ラーメン&つけ麺食べ歩き
めじろ
(東京都 渋谷区)
店名 |
七重の味の店 めじろ(めじろ) |
住所等 |
東京都渋谷区代々木1-58-7 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2004年10月下旬 ラーメン 700円 |
〜七重の味の店 めじろ〜
(各写真はクリックで拡大します)
到着しました。
お店の看板が見えます。
代々木駅や南新宿駅から2〜3分。
新宿駅南口からも6分ほど。
「七重の味」と看板に入っています。
紫のノレンがまだ新しい感じ。
ラーメンの種類は多いですな。
最も先頭にある「らーめん」を購入。
カウンターのみの店内。
落ち着いた雰囲気。
2004年10月下旬 らーめん 700円
ネギと油の使い方に特徴のあるラーメンですね。
スープの作り方に独自の哲学を感じます。
極細縮れ麺は「優しく」、
極太メンマとチャーシューは「がっしり」した食感。
油が多めに浮くスープは熱々で
ザク切りネギと焦がしネギの芳ばしい風味が漂う。
かなりの細麺で、かつ、縮れたタイプ。
ちょっと懐かしい食感の麺。
スープに浮いた油の多さが見えますな。
チャーシューの風味は豚肉のクセが結構強い。
食感は弾力が豊かなので、噛みちぎって、
モグモグ良く噛んで食べる感じ。
2004年10月下旬 らーめん 700円
神奈川県藤沢市から、2004年10月に、ここ代々木の地へ移転して来たお店。
なぜ代々木を選んだのか判らないが、せっかく都内へ引っ越すなら、「目白」駅にすれば、「目白のめじろ」となってインパクトがあったのでは・・・などと考えながら入店。照明を落とした店内は落ち着いた雰囲気。券売機には結構沢山の種類が並んでいて迷ったが、初訪問ということもあり、メニュートップの「らーめん」を購入した。
店主さんとおぼしき方は、私のいる間、ずっと洗い場を担当していて、若い方が一人で調理のすべてを担当していた。
登場したラーメンは、すぼまった器なので小さめに見えるが、深さがかなりあり、量的には少なくはない。レンゲは置かれていないようで、まずはスープではなく麺から食べ始めてみた。
麺を箸で一つかみ持ち上げると、その縮れ麺は意外なほどの「細さ」で、ほとんど「極細」と言えるもの。一口すすってみると、「ふんわり」と焦がしネギ油の柔らかい芳香が心地よく匂い立つ。
極細で「ヒョロヒョロ」した感じなので、口当たりに軽さがあるかと思ったが、油がからんでいる割に意外にも決して「ツルツル」とした軽い感じではなく、すすると「ズ、ズゾゾーッ」と割と抵抗感がある。おそらく縮れた形状のせいだろう。噛み締めるとワシワシとした軽いハリがあり、結構カンスイ多めと感じるコシがある。懐かしいというか、最近ではあまり見かけなくなったタイプの麺ではないだろうか。
そして、すぼまった器のせいで、何気なくつかんでも、箸にごっそりと麺がつかまれて来るので、一口、一口の量が多めに口に入って来て、口の幅いっぱいにすする感じだ。
スープは、表面に浮かぶネギの風味以外に、焦がしネギの風味が漂う油の厚い層があり、おそらく何種類かの脂や油をブレンドしたような感じのもの。この油がかなり存在感があって、出汁やタレは、その下の層に存在している印象を受ける。注意深く飲んでみると、とても深い位置で、出汁の素材と醤油ダレがバランスしているのが判る。深い「地下」へと続く長い階段を、何段も何段も、深く降りていって、その存在と「邂逅」するという感じだ。出汁は一つの素材が突出せず、しかも、デリケートなものなので、音楽で言えば、まさに「ピアニッシモ」なトーンに感じられる。
スープのネギ油が多いため、この油に出汁が「マスク」され、しかもかなり熱いスープのため、さらに熱さで舌が出汁を感じづらいという事も関係していると思う。
醤油ダレ自体もさほど強く出ておらず、この「油 VS 出汁とタレ」のバランスが、まるで「ネギ油」と「出汁」のWスープとでも言えそうな位、かなり個性的に組合せられている印象だ。おそらく、それがこちらのお店の狙いであり、目指す味なのだろうと思うが、ネギ油とダシが二重に重なって舌の上を通り過ぎてゆく感じで、両者が融合し切っていないような印象が残ってしまう。
また、強い醸造風味の助けが入る判りやすい「醤油」味であればまだしも、風味の助けが入らない「塩」味などでも、もしこのバランスだとしたら・・・・おそらく相当な玄人向けの味になるのではないだろうか。
チャーシューは肩ロースだと思うが、豚肉のクセが結構強く出ていて、風味が強い珍しいタイプ。食感は肉の弾力が豊かなので、噛みちぎって、モグモグ良く噛んで食べる感じ。脂身がちょっと固く感じた。メンマは極太で、繊維自体にも太さを感じる固めの食感、味付けは甘めで、濃いめの味わい。
麺を食べ終わって、再びスープをゆっくりと飲んでみた。麺にからんで油もだいぶ消費され、温度も下がったと言うこともあって、ほんのりと魚節や煮干系の心地よい風味が、まるで「朧月」(おぼろづき)のように、舌の中心にゆっくりと浮かび上がって来る。添加物感のない、喉の通りのスムーズなスープであり、麺を食べるのには、やや物足りなさを感じる部分もあったが、単独で飲んでみると充分美味しいと思う。
また、「七重の味」という事で、次第に味が「七変化」をするのかと思ったが、特段の変化は感じられず、スープを下から良く混ぜたりしても、私には最初の一口と最後の一口で味の変化は感じ取れなかった。
食後、口の中から油が消えると、醤油が舌にかなり長らく残って感じられ、思っていたよりも醤油が強いようだ。
(麺は完食。スープは7割飲んだ。)
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