこの混雑ぶりをものともせずに正確、迅速な調理を遂行しており、開店してまだ1ヶ月半とは到底思えないほど、その調理ぶりは実に「堂に入っている」感じだ。おそらくは素人出身者ではなく、それなりの立派なキャリアをお持ちの方が開いた店と感じた。
登場したラーメンは、非常に「端整」なルックスである。スポットライトの照明効果も加わってか、まるで息を飲むほどにキラキラと美しく輝いて見えた。
まずはスープを一口すすってみると、ふんわりとするサバ節などの魚介の風味がやって来る。これが何と言うか、実に軽やかなメロディを奏でている感じであり、意外に飲み口の軽さがあるスープだと感じた。しかも、じんわりとした動物系のダシも良く出ていて、しっかりとしたボディもあるため、味わいの物足りなさはなく、どこにもカドがない感じにきれいに「丸く」まとまっている。
数口飲んでみると、ともかく舌に自然に馴染む感じの、ふくよかで優しい旨味を持つスープであることに気付く。最初はタレがやや薄めなのかと思ったが、どうやら化学調味料も相当に控えている味のようだ。
おそらくはガツンッと来るパンチや強い旨味よりも、ダシにしっかりとこだわり、本物の素材の味を生かす路線、上質&ナチュラルな路線を念頭に置いているのではないかと思える。
そのため、大勝軒としては、結構「上品」で「高尚」な味に仕上がっているスープ・・・と感じた。
自家製麺も、長さ、幅ともに、きれいにしっかりと揃ったもので、これまた非常に「端整」な作りを感じさせる。
箸で持ち上げてみると、意外にも割と反発力を放つ麺であり、ちょっと強めのコシを予感させた。
実際、口に入れてみると、東池袋のようなプリプリ、サクサクとした軽快な食味と言うよりは、麺に付いた「よじれ」が口中ではっきりと感じ取れるほどに「がっつり」とした、小麦粉の結束の強さを感じさせるコシのある麺だ。
口中でワシワシと主張して、噛んだ力のうちの何割かが反発力としてこちらへ弾ね返って来るような・・・しっかりとした噛み応えを持っている。太麺と言うこともあって、決してツルツルと軽快な感じではなく、ガッツリと口に入れて、モグモグと良く噛んで食べるタイプと思う。玉子の風味はそれほど感じられず、小麦の風味で満たされた味わい。
私的には、大勝軒の麺はプリプリ、サクサクと言うイメージがあるのだが、それを「柔らかすぎる」と評する人もいるようなので、こちらの麺はその辺を念頭に、やや固めに仕上げているのかも知れないと想像した。
ただ、冷水締めもなく、熱いスープに麺を入れたラーメンでこの食感だとすると、冷水締めでさらにコシを強く出す「もりそば」の場合は、いったいどのような麺の仕上がりになるのか、興味のあるところだ。
チャーシューは大勝軒定番のモモ肉であったが、食べてみると、ややミシッとするモモ特有の肉質でありながらも、「しっとり&ふくよか」な仕上がりとなっていて、ジューシー感があり、味付けも香ばしく、かなり美味しいチャーシューである。モモ肉をここまで上手に仕上げるとは、素晴らしい調理技術を感じる。
半分入る玉子は味付けはなく、固ゆでのちょっと手前で止めたタイプだ。半熟と固ゆでの良いとこ取りのようなサラリととろける食感で美味しい。
メンマはジョクジョクする固めの食感、歯切れが今ひとつと感じられ、こちらはもう少し柔らかく仕上げても良いかなと思った。
食べ終わってお店を出ると、スープに溶け込んでいたゼラチンで唇がピトピトと軽くくっつく感じがある。
食べてみて感じたのは、開店してまだ1ヶ月半とは到底思えないほどのラーメンの完成度の高さと、やはりスープの「上品さ」であろうか。
動物系のじんわりとしたコク、魚介系の風味など、十分に良く出ているものの、太麺でやや固さのある麺はもともとあまりスープをからめないタイプと言うこともあり、人によってはこの上品なスープの味をちょっと薄いと感じてしまうかも知れない気はする。またその分、バランス的に麺の小麦風味がやや勝ってしまっている気もしてしまう。
せっかくダシは良く出ているのだし、やはり醤油ダレをもう少し増やすか、化学調味料を増やすかして、もう少しパンチを効かせると、私的にはさらに太麺との相性が良くなるような気がした。
ただ、調味料を控えていることによる後味の爽快感も実に捨てがたいものがあるのは事実だ。
世間一般の客が「大勝軒」のラーメンに対して、どんな味を期待して入店するのか、にもよるとは思うが、この辺のさじ加減はなかなか難しいところなのかも知れない。
もし、大勝軒のラーメンに、「上品さ」、「後味の良さ」、を求めるとしたら、私ならこちらのお店を選ぶだろう。
(麺は完食。スープは6割飲んだ。)
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