ラーメン&つけ麺食べ歩き
ポクポクポクチン
(神奈川県 横浜市)

(2007/4閉店)

店名 マンモスラーメン ポクポクポクチン!!!(ぽくぽくぽくちん)
住所等 神奈川県横浜市港北区日吉本町1-2-6 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2005年8月下旬 マンモスラーメン(ニンニク入り) 750円



〜ポクポクポクチン!!!〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店に到着しました。
東急東横線の日吉駅から徒歩1〜2分。






漆黒の壁面に、どことなくアニメチックな看板。
入口の外に券売機があります。






看板等にマンモスの絵が描かれています。
昔のアニメ「はじめ人間ギャートルズ」に登場する
「マンモー」を思い出しますね。






店頭のメニューです。
ちょっとした暗号のよーな・・・。






券売機はメニューの番号を入力して買うタイプ。
マンモスラーメンの「07」を入力しました。






店内はカウンター形式。
まだ真新しさが感じられますな。






具のモヤシを中華鍋で炒めてくれてるところ。
気合が入った丁寧な調理ぶりは好感度大です。

左上の土器のような丼は飾り物かな?
この丼でラーメンが出るのかと・・・ヒヤヒヤしましたぞ。
(;´Д`)










2005年8月下旬 マンモスラーメン(ニンニク入り) 750円



ズバリ、「原始時代のラーメン」
がテーマのようですな。

味も食感もワイルド&ストロングで統一。
チャーシューの食感はまさにマンモスの肉のイメージ。
(食べた事ないけど)

遊び心満載のまさしく “エンターテイメント・フード”。
原始人になったつもりで「ガツガツ」食べませう。
「何か」が見えてきますぞ。
( ´∀`)









横から見たところ。
既に下のお盆にスープがこぼれています。
上半分がモヤシ、下半分が麺、ほぼ同量ずつと言う感じです。
炒めモヤシはキクラゲも混じるせいか「ザキザキ」と食感はハード。






多めの背脂が浮く醤油豚骨スープです。
醤油ダレや塩分が控えめで、意外と穏やかな味に感じられます。






表面はツルツルですが、コシが強靭で、小麦密度が非常に高い印象の麺。
家系の麺を思い切り硬めに茹でた感じが近いかな・・?
食後の満腹感もかなりのものがあります。






途中から「マンモー」(チキン)を足してくれます。
これも昔の漫画やアニメによく登場した
「骨付き肉」のイメージその物の姿に仕上げてあります。
肉質は硬めに筋張っていて意外にワイルド。






うむむ、ヒビ割れた殻付きの味玉・・・。
濃い茶色のタレがまた実に雰囲気を盛り上げますな。
恐竜の卵をイメージしたのでしょうね。






割るとこんな感じ・・・。
カラは箸でつまむだけできれいに外れます。
味付けはソース味かな?何かの親しみのある味でした。




2005年8月下旬 マンモスラーメン(ニンニク入り) 750円

2005年6月創業の何ともユニークなコンセプトを感じるお店。
店名からして、「マンモスラーメン」とか、「ポクポクポクチン!!!」とか・・・・良く判らないながらも、強いインパクトとともに興味をかき立てられるネーミングである。
お店は日吉駅から徒歩1〜2分で、人通りが絶えない駅前繁華街のど真ん中という感じの場所にある。この辺は結構ラーメン店が密集していて、ちょっとした激戦区の様相だ。
到着すると、店頭の立て看板にマンモスの絵が描かれていて、「昔から俺たちは・・・ラーメンを食べていた」と書かれている。
ユニークな店名やメニュー名から想像するに、店主さんはシャレっ気の多い個性的な方かと思っていたら、非常に実直な感じの方で、謙虚で丁寧な応対とともに「客商売の何たるか」を心底知り尽くしている印象の実に感じの良い方であった。

食券を渡すと、油の量と麺の硬さを訪ねられたので「普通」でお願いした。
麺を茹で、モヤシを鉄鍋で炒め、チャーシューや骨付き肉を焼き、器にスープを張る・・・・一杯を作るに当たり、かなりの調理工程を踏むのには、見ていてちょっと恐縮してしまう。出される直前にニンニク入れますか?と訪ねられたので「はい」と返答。
タレに漬け込まれたスライスのニンニクが載せられ、いよいよラーメンが差し出された。

見た目のインパクトが強大なせいか、スープを一口飲んでみると、意外と味が穏やかに感じられる。
思いのほか味がゴテゴテしておらず、醤油がドーンと効いていたりとか、やたらとしょっぱ過ぎるとか、過剰な旨味が押し寄せるとか・・・そういう荒々しい味ではない。
豚骨が穏やかに出ている感じで、見た目ほどは背脂の旨味や甘味もさほど強調されておらず、意外にすっきりしている飲み口である。
ただ、過剰に油でギトギトとか言う印象ではないが、それでも食べていると、指や唇回りが油でベトベトはして来てしまう。
麺を食べ始めると、時折、ちょこっと顔を出す程度に化学調味料も使われているようであるが、甘味もあまりなく、基本的には穏やかと言うか、やや薄味路線にも感じられる。この手のタイプのラーメンであれば、もう少し味付けに強引さや図太さがあっても良いと思う。

麺は平打ちのストレートタイプ、表面がツルツルとして舌触りが滑らかである。
噛むとシコシコするコシが強靭で小麦密度が非常に高い印象であるが、さらに噛み締めてゆくと微妙にモチモチ感が出て来る美味しい麺だ。
麺の長さがやや短めなこともあるが、この麺の食味は、「家系」でよく使われているタイプの麺を、思い切り硬めに茹でたイメージが結構近いように思う。

大量に載せられたモヤシは、「茹でた」モヤシならしんなりして「クタッ」と柔らかな食感になるのだが、こちらでは鉄鍋で「炒めた」モヤシなので旨味は残るものの、食感はまるで野菜炒めのようにパキパキ感が強い。この食感の強いモヤシが、さらにコリコリ感のあるキクラゲの細切りと一緒になって、大量に乗せられているので、食感的にはかなりの存在感がある。実際、食べてみると、キクラゲと混じって「ザキザキ」する強い明快な食感である。
そのため、麺と一緒に野菜類が口に入ってくると、この「ザキザキ」する強い明快な食感が、麺から主役の座を奪い取ってしまう感じで、せっかくの美味しい麺の食感が判りづらくなってしまう。
それゆえ、食べ方としては、できれば前半に野菜類をあらかた食べ尽くしてから、下層の麺にとりかかると一層美味しく食べられると思う。
実際、最初に野菜の下から無理やり麺を引っぱり出して食べたところ、かなり硬めの茹で方に感じられたので、上に乗る多めの肉や野菜を食べる時間を考慮して硬めに茹でているような配慮も感じる。

チャーシューは、何とも不思議な食感で、素材、調理法ともにミステリアスな感じを受けた。
カウンター近くの厚い布がかけれられた釜のような調理具で焼いているのだが、ちょっと蒸し焼きにしたような食感で、肉が「C」の字にそり返り、加熱で身が縮んで硬く締まった感じがあり、かなりモグモグ良く噛んで食べる歯応え重視の仕上がりである。
ジンギスカンの焼肉のようなちょっとクセのある風味と、歯をはじくような芯のある強い弾力があり、部分的に筋張ったようにゴリゴリする歯応えもある。トロトロとか、ホクホクとかの柔らかな口解け感を味わうタイプとはまるで正反対な食感で、あまりジューシーさはなく、脂身もほとんどない、いわゆる「がっつり」タイプだ。しかし、モモ肉のようなミシミシ、ギシギシ言う感じでもない。
あまりにインパクトが強いので、どういった肉なのか店主さんに訪ねると、「豚のコメカミの肉です。マンモスの肉のイメージでいろいろ探したところ、この肉の食感が一番それっぽかったので・・・」とのお返事であった。
このストロングな歯応えとワイルドな風味・・・・「うーん、確かに」と納得である。 量も相当多めに入っていたので、食べ応えはかなりのものがある。

途中から足してくれた、「マンモー」(チキン)は、まさに昔のアニメで登場する「骨付き肉」のイメージその物の姿に仕上げてある。
チキンだからふっくら柔らかいだろうと思ったら、意外にもこちらも歯を弾くような硬く引き締まった肉質で、一部「ブキブキ」と筋張った箇所もあり、これまたワイルドな食感に溢れている。味付けは香辛料系を強く感じた。

「ウエボ」(味玉)は何とヒビ割れた殻付きの姿で登場する。
しかも濃い茶色の謎のタレがかけられていて、これまた実に雰囲気を盛り上げてくれる。おそらくは恐竜の卵をイメージしているのだろう。
カラは箸でつまむだけでハラリと簡単に外れ、中身はしっかりと固茹でである。そして味がはっきりと付いているのだが、ソース味か何かのような・・・面白い味付けである。甘辛いようなタレがかかって、ホクホクした食感でとても美味しい

食べ終わってみると、何ともエンターテイメント性の豊かなラーメンである。
やはり単に美味しいと言うだけではなく、ラーメンにはこの「ワクワク」する感じや、新しい発見と出会う「サプライズ」があると実に嬉しくなるものだ。
ただ、パーツ、パーツのインパクトは強いのだが、スープの味付けが意外に控えめと言うか、あっさりしていると言うか・・・特に大量のモヤシとキクラゲがかなりサッパリ感を強調するうえ、たまたまのブレかも知れないがスープは全部飲み干せそうなほどに塩分感がほとんど感じられないので、後口が良いのは嬉しいのだが、インパクトのある盛り付けや麺&具のストロングな歯応えに比較すると、やや味が薄めと感じる人もいるのではないだろうか。
ある程度ハードルを低めに設定して、食べやすさを狙っているのかも知れないが、この手のラーメンであれば「中毒性」と言うものが大切な要素にも思える。また、背脂については、もう少しコッテリ度と甘味の強い背脂を使えば、さらに一段とコクと味の厚みが増し、この手の味が好きなフリークに一層喜ばれるようにも思う。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)










ホームへ


− BB!ラーメン&つけ麺 名店集 −



本サイトのすべての画像や文章の転載ならびに二次利用を固くお断りします。

Copyright (C) 2004
01ch.com
All Rights Reserved.


.