ラーメン&つけ麺食べ歩き
なんつッ亭 弐
(東京都 港区)
店名 なんつッ亭 弐(なんつってい に) 住所等 東京都港区高輪3-26-20 品達内 【地図表示】 禁煙 タバコ可否不明 訪問日 2005年3月上旬 らーめん 680円
〜なんつッ亭 弐〜
(各写真はクリックで拡大します)
到着しました。
2004年12月オープンのラーメン・コンプレックス「品達」です。
JR品川駅の西口、京浜急行品川駅、いずれも徒歩1〜2分ほど
目の前は第一京浜(国道15号)。
京急の高架下を利用したスペースに7店舗が入居。
その名も「麺達七人衆」。
住所は品川区ではなく港区になります。
ここがエントランス。
営業時間11〜22時と書かれております。
ちょっと階段を下がります。
施設全体が半地下になる感じですな。
オミヤゲ売り場もありますぞ。
入居店舗と位置の案内図。
この日は、「なんつッ亭」をチョイス。
看板には「うまいゼ、ベイビー」の文字。
ノレンには「ハマるゼ」の文字。
(´Д`)
コの字型の席配置。
右手にもボックス席等があり結構広いです。
鉢巻き姿の店員さんとヤカンの組み合わせがGOOD。
券売機制です。
ラーメンを購入しました。
2005年3月上旬 らーめん 680円
ワイルドそうな、クセのありそうな、個性的な外見とは裏腹に、
とても「優しく」「マイルド」な口当たりと、その作り込みの「上質さ」にびっくり。
まさに「一流店」の作る味と言う印象ですね。
スープも、麺も、具も・・・しっかり原価と手間がかけられた感じ。
どこにも隙がない、実に「ハイクオリティ」な一杯。
器が小振りなのは高価なスープを無駄にしないためでしょう。
ニンニクやゴマ油で醸された黒い「マー油」は
独特&上品な香ばしさを放つ、まさに「逸品」ですな。
ベースの豚骨スープは意外に「都会派&ハイクオリティ」。
麺にからむマー油と豚骨スープの比率が
すするたびに、常に微妙に変化して「七変化」の飽きさせない味・・。
麺自身も相当に上質な小麦粉を使っている感じです。
モヤシがからんで清涼感と歯応えを増幅。
2005年3月上旬 らーめん 680円
2004年の12月に品川駅のすぐ横に誕生した「麺達七人衆 品達」、その中の一店、「なんつッ亭 弐」を訪問。
神奈川の超人気店、「なんつッ亭」の二号店になるので、末尾に「弐」と付けられているようだ。
JR品川駅から降りて、目の前の国道15号を左手へ1〜2分歩くと、「品達」がある。京浜急行の高架下を上手に使った半地下に七つのラーメン店が入居している施設だ。壁やフロア周りに、さすがにまだ真新しさを感じる。夕方4時頃と、最も空いていそうな時間を選んで訪問したので、施設自体はそれほど混雑してはいなかったが、「なんつッ亭 弐」は満席で、さらに店内に8名ほどの待ち客もいる盛況ぶりだった。
登場したラーメンは割と小振りな器に入り、真っ黒なスープが注がれている。いや、スープが真っ黒なのではなく、スープ自体は薄茶濁の豚骨スープで、その上に独特な芳香を放つ真っ黒な「マー油」が浮いていると言うのが正確な言い方だ。
真っ黒なマー油は、熊本ラーメンの特徴でもあり、「なんつッ亭」の店主さんはその熊本ラーメンの有名店「好来」で修行されたらしい。
このマー油は揚げ焦がしたニンニクとゴマ油で作るようなのだが、揚げているせいか、生ニンニクのような強烈でしつこい匂いはなく、意外なほど穏やかで品のある匂いと、とても食欲をそそられる香ばしさを持っている。
まずは、そのマー油だけをすくって飲んでみると、味は「ジリジリ」と来る苦味が中心で、いかにも「焦がした食べ物」特有のニガニガしい味わいである。ニンニク本来の刺激味と、焦げによる苦味、この二者が何百という「ミクロの小針」になってチリチリと軽く舌を突付いて来るような・・・「焦げ」の苦味でちょっと舌がいじめられているような・・・そんな感覚だ。
ところが、マー油と下層のスープとを適度に混ぜて飲んでみると、一転して、マー油も苦味ではなく、馥郁とした「厚み」「複雑さ」のある香ばしい風味に変化した。
また、マー油の影に隠れて、あまりスープ自身が目立たない感じであるが、実はこのスープが非常に素晴らしい出来栄えと感じられた。
豚骨を中心に、鶏ガラ、昆布などを使って出汁をとったスープらしいのだが、臭みや塩辛さや人工的な旨味などが全くと言って良いほど感じられず、驚くほどに「まろやか」であり、本物の素材からのふくよかな旨味に満ち、相当な食材の量を使って、丁寧に炊き上げた感じのスープなのだ。
さらに、香ばしくも独特なマー油の風味と苦味が一枚加わって来る事で、確かに、単なる豚骨スープよりも、一段階、複雑で奥の深い味わいになっている。
私は、時々、自宅でレトルトカレーを食べる事があるが、色々なメーカーの色々な銘柄のカレーを試していると、中には「一味足りないな」と思うカレーもあったりする。そういう時にカレールーにインスタントコーヒーの粉末を隠し味的に少量パラパラと混ぜると、コーヒーの持つ「苦味」「酸味」「コク」「風味」などが加わって、カレールー自体もグーンと奥深い味に変化する。それまでの単調な味わいが、まるで「別モノ」になったように複雑で、深みのある美味しいカレーに変化するのだ。
こちらのスープも、このマー油を加えている事で、まさに同じような「複雑味効果」が生まれているように感じた。
麺は、コシがありながらも噛み締めると多少ソフトな感じで、「モニョモニョ」「ムニムニ」とするふくよかな歯応え。上質な小麦粉の新鮮な風味が生きた「無垢」な感じの美味しいもので、このスープともお互いを引き立てあう相性の良さを感じる。
麺にからむマー油と豚骨スープの比率が、すするたびに常に微妙に変化するので、味が「七変化」する感じで飽きさせないのもいい。小振りな器の中に麺がタップリ入っている感じで、見た目から受ける印象よりも量は少なくはない。
また、丁寧に茹でられた感じのモヤシが麺にからんで、シャキシャキとした歯応えのアクセントになっている。このモヤシがからんでくる量に応じて、スープの味の濃淡も変化し、平坦でない味わいの抑揚を生み出している。
また、チャーシューはたまたまなのか2切れ載っていたが、これが実に「最高レベル」の美味しさだった。歯を入れると「ホックリ」、「サックリ」と繊維に沿ってきれいにほぐれ、中からは肉の豊かな風味と旨味があふれ出てくる。噛み締めると肉の旨味が濃厚でありながら脂のクドさが全くなく、思わずうなってしまうほどの美味しさだ。
高価な豚肉は「脂身」が違うと言われるが、まさにそんな感じの非常に優良な肉質と、それをしっかりと生かす調理が成されている印象だ。一枚は、チャーシューブロックのちょうど切れ端の部分で皮が多かったためか、ちょっとだけ塩っ気が強く感じられた。
食べ終えてみれば、スープに素材のコクはしっかりあるものの、マー油と豚骨の風味を生かすためか、「タレ」は実に控えめで穏やかであり、調味料のクドさがないため、旨味自体がアッサリしているとも感じるほどだ。
「男っぽさ」を演出した店内のインテリアや店員さんの威勢の良さから、結構、武骨で野太く、ワイルドな味を想像していたが、実際には、意外なほどに洗練された「都会派」テイストであり、何より素晴らしく「ハイクオリティ」なラーメンだと感じた。
ただ、逆に言えば、特に真っ黒なマー油の視覚的インパクトなどから、いわゆる旨味が「ドッカン」と来るパワフル&強引路線のラーメンかと勘違いして、雑に味わってしまうと、ひょっとして味が薄いとか、もの足りないなどと感じてしまう人も中にはいるかも知れない。
スープの温度がやや穏やかだったのも、場合によってはパンチ不足の誤解を招きかねないと思う。
また、券売機には「つけ麺」もあったのはちょっと意外だった。このマー油スープで、一体どういうつけ麺テイストを創造したのか、なかなか興味を引かれる一品だ。
(麺は完食。スープは6割飲んだ。)
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