ラーメン&つけ麺食べ歩き
田ぶし
(東京都 杉並区)
店名 |
麺処 田ぶし(たぶし) |
住所等 |
東京都杉並区高円寺北3-2-17 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2005年10月下旬 ら〜めん 780円 |
〜田ぶし〜
(各写真はクリックで拡大します)
JR高円寺駅北口の路地です。
なんとも、華やかな一画ですなぁ・・・(笑)。
田ぶしは50mほど先。
左手にお店を発見しますた。
ローソンの手前になります。
白いノレンが揺れるシックな店構え。
営業時間のご案内。
通し営業のようですね。
券売機は白一色でシンプルです。
「ら〜めん」を購入しました。
L型カウンターの店内。
あまり飾らず、シンプル&シックな雰囲気。
スタッフさんは2名でした。
完全なるオープンキッチンです。
2005年10月下旬 ら〜めん 780円
スープはこげ茶の香油とクリーム色の豚骨スープの二層構造。
まるで濃縮果汁のように素材の旨味が凝縮されている感じ。
一口一口が・・・実にストロング&ヘヴィですな。
ある意味、この「エスプレッソ」テイストを
個性として売りにしている印象。
カツオやアゴ、煮干類などをラードでじっくり加熱し、
風味を抽出したこげ茶の香油が浮きます。
この油の量が多く、味の濃さがかなーり支配的。
麺は芯が消え去り、輪郭だけで麺の形を成しているイメージ。
内側からふやけたようなモフモフするソフトな食味です。
麺表面にスープの微粉末がまぶされています。
波型に飾り切りされた玉子。
黄身はサラリとした優しい味わいです。
やはり、表面にスープの微粉末が見て取れます。
2005年10月下旬 ら〜めん 780円
2003年7月創業、高円寺のエース格との評判も高いお店。
高円寺駅の脇にある狭い路地を入ってゆくと、敢えて存在感を控えめにしたような、白いノレンが揺れるシックな店構えのお店である。
L型カウンターの店内もあまり飾らず、所々に木を生かしたシンプル&シックな雰囲気であるが、厨房はかなり広い本格的な造り。昼時を外しているにもかかわらず、常にお客さんが入れ替わり立ち代わり訪れ、人気のほどが窺える。
和風魚トンコツとも評されるスープは、表面にこげ茶の油膜が厚く浮いている。
この脂はカツオやアゴ、煮干類などをラードでじっくり加熱し、風味を抽出した香油だそうだ。厚めの脂層にしっかりとフタをされているせいか、さほど魚介の香りは漂っていない。
しかし、いざレンゲに半分ほどを飲んだだけで、「グワァッ!」と「味」が一気に私の「舌」に向かって炸裂した。この僅かな量のスープの中から、「豚骨、節類、昆布類、ニンニクなどなど、出るわ出るわ・・・・実に様々な旨味が・・・・」。やたらとはっきりした旨味がワラワラと舌へ押し寄せ、グイグイと舌へ圧し掛かって来る、まるで旨味の「顔見せ」オンパレードと言う様相だ。
味が濃い上に、脂がかなり浮いているので口当たりそのものもかなりコッテリとしている。試しにコップの冷水を飲むと、口先に残っていた脂分が冷えて固まり、コップの冷水に脂の真っ白な塊りが浮き上がるほどの脂の量だ。
レンゲで2〜3口ほどを飲んだだけで、もう器半分も飲んだかのような気にさせられ、私の味覚中枢はすっかり「満足」させられてしまう・・・・。
麺は、何と言っても口当たりが「ソフト」である。
いわゆる「芯」らしきものがないと言うか、フヤフヤ、フカフカしたふくよかで柔らかめの歯応え・・・。何と言うか、麺の内側からふやけたような感じでもあるが、モフモフとすすれる感じは決して悪くない。ともかく、「芯」がふやけた感じで、内側の方が柔らかく、外側の「輪郭」だけが残ったような・・・不思議な食味の麺だ。コッテリスープとの相性も良いと思う。
チャーシューは大きさや厚みはさほどでもないが、肉の旨味がともかく濃厚で、クチックチッと粘るような肉質が面白い。
穂先メンマはシャクシャクと繊維感が鮮烈なタイプではなく、全体的にモニョモニョと柔らかめの仕上がりで、ややはっきりしない繊維感になっている。長いものが3本も入っていて量はたっぷりと入っていた。
玉子は黄身の旨味自体はあっさりしているが、サラッとした食感が心地よい。青菜が入っているが、歯応えは柔らかく、脂っこい濃厚スープの中では、その風味はほとんど埋もれている感じを受けた。非常に丁寧に仕上げられた白髪ネギが一筋の清涼感を放つ役割を担っているようだが、スープ全体の量感の前に、やや押し切られている印象。
食べ終わってみれば、兎にも角にも、スープの旨味が半端ではなく「濃密」なのには驚く。スープはふんだんな天然素材はもちろん、加水分解調味料(タンパク加水分解物)類なども駆使して積極的に旨味をブーストアップさせているとおぼしき味であり、これ以上は「もう無理ッ」と言う感じの旨味の詰め込み方だと思う。
ただ、一口目からドーンッと全開で旨味が押し寄せて来るので、例えばポーカーでも最初から手持ちのカードをすべて晒してしまうようで、食べ進むうえでの「ゲームのやり取り」を楽しめないと言うか・・・・後半になるとやや飽きが来る印象もあるし、ずっと強い味が続くと食べ疲れしてしまう面もあるような気がしないでもない。
コーヒーで言えば、まるで強烈に苦味ばしった濃い味の「エスプレッソコーヒー」を大きめのカップでたっぷり飲むようなイメージに近い気がする。
「強い」「濃い」「重い」・・・・ともかく息つく暇がないと言うか、音楽で言えば「フォルテッシモ」の部分だけで丸々一曲が作曲されているかのような・・・・なんとも「どっしり」「がっつり」「クドい」「こってり」としたスープである。
ただ、むしろ、敢えてしっかりその方向性を狙っているのだろうと思えるし、次々に訪れる客入りを見ていると、その狙いが間違いなく「成功」している事を確信させられる。
(麺は完食。スープは3割飲んだ。)
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