ラーメン&つけ麺食べ歩き
スガキヤ 高田馬場店
(東京都 新宿区)
(2006/9閉店)
店名 |
スガキヤ 高田馬場店(すがきや) |
住所等 |
東京都新宿区高田馬場2-1-1 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2005年8月下旬 スガキヤラーメン 300円 |
〜寿がきや 高田馬場店〜
(各写真はクリックで拡大します)
お店に到着しました。
JR高田馬場駅から徒歩8分ほど。
早稲田通りと明治通りの交差点にあります。
今や300店舗以上を擁する「スガキヤ」の
東京再進出一号店です。
営業時間。
12時間営業なんですね。
券売機横に貼り出されたメニュー。
セット物にも力を入れているようですな。
エビフライ、味噌カツ・・・うむ、名古屋の名物ですね。
券売機制です。
ワンタンメンやつけ麺、甘味類もあります。
「スガキヤラーメン」を購入しました。
店内はファーストフードっぽい雰囲気。
ハンガーがあるのは冬にありがたいですね。
テーブル席もありますぞ。
店内はどこもピカピカで清潔感満点です。
待ち時間に半熟玉子の無料券を頂きました。
ラッキーです (゚∀゚)
2005年8月下旬 スガキヤラーメン 300円
ご存知、「名古屋人のソウルフード」
スガキヤラーメンです。
この価格帯のラーメンの中では相当に美味しいスープ。
老若男女を問わないとても優しい食感の麺。
明快なアクセントの具と薬味・・・。
この三者が器の中で見事なアンサンブルを奏でています。
低価格ながら実に個性的なラーメンであるとともに、
ファーストフードとしてもお見事な出来ですね。
スガキヤ名物「フォークスプーン」
(正式名称は不明)
まさしく使えばその真価がはっきり判る、
スガキヤラーメンには、なくてはならない物でしょう。
カツオ節の風味が「ふわっ・・・」と香り立つ白濁スープ。
まろやかな風味と、予想以上にふくよかな旨味。
どことなくミルキーな感じで、ついつい飲まされてしまう。
塩分はややはっきりと感じられます。
麺はやや柔らかめの多加水タイプ、ちょっと食感がはっきりしない感じ。
数回噛むと、すぐに「こなれてしまう」感じの麺なのは、
広い客層を意識してのチューニングなのでしょう。
麺自体に下味が付いているような感じも受けます。
特製フォークスプーンで食べると・・・ウマー!
美味しさ倍増でびっくりです (゚Д゚)
一口ずつ、麺とスープがベストな質量にきちんと計量されて、
同時に口の中へと入って来る事がその秘密ですな。
2005年8月下旬 スガキヤラーメン 300円
ご存知、東海地方を代表するラーメンチェーン店。
1946年3月に名古屋の中心地「栄」に産声を上げた店舗は、既に半世紀以上を経て、今や東海地方を始め、関西、中部、北陸地方まで300店以上も店舗展開していると言う。
特に名古屋では幼少の頃よりスガキヤの味に親しんで育った人が少なくないらしい。そのため、一部では「名古屋人のソウルフード」などの声もある。名古屋人に限らず、スガキヤ好きな人にとっては他のラーメンでは絶対に代替が利かない、どうしても「譲れないもの」があるようだ。
首都圏にも1972年から進出し、最盛期には約80店舗を展開していたようだが、その後1999年にすべて撤収した経緯がある。しかし、最近の名古屋食ブームを追い風に2004年12月に再び高田馬場にリベンジ進出したものである。
学生があふれる街であり、東京を代表するラーメン激戦区の一つでもある「高田馬場」で、早稲田通りと明治通りの交差点と言うロケーションとしては超一等地に「スガキヤ高田馬場店」はある。券売機では、丼物とのセットやワンタンメン、醤油ラーメンなどが先に来ているが、ここはやはり「スガキヤラーメン」の食券を購入した。
店内の雰囲気はファーストフード、とりわけ牛丼店のような造作に感じる。
ラーメンが登場するとカツオ節の風味が「ふわっ・・・」と香り立ち、食欲をそそられた。
スープは、豚骨ベースにムロ節、サバ節、カツオ節、煮干、昆布などが使われているらしいのだが、ライトな豚骨スープは口当たりがとてもまろやかであり、適量の油が浮いている。この油がペトペトしてとても良く舌や唇にからんで来るのが印象的だ。
チェーン店と言うことで、スープはどこかしらインスタント風と言うか、やや粉末スープ系のテイストも見え隠れはするものの、予想以上にふくよかな旨味を湛えていて、この価格帯のラーメンの中では相当に美味しいスープだと思う。実際、適度な香りや、ゆるやかに感じられる素材感も手伝って、ついつい飲まされてしまうスープである。どことなくミルキーな感じを出しているので舌触りも柔らかだ。
塩分がややはっきりと感じられるが、汗をかき易い真夏と言うことや、麺を食べさせるパンチと言う観点では、これ位の塩加減で丁度良いのかもしれない。
ちなみに、食べている最中はスープが熱々だったこともあってか、化学調味料は2〜3度舌に触る程度でさほど気にならなかったのだが、食べ終えてからの「後味」の段階になると、舌や唇回りにベタベタとまとわり付く感じで、ちょっとうっとおしく感じられる。特に唇回りに塩分感やギトギトする油感などとともに、ベトベトする調味料のクドさが結構残っていたが、それでも30分ほどすると自然と消えて行ってしまった。
麺は多加水タイプなのは良いのだが、やや柔らかめでモニャモニャとちょっと食感がはっきりしない感じがあり、言うなれば、モチモチ感の一歩手前の食感と言う感じである。
そのため、数回の咀嚼(そしゃく)ですぐに歯応えがなくなってしまい、すぐに「こなれてしまう」感じの麺である。硬めの麺が流行している昨今のラーメンと比較すると、もう少し硬めでも良いような気はするが、しかし、歯の弱い小さい子供からお年寄りまで、老若男女、広い客層を擁するお店であることを考えると、これ位の優しい歯応えなのは、きちんとしたマーケットリサーチの結果のようにも思える。
また、麺がとてもよくスープを吸うのかほんのりと塩味が感じられ、もしくは麺自体に予め下味が付いているような感じを受ける。
具の中では、極細に切られたキクラゲがコリコリ、ポリポリして明るい歯応えが実に軽妙である。メンマもザキザキと硬めの歯応え、ネギも鮮度良くシャキシャキしていて、これらの「クラック」する小気味良い食感が、全体的に「まったり」感のあるこのスープと麺の非常に心地よいアクセントになっている。つまり、キクラゲ、メンマ、ネギともに・・・少量ずつではあるが、きっちりとその存在感を放ち、味わう上でのワンポイントとしての自身の役割を見事に発揮している感じで、さすがに計算されているなと思う。
チャーシューだけは小さめで、食感もモゴモゴするはっきりしない感じがあり、噛んでいるうちに喉の奥へと落ちて行ってしまったが、価格から考えれば、ご愛嬌と言うところだろう。しかし、臭みなどは全くない肉質なので、「肉ラーメン」(チャーシューメン)などにすればなかなか楽しめるようにも思う。
途中から特製のフォークスプーンを使って麺を食べてみた。
すると、先ほどまでの箸で食べていた時の味と比較し、遥かに美味しさが増大して、そのあまりの大きな変化にびっくりしてしまった。
理由はどうやらフォーク部分で麺をすくう際に、同時にスプーン部分が自動的にスープを適量すくいとるため、一口ずつ、麺とスープがベストな質量にきちんと計量されて、同時に口の中へと入って来る事にあるようだ。しかもスープが口へ流れ込んで来るスプーンの「角度」の付け方が、何とも言えずまた絶妙なのにも感心してしまう。
実際、スープ濃度も、麺の質感も、このフォークスプーンで食べる事を前提に設定されていると思え、箸で食べていた時より、間違いなく「倍」は美味しく感じられた。
この辺りにスガキヤラーメンの持つ常習性が隠されているような気がしてくる・・・。
使ってみて初めて判るこの効果・・・実に敬服に値するアイディアであり、おそらく長年かけてこの形状、この容量を開発したに違いないと思う。
そしてこの特製のフォークスプーンの発明こそが、スガキヤ躍進の原動力の秘密の一つにもなっている気がしてならない。
(麺は完食。スープは5割飲んだ。)
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