ラーメン&つけ麺食べ歩き

(千葉県 市川市)

店名 らあめん 葫(にんにく)
住所等 千葉県市川市新浜1-3-1 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年12月上旬 らあめん塩 735円



〜葫〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店に到着しました。
右のマンションの一階に白い提灯と行列が見えます。
東京メトロ東西線の行徳駅から徒歩9分ほど。






皆さん、地元のリピーターと言う感じで、
顔見知りなのか、和気あいあいと会話が弾んでおります。
待ち客用に椅子とひざ掛けがあるのは親切。






店内はL型カウンター。
スタッフの皆さんの仕事ぶりは実に凛々しい感じです。
店内にも待ち客用のベンチがありますた。






メニューです。
営業時間や定休日なども書かれております。
「らあめん塩」を注文しました。










2005年12月上旬 らあめん塩 735円



トンコツや野菜などによる滋味深いスープですが、
まるでポタージュのようなトロ〜リとした優しい口当たりと、
コーンクリームスープのような香りと甘味・・・がユニークですね。

結構、塩味のパンチがあり、
はっきりと芯が通った意外にストロングな味わいです。
モヤシがいい感じに味の濃さを中和。









泡立てられて空気を含んだような口当たりのスープは、
「ポテッ・・・」と舌の上へ乗っかって来るようなユニークな食感。
中心にはスイートコーン風の香ばしい甘味が・・・。






麺はモチモチして丸太なため、ちょっと「うどん」っぽい感じ。
ハキハキする食感ではなく、芯がなく、
口当たりは「ユルーリ」として、「クタッ」とした動き。






強めにすすると「モッチ〜〜リ」と縦に伸びて、
つき立てホカホカのおモチをそのまま麺にしたような印象も・・・。
噛むと、さほど粘る感じはなく、軽くモチモチと弾性を感じる程度。




2005年12月上旬 らあめん塩 735円

2000年4月の創業で、今やすっかり千葉県内の人気行列店の一つ。
訪問してみると、お店はマンション群の中にある感じで大通りに面しておらず、最寄の電車の駅からも徒歩9分ほどと、立地条件的にはあまり有利には思えない場所であるが、この日は12時前の到着で既に15名ほどの待ち客が並んでいる人気ぶり。
L型カウンター形式の店内には熱した葫(ニンニク)の香ばしい風味がゆったりと漂っている。
スタッフの皆さんの仕事ぶりは実に凛々しい感じで、見ていると「やっぱり、真剣に働く姿っていいよなぁ・・・」と感じさせてくれる。店頭には待ち客用に椅子とひざ掛けなどが用意されていて、雑誌などもあり、お客さんをとても大切にしている感じが伝わって来る。

一口目、スープが「トローリ・・・」と流れ込んで来たかと思うと、舌の上で「ポテッ・・・」と、立ち止まる感じの口当たり。
そう、泡立てられて空気を含んだような口当たりのスープは、「ポテッ」と舌の上へ乗っかって来るようなユニークな食感なのだ。
味はトンコツや野菜の旨味、ニンニクチップの香ばしさとともに、中心にはスイートコーンのような香ばしい甘味を感じる。目をつぶって飲めば、その味、その香り、その舌触り、まぶたに浮かぶのは・・・まさに「コーンクリームスープ」もしくは「コーンポタージュ」のようなテイストである。こうなると鶏油がバターのようなふくよかな口当たりにも感じられ、一層そのテイストを加速する。
そして塩気が軽くピシッ、ピシッと、まるで「ジャブ」のように小刻みに舌を打つ感じ。塩気は割としっかりと効かされており、旨味も上手に補強されているようで、次々と箸が進むようになっている。

麺は太麺ストレート、モチモチして丸太なため、ちょっと「うどん」っぽい感じ。
口当たりは「ユルーリ」として、「クタッ」とした動きであり、あまり重力に逆らおうとする感じがない。プリプリとか、サクサクか、ハキハキする食感ではなく、芯がなくユルユルと揺れ動いて輪郭がはっきりしない感じ。すすると「モッチ〜〜リ」と縦に伸び、つき立てのホカホカのおモチをそのまま麺にしたような感じでもあるが、噛むとさほど粘る感じはなく、軽くモチモチと弾性を感じる程度。
なんと言うか、この「トローリ・・・」としたスープと、「ユルーリ・・・」とした麺の組合せは・・・・ゆったりとして、どこにも攻撃的なところがない感じで、実に穏やかな平和主義者同士のカップリングと言うイメージだ。

モヤシが結構太く感じられ、パキュパキュと食感も強いが、麺やスープの歯触り増幅材としてとても良く合っていると思う。こちらのスープ、「ポテッ」として濃厚な飲み口なので、「スピード感」と後口の「キレ」がないのが弱点に思えたのだが、このモヤシのクリスピーな瑞々しい歯応えが良い感じのアクセントになって、その辺を見事に解決している印象。
チャーシューは厚く、ブロック感があり、繊維が細かくホロホロとほぐれる感じ。醤油でしっかりと味が付いていて、肉の旨味が染み出してきてかなり美味しい。
海苔は大判、結構厚みがありパリパリしていて、食感的にも風味的にもスープに埋もれていない感じだ。

途中で気付いたのだが、鶏油が多めに入ることもあるのかも知れないが、スープの口当たりやテイスト、大きな海苔、そしてユルリとした滑らかな麺の食感と言い・・・どことなく「家系」ラーメンの特徴と通じるものがあるようにも感じる。
また、味付けは雑味がなく優しい感じなのだが、さほど奥深さや複雑な感じは受けず、結構ストレートな分、やや単調にも感じられる面もあり、後半になると、やや飽きが来る感じで何かもう一つサプライズや変化が欲しい気がして来てしまう。ちなみに、途中から卓上にある粒ニンニクを金属製クラッシャーで潰して一粒入れてみたが、やや辛味を伴うような一層鮮烈なニンニクのパンチは加わるものの、スープ本来のコーンのような香ばしく甘い風味がかき消されてしまう感じを受けてしまうので、入れないままの方が「完成形」とも思えた。
それにしても、本当にコーンを使っているのか、それとも他の素材の複合でこういった味になるのかは判らないが、「美味しさ」と「個性的なテイスト」と言う両方の意味で、かなりのハイレベルなスープだと思う。
スープが濃厚なコロイド状なので判りづらいが、使われている塩分も少なくないようで、食後10分位は多少の塩気が舌に残って尾を引くように感じられた。


(麺は完食。スープは6割飲んだ。)










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