ラーメン&つけ麺食べ歩き
まるき
(千葉県 松戸市)

店名 中華そば まるき(まるき)
住所等 千葉県松戸市小根本51-2 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年12月上旬 中華そば(中) 700円 



〜マルキ〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店に到着しました。
JR松戸駅から徒歩約7分。
駅前商店街からはやや離れた場所にあります。






店名の「まるき」は、
○に七を三つ書く「き」のようです。






J型カウンターの店内。
厨房の真剣度、気合が伝わって来ます。






券売機制です。
中華そばの「お持ち帰り」もできますぞ。
チャーハンも人気の一品らしいです。
中華そばの「中」を購入しました。






卓上に置かれたメニュー。
とても見易いです。






営業時間と定休日の案内。










2005年12月上旬 中華そば(中) 700円



魚ダシのきれいなパンチがあり、素材リッチ感のある美味しさが際立つスープ。
上品で滑らかな小麦粉感がどこかしらブルジョワ風テイストの麺。

しかも、味がうるさくなり過ぎておらず、クド過ぎず、
何とも・・・・上品に垢抜けした素晴らしい美味しさです。

銀色ステンレスのお盆で登場するのは
永福大勝軒系のお約束・・・かな?









スープは煮干やカツオ節などの魚ダシが「リッチ」に効いていて、
それらの素材の旨味がタップリと「乗っている」イメージ。
さらに表層の油膜がスルゥーリと滑らせるようにスープを舌の上へ、ノドの奥へと、
ウルトラスムースに運んで来る感覚が心地よい。






麺はとても上品で優しく、ベルベット・トーンの口当たり。
まるでフォックス・ファーのような「麗しい」触り心地。
驚くほど滑らかな小麦粉らしさ、カンスイ臭のない上品な風味、
噛めばしなやかでもっちりした食感・・・。






「中盛」のため麺量は225g程と多め。
できれば、この手の魚ダシ系ラーメンは・・・
麺をスープにゆったりと泳がせて食べたいですな。




2005年12月上旬 中華そば(中) 700円 

柏市の有名店「大勝」で修行された方が2001年10月に創業したお店らしい。
「大勝」の店主さんは、かの有名な「永福町大勝軒」(杉並区)で修行されたそうなので、系譜としてはこちらも「永福町大勝軒」系列と言うことになるようだ。実際、本家同様に「草村商店」の麺が使われていると言う。店内はJ型カウンター形式、「ご希望の方はラーメンに柚子を入れます」と言う旨の貼り紙があった。

スープは一口目から煮干やカツオ節などの魚ダシが、非常に「リッチ」に効いていて、これらの旨味がスープにタップリと「乗っている」イメージである。
さらに豚骨のミルキーな旨味がきれいに出ていて、何とも言えず非常に美味しい。そして「味」だけでなく、「舌触り」が実に素晴らしい。表層の油膜がスープを包み込み、スルゥーリと滑らせるようにスープを舌の上へ、ノドの奥へと、ウルトラスムースに運んで来る感覚が何とも心地よいのだ。
しかも、味がうるさくなり過ぎておらず、クド過ぎず、人工的な旨味も感じられず、流行の魚節の削り粉を使っている訳ではないので舌にザラ付く感じもない。それでいてこれだけパンチがあり、魚ダシの「豊か」で「きれいな」香りと旨味が堪能できるスープである事は・・・実に素晴らしい。

お店の公式HPを拝見すると、スープ素材として煮干、サバ、カツオ節等の魚ダシをメインとして、豚骨、豚背脂、豚のスネ肉をふんだんに使用しスープにコクと奥深さを与え、じゃがいも、人参、玉ねぎ、ショウガ等の野菜を使用して味に丸みと香りを与えているとのこと。煮干は数種類をブレンドして使っていると言う。
そして「スルゥーリ・・・」とする口当たりの滑りを生んでいるスープの脂の膜は、スープの動物素材の脂+オランダ産高級カメリアラードによるものだと言う。

麺はとても上品で優しくベルベットなトーンの口当たりであり、まるでフォックス・ファーのような・・・何とも言えない「麗しい」触り心地だ。
やはりスープ表層の油膜が麺を包み込み、「スルスルゥー・・・」と加速するように、滑るように麺を口中へと運び込んで来る。何となく、新品「テフロン」加工のフライパンの表面を撫でている時のスルスル滑る感触を想起する。
噛んでみると、熟成させた感じはなく、麺自体は驚くほど滑らかな粉らしさ、カンスイ臭のない上品な風味、しなやかでもっちりした感じがある。どちらかと言えばソフトなコシではあるのだが、フニャフニャと柔らかいと言うのではなく、モフモフ、ホフホフという朗らかな噛み心地になる上質な小麦粉っぽさのある麺。
そして麺をすするたびに、スープの香りが「ふわっ・・・」と周囲に立ち昇り、煮干やカツオなどの魚介の旨味が麺にからんで「鼻」と「舌」の両方でしっかりと「美味」を堪能させてくれる。
永福町大勝軒と同じ「草村商店」の麺とのことだが、麺の食味は随分と違うように感じられた。

肩ロースのチャーシューはやや薄めに切られているが、クチックチッと歯にくっつくような噛み応えで、しっかりとジューシー。上質な肉質で味付けもしっかりと上手にされている。メンマは台湾産の乾燥メンマを丁寧に戻し、煮干ダシで含め煮をしたものらしい。食べてみると繊維感が柔らかでフニフニとつぶれるような食感だ。時折、ボリボリと硬めのものが混じる。青菜はパキポキと歯触りは良いが、香りや旨味は控えめであった。

中盛にしたため、スープの量に比較し、麺の量がもっさりと多く感じられる。この手の魚ダシラーメンは個人的には麺をスープにゆったりと泳がせて食べたいので、スープにもっさりと入った麺はやや食べづらく感じられた。さほどお腹も空いていなかったこともあり、「小」で食べればさらにもっと美味しく感じられた事だろう。途中で少し白コショウを入れてみたが、これまた「我が意を得たり」とばかりに、非常に良く合うのに驚かされる。
食べ終わってから数分すると、動物性ゼラチン質で唇がピトピトとくっつく感じがあり、魚ダシに隠れて判りづらいが、確かに動物系の素材もしっかりと効かされている事が判る。

全体的に、スープは素材リッチ感のある美味しさが際立ち、麺は上品で滑らかなベルベット感がどこかしらブルジョワ風テイストを醸し出している・・・・。
「中華そば」と言うフレーズから連想するノスタルジーとかレトロなテイストと言うよりは・・・・何とも上品に垢抜けした新世代の美味しさを身にまとった「一杯」と感じられた。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)










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