ラーメン&つけ麺食べ歩き
末広家
(千葉県 千葉市)
店名 家系横浜ラーメン 末広家(すえひろや) 住所等 千葉県千葉市中央区末広1-15-7 【地図表示】 禁煙 タバコ可否不明 訪問日 2005年12月上旬 ラーメン(味薄め) 600円
〜横浜家系ラーメン末広家〜
(各写真はクリックで拡大します)
JRの「本千葉駅」です。
お店はここから徒歩約10分ほど。
お店に到着すると、
シ、シ、シャッターが・・・(゚Д゚;)。
うーむ、タッチの差で中休みへ入ってしまいますた。
営業時間の表示。
時間をつぶして夕方6時に再訪する事に・・・。
夕方の部開店まで、3時間かぁ・・・・なかなかツライ。
3時間、何して過ごすかなぁ・・・(;´Д`)。
3時間コンビニで立ち読みという苦行の末、夕方6時に再び訪問。
またまたタッチの差で一番乗り逃してるし・・・。
看板の「横浜ラーメン」の文字が誇らしそうですね。
店内はL型カウンター。
壁際に待ち客用の椅子が並びます。
シンプルなメニュー構成。
ラーメンを「味薄め」で注文しました。
家系の定番の説明書き。
スープは複数の寸胴で煮込まれています。
ちらっと見えるのは背ガラかな?
2005年12月上旬 ラーメン(味薄め) 600円
この味、なんと言う・・・
「気品」に満ちあふれた「美味」でしょう。
光輝く品格と育ちの良さを感じさせる高貴なテイスト&優雅なフレグランス。
まさに家系ラーメン界の「プリンス」と呼びたくなります。
ここまで素晴らしいスープに仕上げてもらえたら、
素材となった豚や鶏も幸福なんじゃないでしょうか・・・。
(TーT*)
うーん・・・ミルキーと言うよりも、高級生クリームのような超絶美味。
連想するのは・・・100%純系ジャージー乳牛による「ゴールデンミルク」の味・・・。
もしくは、ポーランド産の「超高級羽毛布団」による寝心地・・・かな?
しっかりとした量感と色ツヤを持っている麺。
すすってみると・・・トローリと口当たりが柔らかく、
噛み応えもあくまでソフト・・・実にベルベットタッチな品の良い麺。
角のないまろやかなスープと柔らかな口当たりの麺・・・
双方が共鳴し合って、全体がかなり「優しいテイスト」「マイルド路線」
方向へ傾いている気もしますな・・・。
パンチを出すなら「麺硬め」オーダーにしてみてもイイかも。
2005年12月上旬 ラーメン(味薄め) 600円
ご存知、千葉県「屈指」と賞賛する声も多い絶大なる人気と実力を誇る「家系ラーメン」の名店。
店主さんは横浜家系ラーメンの名店、家系御三家とも言われる「本牧家」のご出身とのこと。以前は同じ千葉県内で「中野家」という屋号で営業していたらしいが、2000年10月にこちらの地に移転し、屋号も一新したらしい。
お店はJR千葉駅から、内房線もしくは外房線に乗り換えて一駅「本千葉駅」が最寄り駅となる。駅から歩いて約10分、表通りに面してはいるものの、いわゆる繁華街ではない場所にある。
店内はL型カウンターで、内装はいわゆる「家系」のイメージそのもの。夕方の部開店と同時に入店、その後10分ほどで続々と客が詰め掛け、あっと言う間に満席になり、壁際に沿って待ち客が発生するほどの人気ぶり。ラーメンを「味薄め」で注文した。
店主さんの作り方を見ていると、スープを柄杓ですくう動作や麺を湯きりする動作など、ともかく徹底して「正確&静か」であるのがとても印象的だ。
登場したラーメンは「味薄め」と言うこともあってか、ほとんど醤油の色が見受けられず、全体がきれいなクリーム色をしている。
かなり小さめなレンゲにてスープをすくい、一口飲んでみて、数秒・・・・・。
いやはや、何とも・・・素晴らしく「美味しい」、そして単に美味しいだけなのではなく、どこにも「俗っぽさ」がないと言うのか・・・言うなれば「やんごとなき高貴な味」のスープである。
スープは、ともかく徹底して「まろやか」。
旨味が非常にまろやかで、優しく、ピュア・・・それでいてピトピトと唇が密着してしまうゼラチン感が濃厚。クドい油感や獣臭さのようなものは絶無で、何より「味薄め」が奏功してか、醤油や塩気に全く頼っておらず、素材のナチュラルな旨味だけが、「まっさらに」・・・・きれいに出ている。動物系の「醇(コク)」がありながらマイルド、まろやか、とても優しい味。そして、軽く柔らかく、優しい舌触り・・・どことなく「高級クリーム(乳脂肪)」を連想させられるクリーミーなテイストがある。
雑味、臭み、エグ味、荒削りさ、などの・・・・およそネガティブな部分を一切身にまとっていない、にじみ出る品格と育ちの良さだけを感じさせる高貴なるテイスト&優雅なるフレグランス。まさに家系界の「プリンス」と呼びたくなる「品位に満ちあふれた美味」だと感じる・・・。
麺は家系定番の酒井製麺らしい。箸で持ち上げると、しっかりとした量感と色ツヤを持っている。
一口すすってみると・・・トローリと口当たりが柔らかく、噛んでみてもトロンとする優しい口当たりで、言うなればベルベットタッチの品の良い麺である。
表面がツルツルしているため、すすると「トロロローン・・・」と一気に口へ流れ込み、そのまま軽く噛んでゆるりと飲み込む感じになる。噛み応えはあくまでソフト・・・ホワンホワンな歯応えだ。
これはこれで美味しいが、スープも柔らかい口当たりなので、より一層、麺の柔らかさを強調してしまう感じがあり、双方が共鳴し合って、全体がかなり「優しいテイスト」「マイルド路線」方向へ傾いてしまう気がする。
どこかでもう少しパンチが感じられた方がやはり家系らしいと思うので、私的には次回からは「麺硬め」オーダーになると思う。
ただ、このソフトでふくよかなスープの旨味を一層際立たせるためにも、味付けはやはり「味薄め」がベターなように思える。
チャーシューはモサモサする肉質で旨味などはそこそこと言う感じだが、意外にも塩が効いていて結構しょっぱめの味付けに感じられた。
ホウレン草は香りや旨味はさほどでもないが、意外に瑞々しく歯切れも悪くなかった。
途中から、卓上のオロシニンニクやオロシショウガを入れてみたが、「ふくよかで優しい」と思っていたスープにも係わらず、それらの薬味風味を押さえ込んでしまうほどの強さがあり・・・スープの骨格がしなやかながらも実はいかに分厚いか、改めて気付かされる。ただ、スープにあまりにも雑味がないせいか、普段は気にもならない業務用オロシショウガの薬臭さが妙に鼻について気になった。
スープを完飲しても、ノドが渇くとか、舌の上に何かが残るとかいうことは全くなく、この後味からも一切の混じり気のない新鮮な「極上」濃厚スープであることが判る。
濃厚でありながらも「重すぎず」「まろみがあり」「ふくよか」なのは豚だけでなく、鶏も上手に使っているからだろう。
こちらのスープを飲んでいるうちに、脳裏に浮かんで来たものがあった・・・・以前に飲んだ「ゴールデンミルク」の高貴な味である。
スーパーでたまたま見つけた、一本(1リットル)で550円位したやたらと高価でプレミアムな「牛乳」。
そのラベルには、「純系ジャージー種の乳牛から搾った生乳を、風味を殺さないように長時間かけて丁寧に低温殺菌した牛乳」・・・・と言うような事が書かれていた。もともとジャージー種は中世イギリスの王侯や貴族のために特別に飼育された乳牛であり、そのミルクはコクの豊かな美味しさとともに、カロチンを沢山含むためやや黄色みがかっていることから「ゴールデンミルク」と称号されている。
実際、通常のホルスタイン牛&高温殺菌処理の牛乳の3倍近い価格な訳だが、一口飲んでみれば・・・そのまろやかさ、ふくよかさ、豊かなコク、旨味のきれいさ・・・「さすがに違うな」「なんと品位のある味」と感心させられた。
こちらのスープも・・・・まさにその「ゴールデンミルク」体験と見事にオーバーラップする「プレミアム&高貴」な美味しさに感じられる。
もしくは・・・・スーパーで売られている「化学繊維綿の安い布団」と、ハンガリー or ポーランド産の「超高級羽毛布団」による高貴な寝心地の違い・・・・とでも表現したくなるイメージだ。
実際に食べる前は、同じ千葉市内にある「増田家」とともに、千葉県まで出かけて、わざわざ横浜家系ラーメンを食べる事にやや戸惑いがあったのだが、いざ食してみれば・・・・まさに「驚天動地」の美味しさ。
むしろ、地の利のない千葉県と言う「アウェイ」(Away)でこそ、真剣に味を切磋琢磨し、ここまでの「横浜家系」に成長したのでは・・・・とさえ思えてしまう。
家系好きを自認する人達にこそ、是非一度食べてみてほしい味・・・と思えてならない。一つの「最高峰」がこの地にあると思う。
特に私は家系ではスープに醤油ダレの存在感がないタイプが好きなので、こちらのラーメンは、もう「レベル」と「好み」の両面において、まさに「究極の家系」となった。
(麺は完食。スープも完飲。)
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