ラーメン&つけ麺食べ歩き
流星軒
(神奈川県 横浜市)
店名 支那そば 流星軒(りゅうせいけん) 住所等 神奈川県横浜市南区日枝町4-97-2 【地図表示】 禁煙 タバコ完全禁煙 訪問日 2005年3月上旬 支那そば 600円
〜流星軒〜
(各写真はクリックで拡大します)
お店の看板が見えてきました。
京浜急行の南太田駅や黄金町駅、
横浜市営地下鉄の吉野町駅、阪東橋駅が近いです。
大きなマンションの一階にあります。
待ち客用の椅子が並んでますな。
「E.YAZAWA」のシールが貼られた店頭のメニュー。
店主さんが大ファンのようです。
支那そばを注文しました。
営業時間と定休日。
店内はL型のカウンターのみ。
厨房との距離が近く、調理の様子が間近に見えますぞ。
2005年3月上旬 支那そば 600円
うーん、何とも・・・旨味がコッテリと濃厚ですなあ。
一口ごとに「旨味」と「甘味」のWパンチ&波状攻撃を受ける感覚。
しかもスープが超熱々なのでとにかくインパクト十分です。
決してあっさりではない、かなーり濃厚系なスープ。
その分、ラストのジャスミンティーとの組合せの「妙味」が光りますな。
濃厚な旨味とエキス感が充満したスープ。
甘味もしっかりと効いて、割と濃い目の味付けでしょう。
特に海産物系のエキスを感じます。
極細麺はスルーリ、スルーリとすすれる素直さがある。
長めでノドゴシが良く、噛めばカツカツとするアルデンテな歯応え。
2005年3月上旬 支那そば 600円
2000年に開店し、既に神奈川の人気店の一つとして評判のお店。
お店は大きなマンションの一階にあり、とても見つけやすかった。店頭のメニューには「E.YAZAWA」のシールが貼られている。
こちらの店主さんは、矢沢永吉氏の大ファンのようで、矢沢氏がラーメン好きだと知って、一念発起して開店したという話を何かで読んだことがある。店名も矢沢永吉氏の名曲「流星」からの命名らしい。
店内はL型カウンターのみでそれほど広くはないが、厨房との距離が近いのでちょっとしたアリーナ感覚で調理の様子が見える。ホタテ貝柱を丸ごとワンタンに入れた「ひき潮」というメニューがお薦めのようだが、初訪問なので「支那そば」をオーダーしてみた。
登場した器からは、もうもうと湯気が昇り立っていて非常に熱そうだ。
支那そばと言うことで、「あっさり」路線のスープかと思っていたが、レンゲですくってみるとややトロミを感じるいかにも「濃度」のありそうなスープである。油はほとんど浮いていない。
一口飲んでみると、醤油風味は丸く柔らかなのだが、素材からの旨味が非常に「濃厚」に溶け出ているスープで、その分厚い「エキス感」に結構びっくりした。
豚骨、鶏ガラのブレンドに、魚節や昆布などでとられたスープらしいのだが、まるで・・・旨味が口中で「渦潮」を起こしているようなイメージ、舌がちょっと後ずさりしてしまいそうなほどの「高濃度」の旨味が感じられる。
何と言うか、大量の素材に加えて、濃縮エキスなどをプラスしてさらに大幅な濃度アップを成し遂げたような感覚、特に、昆布とかホタテのような・・・海産物系の味の存在がしっかり感じられる気がした。
さらに、スープには結構な「甘さ」が存在している。最初はミリンの甘味かと思ったが、味わうにつれ、かなりはっきりした甘味であるので、ひょっとして砂糖などを使っているのかも知れないが、パンチのある「旨味」と、このはっきりした「甘味」がコンビを組んでグイグイと押して来るので、その波状攻撃の前に、私の舌もちょっとたじろいでしまうほどだ。しかも・・・・スープ自体が「超熱々」なので、ともかくインパクト十分なスープという印象である。
一方の麺は極細ストレート、かなり長めで、スルーリ、スルーリ、とすすれる素直さがある麺だ。噛むと鋭角的な四角い断面を感じ、カツカツとする絶妙な芯が残っているまさしくアルデンテの歯応え、スムースで心地よいノドゴシも秀逸である。
ちょっとトロミのあるスープには、このような明確なコシと歯切れの良い麺が相性が良いと思う。しかし、それでも割とスープを吸い易いのか、結構スープがからんで来るようで、一口一口の味わいはやや濃い目に感じられた。
チャーシューは、紛れもなく国産生肉という上質なもので、ふくよかでふっくら、ホロホロほぐれてしっかりと美味しい。
メンマは、かなりの細切りで、コリコリ、ポリポリするちょっとキンピラゴボウのような食感。味付けは薄目だが、繊維感はやや固めに仕上げてあるようだ。
絶妙な苦味のある青ネギが添えられ、口中をリフレッシュしてくれる役を担っている。
麺と具を食べ終え、最後になって少し温度の下がったスープを改めて飲んでみると、強い塩分感や化学調味料感などもなく、濃厚エキス感に満ちた素晴らしい出来栄えのスープだと思う。
ただ、「これでもか」と濃縮されたような「旨味」と、強い「甘味」は、数口飲むには良いが、後半になるとややクドく感じられ、すべて飲み干すにはやはりちょっと「重いスープ」とも感じられた。
最初から最後まで、濃厚エキス感が隙間なく連続するのも良いが、どこかでちょっと「息抜き」をさせる部分がないと、食べていて舌が疲れてしまわないか・・・・などと考えていたら、実は、最後にしっかりと「サプライズ」が用意されていた。
食べ終わる頃を見計らって、店員さんがサービスでジャスミンティーを出してくれたのだ。
ラーメンを食べ終え、その高貴な花の香りが漂うジャスミンティーを飲むと・・・・みるみる口中やノド元が「スッキリ」としてゆき、舌の上に「軽さ」と「清涼感」が生まれ、素晴らしく爽快な後味の「妙」が現出した。
どうやら、ラストのこの爽やかなジャスミンティーの芳香「込み」で、全体の味の設計図が描かれているようだ。
(麺は完食。スープは4割飲んだ。)
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