ラーメン&つけ麺食べ歩き
丸富
(栃木県 小山市)

店名 手打ラーメン 丸富(まるとみ)
住所等 栃木県小山市大川島391-3 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2007年6月上旬 ラーメン 525円 


〜手打ちラーメン丸富〜



お店に到着しました。
「黄金の手打ラーメンロード国道50号線」から約1Km北上・・・・
お店は「南小林」交差点の脇にあります。
お店を見落とし、一度通り過ぎてから引き返したシーン・・・・( ´∀`;)。






気取りのない砂利敷きの駐車場。
地元ナンバーのクルマがほとんどでした。
電車だとJRの小山駅や栃木駅等、いずれも5kmほどの距離。






いわゆる「佐野ラーメン」に多い、平屋根の店構え。
店主氏は名店「共栄ラーメン」のご出身。






店内は気取りや無駄な装飾のない質実な造りですが、
「カウンター席」、「テーブル席」、「小上がり」・・・とバラエティに富んだ席配置。
卓上に置かれた、黄色の「星座おみくじ」が懐かしい。






メニューは頭上です。
「ラーメン」を注文しました。






「醤油」、「塩」、「味噌」・・・と三役揃って、
「みそ辛」や「ネギ」・・・・さらに5種のトッピングも選択可。











2007年6月上旬 ラーメン 525円
(この写真はクリックで拡大します)



「旨さギラギラ」&「元気モリモリ」、
放射される「バイタル感」&湧き上がる「活力エナジー」、
「働く男達」向けにガッツリと精分強化されたパワード・ヌードル。

何とも、極めてエネルギッシュな「熱きハート」を持った一杯。
こういう「全力疾走」の美味しさを持つ「手打ちらーめん」は非常に希少です。

そして、食べるほどに・・・・
店主氏からの善意あふれる温かなメッセージが
ひしひしと食べ手の胸に、深く、熱く、沁み入って来ます・・・・。









「活力、精力、気力、英気、覇気・・・・」が、ビンビンに注入された感じの熱きスープ。
汗をかき、疲弊し、消耗し、腹を減らした働く「男達」にとって
まるで「荒野の中のオアシス」・・・・に匹敵する、ありがたき美味しさ。






太い縮れが「ゴツゴツ」と歯に当たり、
全身に渡って均等な硬直感を持つ「ストロングスタイル」の手打ち麺。
誰もが「がっつり腹いっぱい」になって笑顔で帰れる・・・・まさに「至福の兵糧基地」。






一日二回・・・・わざわざ昼と夜の各営業時間の「直前」に打つと言う
「打ち立ての味」にとことんこだった生まれ立ての「手打ち麺」。
驚くほどにフレッシュな小麦粉の風味が「一陣の旋風」となって鼻腔いっぱいに香り立つ。
これぞ「打ち立て麺」の面目躍如と言うところ。




2007年6月上旬 ラーメン 525円 

南栃木の人気店「共栄ラーメン」で修行された方が1998年に創業されたお店。
今年の一月、「共栄ラーメン」で、その独特な手打ち麺の美味しさに大感激してしまったことから、今回、栃木県のラーメンツアーでは、「共栄」への再訪を筆頭に、その「共栄」から輩出されたお弟子さんのお店も巡る事にしてみた。
つまり、「共栄レシピ」の手打ち麺が持つ独特な美味しさの可能性の世界を、より一層余すことなく完全制覇する計画である。こちらのお店は、いわゆる「佐野ラーメンの店」に多い、平屋根の店構え。国道から1kmほど離れる事もあり、客層は見た限りでは地元ナンバーの車がほとんどと言う印象を受ける。

登場したラーメンを見た第一印象としては、「共栄」と比較すると、ラーメンのボリュームが一回りほど大きく、特にスープが多いと言う事だ。
スープは・・・・その修行先とほぼ同様に、鶏ガラ、豚のゲンコツに、バラ肉を一緒に煮込んだスープは、敢えてシンプルな材料を心がけているらしい。
しかし、一口飲んでみると、こちらのお店は味付けがずっと「濃い目」で、味に「クッキリ」としたエッジが立ち、「はっきり」とした明確な輪郭を持たされ、「もたつき」や「曖昧さ」や「ぼやけた感じ」が全くない。
醤油ダレに「力」があり、「押し」があり、「パンチ」があり、「キレ」があり、さらに「ひとひねり」が加えられているようだ。その分、ややタレが立って、少しトゲトゲしさがあり、あっさり系で透明感はあるのだが・・・・要は少々「キツイ味」のようにも感じられる。
また、スープに浮く油も多めで、わずかなエグさも感じるが、たまたまなのか、バーベキュー鶏の炙った油の風味は感じ取れなかった。

繊細な味が好きな人から見れば、ややあざとい位に強い味付けに感じられるかも知れないが、全体が「ガテン系」のチューンなので、塩分などもそう言う理解をするべきだろう。
しかし、同時にまるで「ハチミツ」のようなとても口当たりの良い「甘味」が強く感じられ、この甘味が、スープの味の濃さやキツさを上手く緩和してくれている。
また、やや「濃いめ」「キツめ」の味付けとは言え、都内の新規店に多い「ハイテク複合化学調味料」を使った「人工的な濃さ」とは全くの別物であり、使われた本物の食材群が目に見えるようで、良い意味での「ローテク」の美味しさ&安心感に満ちている。そのせいか、後口は意外なほどサッパリと「味離れ」が良く、本来は「薄味好き」な私にも、とても美味しいと感じられる。
実際、こちらのお店を紹介しているサイト「栃ナビ」の取材インタビューによれば、店主氏曰く、「スープ自体も恥ずかしいくらいシンプルな材料でつくってます」「これらは全て美味しさを追求していった結果 なんです」と言うことらしい。

麺は、一見すると、かなり熟成させたような半透明な透き通る色合いと、硬めの水あめのような「ムチムチ」とする粘りのある歯応えを感じる。
しかし、「栃ナビ」等の取材によれば、麺は一切熟成させないポリシーで、わざわざ一日に二度、「昼の部」と「夕方の部」のそれぞれ直前に、青竹で手打ちをして、まさしく「打ち立て」を提供しているそうだ。
つまり、日本蕎麦のように・・・・「打ち立ての味」に、とことんこだっているのである。この点は、まさしく出身店の「共栄ラーメン」と、全く同じ価値観を頑なに受け継いでいる。

したがって、半透明な透き通る色合いと光沢感、さらに硬い水あめのような「ムチムチ」とする粘りは、おそらくは「卵白」を多めに混ぜている事による食味だと思われる。「共栄」と比べると、かなり食感が強めだと思うが、おそらくは意図的に「噛み応え」を強く出したいのだと思う。実際、すする際に、太い縮れが「ゴツゴツ」と歯に当たり、かなり「ストロング」な口当たりであり、麺の「全身」に渡って均等な硬直感がある。
いわゆる麺の全体に「がっつり」とした噛み応えがある訳だが、噛み砕いて行くと、次第に「ムチムチ」として、さらに「モチモチ」へと変化して来て、手打ち麺らしい多加水の美味しさが現れて来る。麺の量も多めに感じられ、がっつり食べたいと言う要求に応えられるよう増量している感じだ。

そして、さすが「打ち立て&作り立て」・・・・麺を噛み砕く際に、驚くほどにフレッシュな小麦粉の風味が「一陣の旋風」となって鼻腔いっぱいに香り立つ。これぞ「打ち立て麺」の面目躍如と言うところだろう。
また、食べていて、後半に入ると、麺から「ゴツゴツ」感が薄れ、適度に柔らかくなって来て・・・・いよいよ、打ち立てフレッシュ、共栄手打ち麺の「本領」「真骨頂」「奥義」とも言える・・・・あの、例の、「ヌクッ、ヌクッ・・・」と歯を包み込む独特の「低反発マットレス感」も生じて来た。

バラ肉のチャーシューは、分厚くて大きい物が二枚・・・・これもしっかりと「醤油」で濃い目の味が付けられているが、しかし、「トロトロ」、「シックリ」とする口解け感は「共栄」のチャーシューとそっくりである。ただ、こちらの方がかなり厚みがある分、しっかりと食べ応えがあり、ボリューム感がそのまま満足感の増幅につながっている。
ズバリ、ラーメンに入る食材の中では最も「原価率」が高いといわれているのがチャーシューだそうだ。そう言う意味では、そのお店の「顧客還元率」のバロメーターの一つが「チャーシュー」だと思っていい。そう言う意味では、わずか525円のラーメンで・・・・これだけ肉質のしっかりとした美味しいチャーシューを大判&肉厚で二枚も入れてくれる事に・・・・客としては頭を下げずには居られない。
メンマもかなり多めら入れてくれている。食べてみるとゴリゴリとする硬めの歯応え、味はかなり甘味が強めだった。おそらくは、ややキツさのあるスープの良い口休め役として、意図的にかなり甘めにしている印象を受けた。

後半、食べていて気付く事は、「麺」も「スープ」も「チャーシュー」も・・・・器の中で常に「身構えている」と言うか、いつでも全速力でスタートダッシュできる「クラウチングスタート」の体勢を取っているかのようなイメージを受けることだ。
決してじっと「待つタイプ」ではなく、とにかくやたらと「アクティブ」&「アグレッシブ」で、一口毎に麺やスープの方から食べ手に向かって「猛ダッシュ」&「猛スパート」をかけて来るような・・・・どうにも抑え切れない「いきり立つ感覚」「強い前傾姿勢」の勢いがある。

特にスープなどは、高価な「高麗人参」でも入っているのかと錯覚するほど、「バイタル感」「エネルギー感」が注入されている感覚がある。実際にはどうやら隠し味として使われている「ニンニク」が好作用して、この「熱きバイタル」感を醸し出しているようだ。それでいて、ニンニク臭と言うものは意識して感じられないのもお見事。
また、「手打ち麺」同様に、「スープ」も作り立てのフレッシュ感にこだわり抜き、一日に昼と夜の二回に分けて寸胴で仕込んでいるらしい・・・・。万一残っても、麺もスープも翌日に持ち越す事は絶対にしないらしい。
その「リアルな出来立て感」に徹底してこだわり抜いた賜物なのか、食べ進むにつれ、「喝」や「気合」を入れられるような・・・・まさに、真夏の灼熱の太陽のような「ギラギラ」と燃える旨さ・・・・「モリモリ」と元気が湧き出る極めてエネルギッシュで精力的なラーメンである。いわゆる「手打ちらーめん」でこういう「全力疾走」の美味しさを持つラーメンは非常に希少な存在と感じられる。

さて、食べ終えての感想としては・・・・・
こちらの店主氏は、「共栄」で修行したとは言え、お店の「看板」(屋号)は全く別であり、しかも既に独立してから9年も経過している事を考えれば、両店を比較する事にあまり意味はない訳だが、「ボリュウムの多さ」、「味付けの濃さ」、「硬めの麺の歯応え」、「油の多さ」等・・・・やはり「若い人」が作っている事がありありと伝わって来るラーメンである。
共栄ラーメンは量的にスタンダードで、老若男女万人向けの味に思うが、こちらは明らかに「働き盛りの男達」&「食べ盛りの若者」をメインターゲットにしているイメージだ。

そして、そう言う味に「特化」している部分も感じられるので、昔ながらの佐野ラーメン的な「薄味であっさりとしたスープ」と「ユルユル柔らかめの薄い手打ち麺」を期待して行くと・・・・味の濃さや麺の硬さに、意表を突かれる人もいることだろう。佐野ラーメンの土地柄では、こう言うガテン系っぽいアグレッシブさと、ストロングタイプのインパクト、燃えたぎるエネルギー充填感を持つラーメンはかなり珍しいと思う。

食べ終えてお店を出ると・・・・・「喰ったー」「うまかったー」と言うストレート&大きな満足感に包まれる。払った525円の対価があまりにも「安く」感じられてしまい、圧倒的な満足感だけが心に湧き上がり、一切の「疑問」が微塵も湧かないのだ・・・・。
先の「栃ナビ」インタビューでも、店主氏、曰く、「お客さんのために値段もできる限り安くしています」との発言をなさっているが、やはり、ラーメンの魅力の真髄とは・・・・まず「美味しい事」、さらに「お腹がいっぱいになれる事」、もちろん「誰もが気軽に寄れる事」・・・・そして、何より、やはり「安い事」だよなぁ・・・・と、改めて確信させられる。

そして同時に、こう言うラーメンを何年にも渡って作り続けられる人・・・・は、非常に少ないだろうと確信させられる。
それは「技術」や「仕事量」と言う意味だけでなく、永年に及び「客のために自分の利益を抑える」と言う行動は・・・・店主氏の「人柄」、「気持」、「理想」、「真心」と言う意味において、到底、容易には真似できないと思うからだ。

こちらのラーメンを食べれば、自分の作ったラーメンを通じて、何とか客を「満足させたい」「喜ばせたい」「笑顔で元気にさせたい」・・・・と言う店主氏の気持ちが、初訪問の私にも「はっきり」「ビンビン」と伝わって来る。
よく、お店の看板や壁に「ラーメンの薀蓄(うんちく)」や「店主の口上書き」、そして「お客様への感謝の言葉」などが貼ってあるお店も少なくないが、店主氏が、どう言う気持ちで店を営んでいるのかは、ラーメンを食べれば「いやでも本心が見える」ものである。
ぜひ、こちらのお店のように、客に対する「万丈の山&千尋の谷」の如き慈愛と真心のメッセージが丼の中にあふれている・・・・ようになって欲しいと思う。

帰り際、入れ違いで駐車場で車を降りて次々に店内に向かう他の客達を見ていると・・・・その「大いなる確信に満ちた表情」と「一切の迷いのない足取り」・・・・が何とも印象的である。
その男達の背中は、自分達が満足できるのは「この店しかないんだ」と、雄弁に物語っているかのように感じられた。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)




絶品手打「佐野ラーメン」にトライ!!

“佐野ラーメン”の美味しさを知るには超お薦め!
青竹手打麺のご当地「佐野」を名実ともに代表する
超人気行列店「万里」のラーメン四食入り通販です。

本物の「青竹」手打ち麺をぜひ一度ご賞味下さい。
お値段も非常に良心的で格安に抑えています。

賞味期限 : 製造より90日
青竹手打麺&スープ 各4人前 : 1050円(税込)

(佐野ラーメン万里 [直送] )







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