ラーメン&つけ麺食べ歩き
龍朋
(東京都 新宿区)

店名 The Lahmen 龍朋(ザ ラーメン りゅうほう)
住所等 東京都新宿区矢来町123 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2005年11月下旬 ラーメン500円 + チャーハン750円



〜りゅうほう〜

(各写真はクリックで拡大します)




東京メトロ東西線の神楽坂駅。
2番出口です。






駅出口の東側に「りゅうほう」の看板。
ここを左へ入ります。






看板を左に入ると、すぐにお店を発見しますた。
ビルの脇腹に位置する感じ。






「The Lahmen」の文字がカッチョイイです。
ノレンはひらがなで「りゅうほう」。






店内は四人掛けのテーブル席が多数。
壁に「龍朋」の額縁が。






この壁の奥が厨房です。
終始、「ジャッ、ジャッ」と、フライパンで
何かを炒める音がします。






メニューその1。
「りゅうほうめん」とはタンメンのようです。
定番的に「ラーメン」と「チャーハン」を注文。






メニューその2。
むぅ・・・さりげなく、石川県の超銘酒「菊姫」を置くとは・・・
このお店、只者ぢゃないかも・・・(゜Д゜;)。










2005年11月下旬 ラーメン500円



なるほど・・・・。
繊細で高尚な味とか、マニア向けの凝った味・・・などではなく、
下町の「大衆の幸せの味」、親しみを感じる「庶民のごちそうの味」を
絶妙に探り当てているイメージです。

町の中華店さんならではの肩肘張らない「ホッ」とする味・・・。
どこかしら安堵させられる素朴なテイスト・・・。
を見事なほどに具現していますな。

店主さんが独自に考案したのか、塩味のトンコツ主体のスープは、
オリジナリティを感じさせつつ非常に良くまとまっています。









豚のゲンコツや背ガラを練炭で長時間煮込み、
鶏脂や宗田節、煮干なども使ったと言う白湯スープ。
ほぼ「塩味トンコツ」の印象ですが、非常にまろやかで口当たりが柔らか。
後口もサッパリして軽やかです。






カンスイ臭やレトロな感じは全くなく、白っぽい現代的な風味の麺。
ともかくハリがあり、ツルツル、プリプリとして、次々に軽快に食べ進める。
活きが良い大変にビビッドな食感で美味しい。






すすれば縮れが「プルプルプルプル・・・」と高周波な速い振動を発生。
とても軽く、明るいすすり心地で、すするのが楽しくなって来まつ。










チャーハン750円



中華風「チャーハン」と言うよりも、
和風の「焼き飯」に近いイメージですね。

醤油の色が濃く、醤油を焦がしたその香ばしい風味で食欲を誘う感じ・・・。
肉の味とラードの味が濃厚で、どちらかと言えばガテン系の味わい。
とは言え、塩辛さや化学調味料感は感じられず、優しい素朴なテイスト。

飯粒同士が「ギュッ」と圧迫されて固まってるので、
オニギリをほぐしながら食べるような感覚。









コメの密度が高く、一さじでも重量感がある。
多めのチャーシューとともに、口いっぱいにほおばって・・・
その重量感とコクのある味わいを堪能する感じ。




2005年11月下旬 ラーメン500円 + チャーハン750円

神楽坂駅のすぐ近く、やや判りづらい場所にあるが神楽坂近辺では有名なお店らしい。
店のヒサシには「The Lahmen」の文字が大きく描かれ、看板には「中華麺店」と書かれているが、店内のメニューは炒飯や中華丼や回鍋肉(ホイコーロー)などもあり、ラーメン専門店と言うよりはちょっとした中華料理店的な印象を受ける。また、日本酒に「菊姫」と言う石川県を代表する銘酒が置かれていたのにはちょっと驚いた。都内でも一流料亭などでしか、なかなかお目にかかれない「加賀の菊酒」である。
鶏チャーシューやレタスの乗る「東京ラーメン」が大きく書かれ看板メニューのようだが、「チャーハン」も人気のようなので、ここは定番的に普通の「ラーメン」と「チャーハン」をオーダーした。ちなみに「半チャーハン」はないのか尋ねたところ、半分にしても値段は同じとの事なので一人前でオーダーした。

ラーメンのスープは豚のゲンコツや背ガラを練炭で長時間煮込んだ白湯スープだと言う。鶏脂や宗田節、煮干なども使っているらしい。
表面に揚げネギが浮いていてかなり香ばしさを演出している。スープを飲んでみると、非常にまろやかで口当たりの柔らかいスープでありながらも、なかなかのコクがある。トンコツの太く、コッテリとした感じはあるのだが、臭みなどは全くなく、クドさや重さがなく、むしろあっさりと口離れの良いスープに仕上がっていて美味しい。
鶏や煮干も使っているとおぼしき膨らみは感じられるものの、たまたまなのか煮干などはさほど強くは感じられず、ほんのりと隠し味程度だと思えた。
全体として醤油風味が感じられないので、塩味っぽいトンコツスープ・・・・と言う感じだが、塩っ気や化学調味料が立たず、後口の良さがある。味を「舌」に叩きつけて来るような無粋な事がなく、もっと粋に「ノド」で味あわせる感じとでも言えるだろうか・・・。

麺はレトロなタイプを想像していたのだが、意外にもカンスイ臭さやレトロな感じは全くなく、ともかくハリがあり、白っぽい現代的な風味を備えた美味しい麺である。
すすれば縮れが「プルプルプルプル・・・」と高周波な速い振動を発生し、とても軽く、明るいすすり心地で、すするのが楽しくなって来る。やや短めと言うこともあって素早い動きをする麺であり、ツルツル、プリプリとして、ともかく次々に軽快に食べ進める活きが良い大変にビビッドな食味。

チャーシューは名物の鶏チャーシューではなく、普通の豚肉チャーシューが乗る。
厚みがあり、モサモサするようなかなりの噛み応えがあり、ホゴホゴと硬めにほぐれて行く。豚肉の素朴な旨味がしっかりと詰まっていて、いかにもお店の手作り的な昔ながらの懐かしい味わいである。メンマはバリボリ、バリボリとする、これまたいかにも昔ながらの定番的な歯応えと味わい。青菜はパキパキする食感は良いが、風味などはあまり強くない感じで、彩りに徹している感じ。

チャーハンもラーメンが登場したすぐ後、2分後位に登場した。
一見して、こちらのチャーハンは中華風「チャーハン」と言うよりも、和風の「焼き飯」に近い造りだと思えた。
本格中華の「炒飯」は、空気を含ませたようにふんわりとして、飯粒がいかにパラパラと軽くほぐれるか・・・・を最も重視し、味付けは塩のみで醤油をほとんど使わず、上品な玉子の甘味で食べさせる感じだが、こちらのチャーハンは、飯粒同士が「ギューッ」と圧迫されて固まっており、オニギリをほぐしながら食べるような印象だ。色合いも醤油色が強く、実際、醤油を焦がしたその香ばしい匂いで食欲を誘う感じの味付けである。

食べてみれば、肉の味とラードの味が濃厚で、どちらかと言えばガテン系の味わいだと思う。米粒がビタッと密にくっついて圧縮されているので、多めのチャーシューとともに、口いっぱいにほおばった時の重量感やコクのある味わいに至福を感じる人も少なくない事だろう。塩辛さや化学調味料感は感じられず、優しい素朴な口当たりにも好感が持てる。
具はチャーシューのサイコロ切りと玉子だけ、そしてほんの僅かにネギが入っていた。その分、チャーシューの旨味と肉汁、そして炒める際に使ったラードと醤油の焦がし風味がストレートに堪能できる訳だが、個人的にはもう少し玉子を多く使ってくれると、ほんのりとした甘味が足されて、さらに良いと思う。

また、シンプルな造りゆえ、一口目から最後まで、ひたすら同じ味が続くので、できればチャーハン単品ではなく、何か他の一品と組み合わせると変化が出て良いと思う。
ちなみにチャーハンをラーメンのスープへ浸し、スープチャーハン風にして食べてみたが、スープに醤油味がないこともあってか、それほど合うようには思えなかった。

食べ終えて感じた事は、ラーメンもチャーハンも繊細で高尚な味とか、マニア向けの凝った味・・・・などではなく、下町の「大衆の幸せの味」、親しみを感じる「庶民のごちそうの味」、を絶妙に探り当てている感じであることだ。
何と言うか、子供の頃に家の近くの中華料理店で食べたような・・・・「思い出の味」が甦って来る感じでもあり、町の中華店に特有の、肩肘張らない「ホッ」とする味・・・・どこかしら安堵させられる素朴なテイストを、見事なまでに具現している。
ただ、昔懐かしい味とは言え、塩味のトンコツ主体であるため、後味はトンコツと豚肉とラードの味が口中で交錯する感じであり、やや好みが分かれるかも知れないとは思う。
つまり、いわゆる鶏ガラスープ+醤油ダレの「東京ラーメン」の路線ではないので、そういった味を期待して行くと戸惑うかも知れない。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)










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