ラーメン&つけ麺食べ歩き
ラーメンバトルコロシアム 北池袋
(東京都 豊島区)
店名 ラーメンバトルコロシアム 北池袋(ばとるころしあむ きたいけぶくろ) 住所等 東京都豊島区池袋本町2-7-5-1F 【地図表示】 禁煙 タバコ完全禁煙 訪問日 2004年5月上旬 はんつ遠藤正油焼豚麺 700円
〜ドンキホーテパウ北池袋コロシアム〜
(各写真はクリックで拡大します)
ドンキホーテのビルの1Fにお店はあります。
ビルのちょうど中央付近が入口。
訪問時はちょうどこのお二人が対戦中でした。
券売機が入口にあります。
売れた杯数が掲示されます。
次期対戦者のプロフィールも告知。
券売機です。
かなーり迷った末、オーソドックスそうな
「はんつ遠藤正油焼豚麺」を購入。
新規開店ということもあってか、
店内はものスゴイ清潔感でピッカピッカ。
カウンターも広くて非常に食べ易いですな。
2004年5月上旬 はんつ遠藤正油焼豚麺 700円
鶏と焼アゴの香るスープは非常にナチュラル&テイスティ。
無カンスイ麺も穏やかな味わいで美味しいです。
微妙に「うどん風」テイストがありますな。
「ラーメンバトル」というテーマから言えば、
もう少しアグレッシブでも良いかも。
2004年5月上旬 はんつ遠藤正油焼豚麺 700円
選ばれたラーメンのプロ達が、地位と名誉を賭けてバトルコロシアムでラーメン対戦を繰り返すという施設。
1対1で対戦し、一定期間に売れたラーメンの合計杯数で競い、勝者は継続し、敗者は次の挑戦者と交代する方式らしい。私が訪問した時は、バトラーとして「はんつ遠藤」氏と「河相我聞」氏が対戦中だった。それまでに出た杯数が店舗の入口に掲示されている。どちらのラーメンを食べようか迷ったが、オーソドックスそうな「はんつ遠藤正油焼豚麺」の券を購入した。
バトラー達は、ラーメンのコンセプトとレシピをプロデュースし、実際の調理はプロの調理師達が担当すると言うコラボレート・スタイルをとっている。
店内はカウンターがぐるりと厨房を囲み、まだ新店舗ということもあってか非常にピカピカで、ほこり一つ落ちていない感じ。素晴らしい清潔感にこちらの方が恐れ入ってしまう。
登場したラーメンは、どんぶりには麺とスープだけが入り、具はすべて別皿で提供される。まずは、一口スープを飲んでみると、かなり熱々のスープで、味わいはともかく非常にナチュラル。一瞬、口中に素晴らしい旨味があふれたかと思うと、飲み込むと共に数秒後には跡形なくきれいに姿を消してゆく。まるで、夏の夜空に咲く打ち上げ花火を、音の届かない遠くから眺めるような気分であり、なかなか上品で、実に繊細という印象。
ややまったり感のあるベースは鶏のようだが、焼アゴの心地良い風味を感じる。この焼アゴの香りや旨味がこのスープの個性と言うかウリのようで、カツオ等とは一味違った香ばしさがある魚介風味だ。醤油ダレであるが、塩分は控えめで、テイストはやや甘めである。
しかし、何口か飲んでいると、スープにはネギ以外の薬味や具がまったく載っていないと言うこともあってか、シンプルというか、やや単調に感じられ始めてしまう。また、醤油風味とアゴの出汁がメインで続くと、次第に「うどんツユ」と印象がダブり始めると言うか、いつの間にかうどんを食べているような気になってしまうのもちょっと気になった。
カンスイ不使用という太目の平たい麺は、ちょっときしめんの様な形。口に入れてみるとモチモチの食感が美味しいものの、麺の表面の小麦が溶け出しているような食感があり、この点もやはり中華麺というよりもうどんに近いイメージを持った。やはりカンスイを全く使わないとつなぎが弱いのかと思う。具はチャーシュー1枚と、水菜と、うずら玉子が別皿で出される。これらを盛り付けてから、出す直前にチャーシューをバーナーで炙ってくれる。まさに焼豚なのは嬉しい事だが、隣りに載っている水菜まであぶられてしまい、水菜はちょっと水分が飛んだ感じになって食感がカサ付くと言うか、やや固くなっている。
厳選素材というバラ肉のチャーシューは、やや肉薄で、脂身が5割ほどと多め。食べてみると、肉の味が濃く凝縮した感じでなかなか美味しい。しかし、今回たまたまなのかも知れないが、ちょっとジューシー感には欠けていて、歯応えもやや固めに思えた。また、説明によると、醤油ダレにはナンプラーも使っているらしいが、あまり強くは出ておらず、ほとんどナンプラーを意識する事はできなかった。
スープも麺も、ややうどんテイストは混じるものの、ともかく「ナチュラルさ」が際立っていて正統派的に美味しい。無カンスイのコンセプトにも個人的に非常にとても好感が持てる。しかし、全体的にちょっと大人しすぎる印象があり、「バトル」という趣旨から言えば、もう少し「インパクト」や「アグレッシブ」な部分があっても良いと思う。
お店を出た後も、後味は非常に爽快でライトである。体に優しい天然系素材のみが醸せる実にきれいな後味だ。
しかし、やはりラーメンを食べたと言う感じよりは、関西の美味しいうどんを食べたような、微妙に和風テイストな後味の印象が残った。
(麺は完食。スープも完飲。)
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