ラーメン&つけ麺食べ歩き
丸長 目白 店
(東京都 新宿区)
店名 |
丸長 目白店(まるちょう めじろてん) |
住所等 |
東京都新宿区下落合3-19-4 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2004年7月中旬 つけそば(大盛) 750円 |
〜丸長 目白店〜
(各写真はクリックで拡大します)
お店はJR目白駅から徒歩3〜4分。
目白通りに面しています。
丸長グループの目白店です。
営業は昼の4時間のみです。
遠方の人は土曜が狙い目ですな。
黒板にかかれたメニュー。
チャーシュー野菜つけそば早い時間で
売切れてしまいますぞ。
店内はカウンターとテーブル席。
さしずめ、BGMは「麺をすする音」ですな。
皆さん真剣に食べてます。
カウンターの向こうが厨房。
スタッフの所作は流暢で、まさに
この道「何十年」という雰囲気です。
食べ終えて店を出たところ。
お店は郵便局の隣です。
まだまだ陽は高いですが、お店のシャッターは
明日の昼まで開く事はありません。
2004年7月中旬 つけそば650円 + 大盛100円
甘味&酸味から → 辛味&旨味への
あまりに劇的なメタモルフォーゼ。
ラストは旨味と辛味の強烈な波状攻撃で
食べ手に汗をかかせるスパルタンなつけ麺
一見、楽勝ぽく見えて実は相当な兵(ツワモノ)ですな。
最後のスープ割はまさに「桃源郷」の美味しさ。
ほんのり甘く、粉っぽく、やや固めの麺。
均質で独特な歯応えがある。
噛むほどに小麦の美味さが湧き出し
意外に強い満腹感がある。
ちょっとつけ汁の中身を確認。
上から、「ナルト」→「メンマ」→「こま切れ肉」
という順番で入ってます。
この具の「層」が丸長マジック。
「決して」忘れないようスープ割しませう。
スポーツで汗をかいた後の
「冷た〜い生ビール」
に匹敵する味わいですぞ。
Uヽ(゚∀゚)ノ
2004年7月中旬 つけそば650円 + 大盛100円
目白にある常に行列の絶えない「つけそば」の人気店。
この日も閉店時間ぎりぎりを狙って行ったが、それでもまだ数人が並んでいた。しかし、常に先回りして麺を茹でているらしく、つけ麺が出るのも早いし、客の回転も速いので待ち時間は短かめ。
登場したつけ麺は、大盛りとは言え、見た目は「大勝軒」や「べんてん」などと比較すればそれほど多く見えないが、麺自体にかなり密度があるので、実際の食べ応えはかなりのものがある。
まずは何もつけずに麺を一口そのまま食べて見ると、多少のモチモチ感はあるものの割と無愛想な食感で、プリプリとかシコシコという感じは少ない。やや固めのコシであまり熟成させていないちょっと均質な粉っぽさのある食感だ。この麺は、スーパーなどで売っている「切りモチ」を焼かずに生のまま噛んだ時の食感とちょっと似ている。特に麺自体にほんのり強めの甘味があるので、昔、子供の頃に食べたひな祭りで出される紅白の「菱もち」の食味が明確に脳裏に甦った。
つけ汁は醤油色が薄くて半透明、そのうえ具はナルトを刻んだものが載っているようにしか見えない。
なんと言うか、ちょっと物足りなそうな、楽勝で食べ切ってしまえそうな、やや弛緩した雰囲気だ。しかし、数分後にはその考えが全くの的外れである事を思い知る事になる。
麺を入れてみると、つけ汁の器からゾロゾロと様々なものが出てくる。ナルト以外に、こま切れチャーシュー、ネギ、メンマなどだ。少し食べてみると、短冊切りのナルトは麺とはまた違った粉っぽさと甘さがある。メンマは甘めで歯応えはかなり柔らめ。こま切れチャーシューはしょっぱめで肉の味が濃厚、食感は固めで、干し肉というかビーフジャーキーのような食味。
つけ汁は豚骨と野菜ベースにチャーシューを煮た醤油ダレを混ぜたものという雰囲気。それに砂糖と酢と唐辛子を足したものだと思う。
最初は、明らかに甘味と酸味がメインである。つまりかなり甘酸っぱい。二口、三口と食べてみるがやはり印象は変わらない。豚骨の旨味も出ていて、これだけでもなかなか美味しいとは思うが、インパクトは酸味に偏っている。その酸味を表面のこま切れのナルトが大量に口に入る事によって緩和し、味がソフトになっている。
しかし、中盤になって、ナルトの下に埋もれていたこま切れの肉を一緒に食べ始めると、肉のコクとしょっぱさが加わり、つけ汁がグーンと厚みを増す。この肉汁が「第二のタレ」の役をまちがいなく担っている印象。
肉は意外に多めで、食べても食べても底の方からまだまだ出てくる。そして、食べ進んで行くと、ちょうどこの辺で第一回目の辛味の波状攻撃がある。じんわりとした辛味が舌を覆い始めていることに気づき、「結構辛いな」と感じ始める。しかし、唐辛子特有の清涼感のある心地よい辛さであり、さらにそれを、甘めで柔らかめのメンマが適度に中和してくれる。
つまり、「酸味」には粉っぽいナルト、「辛味」には甘いメンマ、というきちんとした「火消し役」が存在している印象。
どうやらつけ汁の器は大して深さはないものの、何段階かに味の層が分かれている。
そして、つけ汁の最下段は肉のコクと旨味、唐辛子の辛味が大量に沈んでいる。さらにこのラストの時点では、既にナルトやメンマを食べ尽くしていて、中和する役がいないため、「肉のコクと辛味」が全開になる。
いよいよ辛味の第二回波状攻撃がある。一体今までどこにこれほどの辛味が隠れていたのかと思うほど、二回目の攻撃は強烈である。遅効性の辛味なのか、それとも蓄積された辛味が一定量を超えたところで一気に炸裂したのか・・。
さらに、麺皿を見ると、最初大した量に見えなかった麺が、まだ結構残っていて、その割にはお腹には結構な満腹感が出始めていることに気づく・・。
この時点で、こちらの「つけそば大盛」は、食べ手が軟弱な気持ちでは「完食できない」位の、かなりスパルタっぽいつけ麺である事実に気づく。楽勝のはずだったゲームが、意外な強敵で苦戦の予感、というような心境だ。気を引き締めなおして、麺を食べ進む、つけ汁を消費する、この間、何度もヒリヒリとする辛味の波状攻撃にあって、だんだん額から汗が吹き出てくる。
つけ汁の量はそれほど多くないが、最後までコクはなくならない。ようやく最後の麺が口に入ったとき、ゴールの見えたマラソンランナーの如き、達成感と安堵感が身を包む。
すると間髪を入れず、店員さんがスープ割をしてくれる。スープ割をしてもらうと、出汁があふれるスープは、甘酸っぱいつけ汁、肉のコク、唐辛子の清涼感のある辛さ、麺の小麦のやさしい残り香、などと渾然一体となって昇華し、「まさに甘露」と表現したくなる実にすさまじいまでの「美味さ」である。
この最後のスープ割を味わってしまうと、このクライマックスを迎えてしまうと、むしろ今までの行程は、このスープ割のための単なる「伏線」であったのかと思えてしまうほどだ。この感覚は、スポーツでたっぷり汗をかいた後の、冷たい「清涼飲料水」を飲む快感と似ている。あまりの美味さに一気にスープを飲み干してしまった。
こうして、「丸長」のつけ麺と過ごす時間は終わりを告げる。
長いようで短かったような・・・短いようで長かったような・・・一体どれだけの時間が経過したのだろうと、思わず時計を見てしまう。
食べ始めて「11分」ほどであった。
今回、4回目の丸長目白店の訪問だったが、今回が今までで一番美味しかった。過去の訪問時は、好みの問題と思うが、普通のつけ麺は量的にやや物足りなく、人気のチャーシュー野菜つけ麺は肉が多すぎて後半食べ疲れしてしまい、野菜つけ麺は野菜の水分と甘味でつけ汁が薄まってしまい特に辛味が足りなくなる傾向があった。
店員さんは5人ほどいて、皆さんとてもよく声が出ていて、特に「ありがとうございます」の声が何度も何度も店内に心地よく響く。調理や配膳の動作も実に流暢である。この日は、麺切れか、スープ切れになったのか、私が出ようとする午後2時50分頃には少し早めにノレンが仕舞われて、シャッターが半分降ろされてしまった。
(麺は完食。スープも完飲。)
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