ラーメン&つけ麺食べ歩き
きむら家
(東京都 品川区)
(2007/1閉店)
店名 |
@"家(きむらや) |
住所等 |
東京都品川区平塚2-11-12 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2004年6月中旬 ラーメン 600円 |
〜きむら家(@"家)〜
(各写真はクリックで拡大します)
お店を発見!
中原街道沿いです。
戸越銀座駅や戸越駅が最寄り。
お店の真向かいは
某薬科大学です。
ずいぶん立派な校門ですなぁ。
ほぅ・・・ナルト印に ″のノレン。
これで「きむらや」と読むそうです。
この遊び心が期待値をUPさせますな。
営業時間です。
ここにも「@"」マークが。
イカス〜@"!
店内風景。
ウッディなカウンターですな。
店主さんは声優のような渋いお声・・・。
店内後方。
この古いタンスがいいですねぇ。
中には何が入ってるのかな?
レトロな古時計もあります。
妙にくつろぎますな。
卓上メニューです。
ラーメンは1.5倍でも同額。
その他、随分と良心的な価格です。
裏面にはビッシリとセット物メニューが・・・。
なんつーか・・・。
意表を突かれましたな (´Д`)
木炭で浄水しています。
コックを上に上げると水が出ます。
2004年6月中旬 らーめん 600円
こ、こ、これは・・・「只者」ぢゃない Σ(゜o゜)!
結構、いじってますなぁ・・・。
BMWで言う「アルピナ」ですかね。
人気の名車をさらにチューンアップしたような・・・。
高級パーツを使って非常にセンス良くいじっています。
しかも「超」良心価格で。
ハマル人が続出しそうですなぁ・・・。
麺とチャーシューのアップです。
チャーシューは、かなーり「ぶ」厚いです。
しかもすんごい繊維感と肉の旨味。
噛めば噛むほどウマくなる、スッゴイお肉♪
2004年6月中旬 らーめん 600円
お店は濃いエンジ色のノレンに「@家」と書いてある。正確には ″が付く。
「なるとや」と読むのかと思ったら、「きむらや」と読むらしい。2003年の秋にオープンしたお店。店内はカウンターのみ7席ほどで、渋い声の店主さんが迎えてくれる。
「家」の付く店名からも、登場するラーメンからも、いわゆる「家系」で修行したのかと連想するが、詳細は不明。店内はウッディなカウンターを始め、木炭の入った大きなガラスの水差し、古時計や古タンスなど、なかなかユニークでくつろげる。
登場したラーメンは、分厚い鶏油が浮いていて、同時にゼラチンも大量に浮いている。こってり、しかしサラサラしていて、トロミのある特有のコロイド感、いかにも動物素材が混濁した感じのもろに家系チックなスープ。一口飲んでみると、豚骨もしっかり強く出ているが、大量の鶏油の影響もあるかも知れないが、予想以上に鶏の風味が大きく幅を利かせている。ワイルドっぽくしたいのか、やや鶏の臭みも感じられる気がした。また、「家系」は多めに醤油ダレを入れた味の濃いお店が多いが、こちらは醤油ダレは控えめで適度な濃さである。ただ、ちょっと旨味が強すぎる感じはする。もしかしたら大人しくまとまり過ぎないよう、わざと意図的に動物系のクセや化学調味料の旨味を出しているのかも知れない。ベースのスープ自体は、良質な素材をたっぷりと使った感じのする原価の高そうな美味しいもの。
麺は太麺で、唇触りはモチモチしながらも、噛むとガッシリしており、ちょっと歯を跳ね返すような食感がなかなか楽しませてくれる。活きの良い麺という感じ。量は家系よりちょっと多めに感じた。ホウレン草は、いかにも「青い草」という感じの鮮烈な風味としっかりした苦味が残り、自身の存在をはっきりと主張している。この辺もホウレン草のアクを抜き切って、単なる彩り程度の存在にしてしまう店が多い家系とはちょっと異なる。
そして何より特筆なのが、炙り焼された肉厚の巻きバラチャーシューで、食べる前は脂身が多そうに見えたが実際はすごい「ガッシリ」した肉質のチャーシューであり、いかにも良く運動させた健康で筋肉質な良い豚を使っている感じを受ける。厚さは1.5〜2cm位もあり、歯触りは柔らかいのに、非常に筋肉というか繊維感がしっかりしていて、20回位は噛み砕かないと飲み込めないほど。その間、次々に肉汁があふれ出てきて、非常に楽しませてくれる。これほど、しっかりアゴを使って食べるチャーシュー肉は珍しい。余計な味付けはなく、絶妙にサシが入り、何とも言えない位に「うまい」。決して「ゴリゴリ固い」のではなく、あくまで「ふくよかで豊かな筋肉質」という感じのおいしさ。3枚入る大判の海苔も、磯の風味が鮮烈で、この濃厚スープに浸して食べてみても風味が損なわれない凄さ。
もともと、麺1玉でもボリュームは少なくないが、さらに麺1.5玉に増量しても600円のお値段はそのまま据え置きである。他のメニューを見ても非常に良心的な価格設定。特にチャーシュートッピングは、「あの」チャーシューが「3枚も」追加されて、わずか200円増というのは、超々大バーゲンプライスだろう。しかもチャーシュートッピングには、すき焼き生玉子もサービスされるとの事。また、女性の多い薬科大の真向かいという場所を考慮してか、麺が半玉となる「姫ラーメン500円」というものもメニューにあった。卓上の調味料はコショウが置いてあるだけで、家系の定番である「おろしニンニク」や「豆板醤」や「おろしショウガ」などは置いていない。
いまや、絶大な人気を誇る家系ラーメンを、独自のセンスとアイディアで、さらに工夫しようとする意気込み。また大多数の人間が既に「完成形」と考えているモノを、あえていじろうとする、いや、いじるに「値する」店主さんのセンスと使われる高級パーツの数々。うーん・・・これだから「ラーメンは面白い」と思う。
「いっちょうやったるか!!」という店主さんの気合の入った声が聞こえてきそうな素晴らしいお店です。
(麺は完食。スープは4割飲んだ。)
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