ラーメン&つけ麺食べ歩き
こしがや
(埼玉県 越谷市)

店名 ラー麺専門店 こしがや(こしがや)
住所等 埼玉県越谷市越ヶ谷1-12-19 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年7月上旬 塩ネギラーメン 730円



〜こしがや〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店に到着しました。
東武伊勢崎線の越谷駅から徒歩5分ほど。






赤い小さなノレンが小粋な感じ。
白い看板には、お店の向かいの「イトーヨーカ堂第2駐車場」が
一時間無料と書かれています。






券売機制です。
つけ麺もあるようですね。
塩ネギラーメンを購入しました。






店内はL型カウンターのみ。
厨房がかなり広めにとられている本格派の造作。





素材などの説明が付いたメニュー。
基本的には修行先の「支那そばや」を踏襲。
塩ネギラーメンを注文。










2005年7月上旬 塩ネギラーメン 730円



様々な旨味が溶け込んだスープのダシの素材感はさすが。
しかも単なる繊細系で終わらずに、
自家製麺は量も多めで、チャーシューも大振り、
多めのスープなどと合わさって、ボリューム感もたっぷりですね。

アルカリイオン水など冷水への配慮も嬉しいですな。
強めの塩気も盛夏への配慮でしょうか。









スープはパンチのある図太い感じの塩加減。
フォルテッシモな強音系と言うか、「ズシリ・・・」と舌に乗って来る
判り易い味の「体感」(ボディソニック)系スープを標榜しているような印象も。






極細ストレートの自家製麺です。
長時間熟成させたような、ツルツルとややプラスチッキーな口当たりですが、
口に入れると、ポヨポヨ、ポヨヨンと軽く弾む感じの小気味良い弾力がある。
噛んだ時の食感が楽しいタイプ。




2005年7月上旬 塩ネギラーメン 730円

厳選素材のスープと自家製麺で知られるお店。店主さんは、「支那そばや」の佐野氏の元で修行をされたらしい。
店内はL字型のカウンターで、素材や製法へのこだわりが壁やメニューに書かれている。厨房をかなり広めに取った造作に店主さんの意気込みが感じられ、その調理振りも実に堂に入っている印象を受ける。

登場したラーメンは、確かに「支那そばや」のラーメンと良く似たビジュアルである。しかし、スープの色がやや濃い目にも感じられる。店名を別にしていることからも伺えるように、敢えてそっくり同じ味を目指しているとは限らないのかも知れない。
一口飲んでみると、スープは鶏の旨味やコクもしっかりと出ていて、その他に、魚節類、エビやホタテなどの海産物系の旨味もなかなか濃厚である。いかにも素材にこだわっている路線のダシの出方に思える。そして、「塩ダレ」の旨味がはっきりと主張していて、一口目から明確にパンチのある口当たりを生み出している。
ただ、この塩ダレの濃度・・・・ズルズルと次々に麺を食べ進むには良いとは思うのだが、いざスープのダシの旨味を堪能しようとすると、そのやや濃いめの塩分のしょっぱさの影に、ダシが隠されてしまう感じがあり・・・・じっくりと腰を据えてダシの味わいを堪能するには、ちょっと味が濃いようにも思えた。

本来、塩は「ダシ」の旨味を上手にテコのように倍増させる作用がある訳だが、それにしてもちょっと強すぎる気がする。スープの塩気に、ミジン切りのネギや揚げネギなどの風味もマスクされている感じがあり、せっかくの上質な美味しいダシの出たスープがゆっくりと味わえないのは、何とももったいない。
ただ、他サイトの評判などを読むと、「あっさりした繊細なスープ」「優しい塩の加減」のような評判がほとんどなので、今回の味は何かによるたまたまのブレか、汗で塩分を失い易い真夏だからと言う配慮によるものなのかも知れない。食べ手の事情や体調は様々な訳であるが、確かに、炎天下で大汗をかいた人には、この位の塩加減がベストなのかも知れないとも思う。

また、舌に鋭角的に刺さるようなとがった塩の出方ではなく、パンチのある図太い感じの塩味が上手にダシと渾然一体になった感じがあり、やはり素性の良い塩ダレであることが判る。
次回はできれば「味薄め」にして、評判の高いこちらのお店のスープをぜひ心ゆくまで堪能してみたいものだ。

自家製の麺は、色合い的には「支那そばや」の麺と比較すると明らかに黄色みが強く、口に入れると、ポヨポヨ、ポヨヨンと軽く弾む感じで、小気味良い弾力がある。表面がツルツルとしていてややプラスチッキーな感じで、かなり長時間丁寧に熟成させたような食感だ。「支那そばや」の麺は、究極的にしなやかで伸びやかなノド越しが身上だと思うが、こちらはノド越しよりも、噛んだ時の食感が楽しいタイプだと思えた。

チャーシューは大きめの肩ロースであるが、赤身の部分は歯の通りも良く美味しいのだが、脂肪と言うか筋の部分がちょっと硬い箇所があり、そのため全体的には、ホロホロ崩れる感じではなく、噛むとモゴモゴする食感になっていた。厚みはあるのだが、味は意外とサッパリしていて、肉汁と言うか肉の旨味はそれほど強くは感じられない。

青菜は小松菜だと思うが、茎の部分はパキパキ、葉の部分もシャキシャキと繊維感が大変心地よく、香りも良く、苦味などもなくて、とても美味しかった、
メンマはやたらと柔らかく、歯応えと言う点ではもう少し硬めでも良いように思えた。

ちなみにもしも、普段から今回の塩ダレ加減だとしたら・・・・ラーメン「一杯」を食す中で、味の濃淡の加減によって味わいのピークを、どの辺に持ってくるかは・・・・お店としてはいろいろ工夫のしどころだと思うが、少なくとも今回食べた限りでは、最初から「全開」でスタートするチューニングがなされたラーメンのように思える。
贅沢な素材を駆使した厳選素材系スープではあるが、量が多めと言うこともあって、ピアニッシモな繊細系と言うよりも、フォルテッシモな強音系と言うか、「ズシリ・・・」と舌に乗って来る判り易い味の「体感」(ボディソニック)系ラーメンを標榜しているような印象を受けた。


(麺は完食。スープは3割飲んだ。)










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