ラーメン&つけ麺食べ歩き
七人の侍
(東京都 豊島区)
店名 |
麺場 七人の侍(めんば しちにんのさむらい) |
住所等 |
東京都豊島区東池袋2-57-2 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2004年8月上旬 つけそば 700円 |
〜麺場 七人の侍〜
(各写真はクリックで拡大します)
到着しました。
池袋駅から歩いて8分位かな。
路地の10mほど先に、お店の明かりがうっすら見えます。
この「隠れ家」的シチュエーションがそそりますね。
うーん、カッコイイっすな。
動物系素材の匂いが漂っています。
北池袋駅、大塚駅も徒歩圏内でしょう。
券売機はなんつーシンプルさ。
「つけそば」を購入。
カウンターのみの店内はオシャレで
素晴らしい居心地の良さ。
池袋駅周辺のおいしいランチの穴場かも。
店員さんの背中には「侍」の文字が・・。
実に寡黙で丁寧な調理ぶりです。
2004年8月上旬 つけそば 700円
なんとも、とても素材を大切に生かした
かなりの実力派「つけ麺」ですな。
池袋大勝軒の味を、より大人向けにアレンジした印象。
「本物を知る」大人にこそ真価の判る
まるで「いぶし銀」のような素晴らしい味わいです。
麺は濃いめの複雑な小麦色。
「小麦」の味を前面に押し出した感じ。
歯応えは「ムッチリ」。
つけ汁は動物素材の「トロミ」や「コク」が満載。
しかも「すっきり」して、クドさがないのは特筆もの。
実に安心して食べられる「美味」。
スープ割は目が醒めるようなカツオ風味です。
ベテラン俳優のいぶし銀の名演技を
喝采の拍手で終える千秋楽のイメージ。
2004年8月上旬 つけそば 700円
「七人の侍」という店名なので七人の店員さんでやっているのかと思っていたが、この日はお二人だった。2003年1月に開店したらしい。ちょっと隠れ家的な場所にあるが、近づくと店外にまで動物素材の心地よい香りが漂っているのですぐ判ると思う。店内は非常に雰囲気が良く、まるで高級バーか創作料理店のような造りだ。券売機が非常にシンプル。冷水は麦茶だった。
しばし待って後、麺皿もつけ汁の器もかなりすぼまった容器で登場した。箸で麺を持ち上げてみると結構重みがあり、全体でおそらく300gちょっとはあると思う。色は外皮に近い部分も使っているのか、複雑で濃いめの小麦色をしている。玉子の風味はあえて少なくしている感じで、小麦そのものの味わいを楽しんで欲しいという意図を強く感じた。噛めばムッチリ、シコシコとしたコシのある麺で、割と固めの部類だと思うが、太さは中太クラスなので全体の食感バランスは取れている感じ。表面はヌルーリとした感じでつけ汁を良くからめそう。微妙な甘さを備えていて、カンスイ臭さはまったくない。
つけ汁に浸けて食べてみると、これがかなり本格的に美味しいつけ汁である。豚や鶏の旨味とコクが分厚く十分に出ていて、そこへ魚節系が食を誘う甘酸っぱい風味を添えている、このつけ汁の系統は池袋大勝軒とかなり良く似ていると思う。しかし、はるかに「すっきり」としている。それは砂糖による甘味を控えているからだと思う。ベタベタするくどい甘味がないと、ちょっと物足りなくもあるが、すっきりしてフットワークがよくなる感じ。大勝軒の味をもっと大人向けに甘味を控えたイメージである。
それにしても、これだけ動物素材の「トロミ」や「コク」が出ているつけ汁は、なかなかお目にかかれないと思う。おそらく相当な原価も手間もかかっていることだろう。しかも、重くなり過ぎないように微妙な酸味がいい感じに効いているので、次々に箸が進んでゆく。また、化学調味料や塩分もかなり控えめなので食後の爽快感も期待できそうだ。ニンニクやラー油なども使っておらず、かなり「素材」そのもので食べさせようという強い意志が伺えてうれしくなる。
つけ汁の中に入っていたチャーシューは柵切りにされていたので、良く判らないが肩ロースだと思う。ふっくらとしながら重さもあり、無粋な冷凍臭みなどもなく、しっかりと味が付いていて美味しい。量的にも満足のゆくもの。ネギが結構入っていて心地よい風味と歯触りを加えている。
麺の量はたっぶりしているが、つけ汁の心地よい素材感に誘われて、スルスルとあっという間に食べ終えてしまった。このように、客を無心にして食べさせてしまうのは、かなりの実力を持っているつけ麺である証だろう。券売機には「特つけそば」というのもあったので、そちらだとさらに色々な具が増えるのだろうと思う。
スープ割をしてもらうと、カツオ風味が満載となって戻ってきた。見れば魚粉も投入されている。一口飲むと、これが目が醒めるようなカツオ風味。イノシン酸の旨味が口中にあふれかえって、実に華々しく、拍手喝采の幕引きを迎える感じである。
麺もつけ汁も、客にこびるような味付けや、ウケ狙いのあざとい小技がまったく感じられず、まさに素材を堂々と調理して出してきた味わいであり、「本物を知る大人」向けのつけ麺という印象である。まさに「いぶし銀」のような実力店という感想。
その自信の成せる技なのか、卓上の調味料は白コショウしか置いていない。実に潔いとも思うが、しかし、やはりどうしても個々の客なりの好みもあると思うので、できれば七味や酢くらいは置いて欲しいとも思う。
また、ぜひリピートしたい私としては、お店の定休日や営業時間の確認がしたかったのだが、どこにもそれらの貼り紙が見当たらなかったのは、単に私が見落としただけだろうか。もう少し客向けにアナウンスがあっても良いと思う。
(麺は完食。スープ割も完飲。)
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