ラーメン&つけ麺食べ歩き
きくちひろき
(埼玉県 熊谷市)
店名 きくちひろき(きくちひろき) 住所等 埼玉県熊谷市本町2-125 【地図表示】 禁煙 タバコ完全禁煙 訪問日 2004年8月中旬 特製塩ラーメン(あっさり) 700円
〜きくちひろき〜
(各写真はクリックで拡大します)
到着しました。
国道沿いの判りやすい場所です。
熊谷駅からも徒歩7分ほど。
ウムム、見事に「がんこ」してますな。
店名の入ったTシャツ3枚がノレン代わり。
店内は、「がんこ」定番の屋台風です。
頭上に「がんこ系ラーメン三原則」が貼られています。
「スープは熱めに限る」
「麺は硬めに限る」
「味はダシが効いたしょっぱめに限る」
メニューです。
塩と醤油の二本立てですね。
塩ラーメンを「あっさり」で注文。
営業時間など。
昼11時からスープ終了までの
通し営業のようですね。
2004年8月中旬 特製塩羅阿麺(あっさり) 700円
トラディショナル「がんこ」の魅力を確実に継承しつつ、
絶妙、かつ、見事にアレンジしていますね。
実に素晴らしいセンスを感じます。
私にとって「がんこ系列」の中でもトップクラスの味ですな。
「あっさりなのに濃い味」
「ふくよかなのにキレがある味」
様々なダシの旨味と高塩分による強烈な味の輪郭。
舌がギューンと「鷲づかみ」にされる感覚。
ツルツルと小気味良い滑らかさと見事なハリ。
このスピード感とビビッド感が素晴らしい美味効果。
とても美味しいです。
2004年8月中旬 特製塩羅阿麺(あっさり) 700円
元祖一条流「がんこ」総本店で修行された方が開いたお店らしい。店主さんのお名前が店名になったようである。埼玉の地にあって、なかなか評判が高いということで訪問してみた。
到着してみると、ツヤ消しの黒一色の店構えはもろに「がんこ」そのもの、お約束の牛骨もつるしてある。店内もがんこ定番の窓のない屋台風の造作。
「赤鬼」「青鬼」というメニューも目を引いたが、初訪問なのでメニュー先頭の塩ラーメンを「あっさり」で頼んだ。
ラーメンの見た目は、がんこ系を微妙にアレンジした感じだが、一口スープを飲んでみると、予想をはるかに超えた美味しさで、いきなり目からウロコが何枚も落ちるような状態になってしまった。そのウロコが落ちる思いの意味は二つあって、一つは、都内のがんこと張り合っても決して負けないであろうその「美味しさ」に感心してしまったこと。
そして、もう一つは、以前から時折感じていた「がんこ」のラーメンに対する私のちょっとした疑問点が、このラーメンではすべて、ものの見事に解決されていたことである。私が感じていた事と同じ事を感じていた人がいた事に密かに共感を感じたとも言える。
ベースはやはり「がんこ」のスープで、あっさりした動物の骨の旨味をベースに、数々の海産物のダシが非常に良く出ている。魚節やスルメ、貝、海老などと思うが、とてもナチュラルな旨味であり、全く曇りがなく、ひたすら透明感がある味わいだ。そして「定番」の高い塩分によるしょっぱさも「健在」である。様々なダシの旨味に、高い塩分により強烈な輪郭を与えられたこのスープを口に含むと、その味の高密度さで舌がギューンと「鷲づかみ」にされ、舌がちょっと翻弄されてしまう感じがある。
この「旨味+しょっぱさ」感覚が、「魚の干物」や「スルメ」などの乾物系の美味しさに通じる部分がある感じで、舌がダイレクトに「旨味成分」に触れる感じがヤミツキになってしまう。
そして、何より特に気に入ったのは、こちらのお店はあくまで素材のダシで勝負していて、化学調味料臭さがないという点だ。
麺は「がんこ」定番の中細の黄色い麺で、噛めば食感もボソボソする感じだが、「がんこ」のものよりも表面の摩擦係数がずっと低くなっていて、かなり小気味良い滑らかなツルツル感がある。しかもハリがあるので、すする時の歯触りや喉越しもその分楽しめる気がする。都内で「がんこ」を食べるたびに、あの摩擦係数の高い麺には時折ちょっととまどいを感じることもあったので、このようなツルツル感のある麺の方が、実際、間違いなく私の好みに合っている。コシもハリもあって、噛まない限りはボソボソ感も感じられず、とても良い感じである。
チャーシューは幾重にも丁寧に巻かれたバラ肉、一口食べてみると、こちらももろにトラディショナルな「がんこ」のチャーシューの味だった。タレの味がしっかりと付いていて、ちょっとコーヒー風味を連想させる味わいは、私の好きな「がんこ十六代」(高田馬場)と、ほぼ同路線の味わいである。ハイレベルな素材と調理ぶりは共通だが、さらに気に入ったのは、「がんこ」系としては割と厚みがあって決してホロホロ崩れてしまう感じではなく、ふっくらした肉の繊維感があり、歯応えが十分に楽しめた点だ。
正直言って、普段からがんこ系列店のラーメンを食べていて時折感じることのある点を、偶然にも今回、こちらのお店が、スープも、麺も、チャーシューも、すべてものの見事にクリアしているうえ、あまりにも美味しかったので、ちょっとショックを受けてしまった。
ひょっとして自分の考えで多少アレンジしてゆくつもりで、あえて「がんこ」の店名を付けないことでスタートしたのかどうか判らないが、「がんこ」のアイデンティティを見事に継承しつつ、非常に素晴らしい方向へ歩を進めていると思う。
はっきり言って、「がんこ系列」全店の中で考えても、間違いなくトップクラスの一つに位置する味であると感じた。
(麺は完食。スープは5割飲んだ。)
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