ラーメン&つけ麺食べ歩き
ネギ大将 阿波家
(茨城県 古河市)

店名 ネギ大将 阿波家(ねぎたいしょう あわや)
住所等 茨城県古河市中田1268 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2005年8月中旬  塩ラーメン(2番麺)650円 + 焼ギョウザ350円
            赤みそラーメン 700円



〜ネギ大将阿波家 その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




地鶏ラーメン研究会の総本山、野木の「阿波家」です。
ワクワクしながら遠路遥々訪ねたものの・・・。
ぬわぁんと・・・か、か、夏季休業中。

これで二度連続でふられた・・・・。
ウーン (@Д@)






8/1〜31は夏季休業とのお知らせ。
呆然としていると・・・「古河市の阿波家は営業中です」の旨の貼紙が・・・。
その下には古河の店舗情報も発見。
車で10〜15分程度らしいので、そちらへ訪問してみることに・・・。






国道4号線を南下すること約10分、お店を発見しました。
写真は一度通り過ぎてから振り向いたところ。






いろいろ看板が出ていて賑やかですな。
店頭が駐車場です。






「自家製麺打ち工房」と書かれた下に
(関係者以外の立入りを軽く許可)・・・
と書かれております。
( ´∀`)






地鶏研究会関連店のお約束、
厚い「銘木製」のテーブル。






店内はかなり広く、カウンター席、小上がり席、テーブル席など・・・
いくつかのブロックに分かれている感じ。
なんと店内に屋台が搬入されていて、屋台席もありますた。






メニューは「阿波家系」と「ネギ大将系」の二系統に分かれます。
この日は阿波家を目指していたので、当然阿波家系からチョイス。

「塩ラーメン」を2番麺と言う特製麺でオーダー。
特許出願と言う「赤みそラーメン」もオーダーしました。






自家製手作り餃子の解説。
ギネスビールが隠し味とはびっくりです。
読んでいたら食べたくなったので焼ギョウザも追加しますた。






無料サービスして頂いたキムチ。
白菜が肉厚でボリボリと豊かな歯応えです。






「皮」も「餡」も創意工夫に満ちた自家製の餃子です。
特に「皮」にはコシヒカリの米粉をブレンドしているとか・・・。
そのせいか焼き焦げが「おせんべい」のように「パリパリ」して非常に美味しいです。






肉、野菜、小エビすり身、アーモンド粉など
30種類以上の具材を使ったと言う餡は、とても優しいマイルドな味。










2005年8月中旬 塩ラーメン(2番麺)650円 + 焼ギョウザ350円



「沖縄産天日の入り塩」を使った塩ラーメン。
1日20〜30食限定のグレードアップ「2番麺」バージョンです。

スープは丁寧にとられ、万人向けに上手にまとまっていますが、
ともかく「2番麺」のオリジナリティにあふれる食味が
非常に強く印象に残りました。

地鶏研究会関連店らしく、チャーシューがとても大きいですな。









ほんのりとした甘味もあるとてもミネラルリッチな塩味スープ。
鶏の旨味がゆっくりと感じられ、油が少ないのでスルスルと口に入って来る。






1日20〜30食限定の「2番麺」です。
うーん・・・過去にあまり食べた記憶がない、実に「オリジナリティ」を感じる麺です。
ツルツルと言う軽快感よりも、モソモソと重みを伴うゆっくりしたコシの動き。






あまり縦に伸びようとせず、すぐにブツ、ブツ、ちぎれる感じがあり、
ボテッとした噛み心地は、例えるなら素朴な風合いの「田舎蕎麦」を連想・・・。
いかにも「自家製」と言う感じの個性豊かな食感です。




2005年8月中旬 塩ラーメン(2番麺)650円 + 焼ギョウザ 350円

この日、遠路遥々、地鶏ラーメン研究会の総本山、栃木県野木町の「阿波家」を目指す。昨年12月にも訪問したが、定休日が水曜に変更されていたとは知らず無念の涙を呑んだのだが・・・。
今回、水曜日を避けワクワクしながら遠路遥々訪ねたものの・・・。ぬわぁんと・・・8月は丸々一ヶ月・・・・・か、か、「夏季休業中」とのこと。
呆然自失で暫し脱力状態が続いた後・・・店頭をよく見ると「古河のお店(ネギ大将阿波家)は営業中です」との貼り紙がある。こちらの支店なのか、それともノレン分けなのかは判らないが、同じ店名が付いたお店が車で10〜15分の距離、しかも道案内まで書いてあったので、急遽訪問してみることにした。

国道4号を南下すると、想像以上に大きな店構えのお店で、ちょっと意表を突かれた。お店の脇には立派な製麺室が設置されていて、期待感が大きくアップする。
店内はかなり広々としていて、ちょっとしたドライブインのような広さだ。 カウンター席、小上がり席、テーブル席など・・・いくつかのブロックに分かれている感じ。
しかも、奥の一画には、なんと店内に屋台が搬入されていて、屋台席と言うアトラクションまで用意されていた。雑誌なども置いてあり、一人でも手持ち無沙汰にならないよう配慮されている。店員さんは明るくて、非常に感じが良い。

店内のメニューや貼り紙を見ると、スープも、麺も、具もかなりのこだわりがあるようだ。
特に自家製麺は、50円増しでグレードアップの「2番麺」と言うものがあり、「北海道のハルユタカ小麦に強力粉のカメリアをブレンドした地鶏玉子麺。もちもちした食感に強いコシが残る個性豊かな味わい。1日20〜30食限定。」だと言うので、塩ラーメンとのセットでオーダーしてみた。
また、餃子の皮も餡も自家製で、皮にはコシヒカリの米粉とギネススタウトビールを混ぜていると説明があり、これまた興味を持ってオーダー。

待っている間、自家製とおぼしき「キムチ」を容器ごと無料サービスしてくれたので、小皿に少し取り出して食べてみた。。
かなり肉厚の白菜が使われていて、シャクシャクするような軽い食感ではなく、ゴリゴリ、ボリボリと歯応え重視な仕上がりである。味付け的にはやや荒っぽさを感じるものの、唐辛子以外に色々な香辛料が使われている複雑な味で、特に砂糖を足したような甘味が感じられるのは珍しいと思った。
スーパー等でキムチを買うと化学調味料が強すぎて参ってしまう事が多いが、こちらのキムチは実に後口の良いすっきりとした美味しさである。

餃子は大きさ的には普通サイズのものが5個。
食べてみると、皮がモッチリとしていて、噛み砕いてゆくとちょっとサラサラするような粉っぽさがある。また、米粉を混ぜているせいか、焼け焦げたところがまるで「おせんべい」のような、パリパリした芳ばしい味わいになっていて、とても美味しい。個性的な粉の配合がはっきりと伝わって来る皮だが、さすがにギネスの風味までは感じ取れなかった。
具はラードや野菜汁が流れ出すようなジューシーなタイプではなく、どちらかと言えばちょっとパサ付いた食感で、ニンニク臭なども穏やか、あっさりとしたマイルドな味わいである。

いよいよラーメンが登場してみると、大きな肩ロースチャーシューに地鶏研究会のアイデンティティを感じさせられる。
スープを一口飲んでみると・・・・「沖縄産天日の入り塩」を使っているそうだが塩分感は適度で、塩気よりもミネラル感が豊かに立ち上がり、ほんのりとした甘味も感じられる美味しいスープである。ゆっくりと鶏の旨味が感じられ、化学調味料に頼った感じもなく、油がほとんど浮いていないためスルスルと口に入って来るのが心地良い。ただ、もっと鶏の軽快感がある丸いスープかと思っていたが、しっかりとした骨格や量感を感じる意外に四角いイメージの味わいのスープである。

また、特製の「2番麺」は、意外に太くて、長めである。量もたっぷりと入っていて嬉しくなった。
一口すすってみると・・・・・これがまた、過去にほとんど食べた記憶がない、実に「オリジナリティ」を感じる食感の麺である。
麺が太めで長めと言うこともあるのかも知れないが、すすった感じはツルツルと言う軽快感やプリプリと言う躍動感はあまり感じられず、モソモソと動きが重く、遅い感じで、落ち着いたコシの動きをする。特にすする際に、麺がほとんど縦に伸びようとせず、歯を入れるとすぐにブツ、ブツ、とちぎれる感じがある。
そして噛み締めてみると、よくあるモチモチとかシコシコと言う「ありがち」な歯応えではなく、ボテボテと潰れる感じで、何かの食味に似ているなぁ・・・と思っていたが、時折、地方のお蕎麦屋さんで出される地粉で打たれた「蕎麦」(そば)の食味と実に近いように感じられた。
よく見ると麺にはポツポツと「星」が出ていて、これが小麦粉の粒子によるものか、何かを練り込んでいるのかは判らないが、まるで小麦粉や玉子以外に何かが練り込んであるかのような・・・・何ともオリジナルなコシと味わいである。

チャーシューは大振りで食べ応え十分なのは嬉しいが、肉の旨味はやや流れ出してしまった感じがあり、さっぱり、あっさりした口当たりに感じられる。
また、長ネギではなく、アサツキ(?)が細かく刻まれて載せられており、繊細な口当たりを生んでいる。

食べ終わって、印象に強く残ったのはやはり「自家製麺」のオリジナルな食味であろうか。
「蕎麦」に似ていると書いたが、都会で主流の真っ白で、軽くて、細くて、スルスルと食べられる「更科蕎麦」(さらしなそば)ではなく、長野や山形などの有名な蕎麦処の山間の地元の蕎麦屋さんなどで出されるような、いかにも地粉で打った感じの、茶色くて、重くて、ずんぐりと太めに切られた「田舎蕎麦」(いなかそば)の・・・プツプツとちぎれる、ボテッとした歯応えの、あの飾りのない優しい素朴な食感を思い出す。
餃子の皮も実にオリジナリティ豊かで美味しかったが、自家製麺も同様に幾多の研究のうえで、あえてこの食味を狙っているのだろうと思う。


(麺は完食。スープは4割飲んだ。)




↓続きあり






〜ネギ大将阿波家 その2〜










同上日 赤みそラーメン 700円



「30種類以上の素材を使った手作りの赤みそ、くせになる味。」
「当店の特許出願みそです。」とのことです。

確かに、様々な味がスパイラル状にからみ合った複雑な旨味のスープは、
まさに30種類以上の食材の名競演と言う印象で美味しいです。

味噌の醗酵風味がちょっとアルコールっぽい風味にも感じられ、
それが個性と言うか、ちょっとしたクセにも感じられ、オリジナル度をグッとアップ。









スープは味噌と醤油の中間のような軽さと透明感のある口当たり。
味噌特有の味の重さやクドさと言うものが上手に抑えられ、
キレのある酸味がピーンと効いて、シャープで明快な味の輪郭。






こちらはデフォルトの普通の自家製麺です。
「2番麺」バージョンよりも細くなり、ややオリジナリティは薄くなるものの
やはりどことなく「蕎麦」っぽさを感じる麺の食味ですね。
自家製麺と言うことで、あえてこの食味を狙っているのでしょう。




同上日 赤みそラーメン 700円

私は普段は味噌ラーメンは滅多に食べないのだが、こちらのメニューを見たら「30種類以上の素材を使った手作りの赤みそ、くせになる味。当店の特許出願みそです」と書かれており、「特許出願」の四文字に俄然興味が湧いてしまい注文。こちらは普通の麺のままとしてみた。

登場した味噌ラーメンは具は塩と同一のようだが、スープに軽く白ゴマが散らされ、器も味噌専用の物になっている。味噌特有の強い香りが漂い食欲を誘う。
一口スープを飲んでみると、これが何とも複雑な旨味の集合体・・・と言う感じで、とにかく様々な味がスパイラル状にからみ合っており、確かに30種類以上の食材を使うと言うだけの事はあると思えるしっかりとした美味しさである。
一般に味噌ラーメンと言うと、味噌の重いコクや強い味のパンチがスープを支配してしまう事が少なくないと思うが、こちらのスープは味の隅々まで見通しが効くような透明感があり、味噌特有の味の重さやクドさと言うものが上手に抑えられている。特に味噌のキレのある酸味がピーンと効いている感じで、意外にシャープで明快な味の輪郭である。また、スープには一味唐辛子が僅かに浮いているが、辛味はほとんど感じられなかった。

ただ、味噌の醗酵風味なのだと思うが、それが同じ醗酵類のせいかちょっとアルコールっぽい風味にも感じられ、それが個性と言うか、ちょっとしたクセにも感じられ、これまたあまり経験のない味噌スープに感じられた。
様々な味が複雑にからみあっていて、単調でないのがいいし、麺との味のバランスも丁度良いと感じるが、スープだけを飲むとややしょっぱめに感じられる気がする。

麺は先に食べた「2番麺」バージョンよりも細くなり、すすって引っ張られるともっと縦に伸びる感じがあり、コシもややプリプリ感が増しているが、それでも食味はやはり多少似た傾向があり、プツプツと切れやすく、噛んでもモチモチとかシコシコなどの弾力が少なく、ボテボテと噛み潰れる感じがある。やはりどことなく「蕎麦」っぽさを感じる麺の食味であるが、やはり自家製麺と言うことで、明確なポリシーのもと、あえてこの食味を狙っているのだと思う。

食べ終わってみると、モヤシやキャベツ、キクラゲなどのサッパリする具が一切入らないので、途中から味噌スープが重く、クドくなってしまわないかと思っていたが、スープは味噌と言うよりも、味噌と醤油の中間のような軽さと透明感のある口当たりであり、全くクドさを感じないで麺を食べ切る事ができたのは「さすが」と感じた。
このスープであれば、地鶏煮玉子やライスなど、淡白で無垢な味わいのサイドメニューとの組合せも、おそらく相性が非常に良いと思う。


(麺は完食。スープは4割飲んだ。)










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