ラーメン&つけ麺食べ歩き
初代 けいすけ
(東京都 文京区)
店名 |
初代 けいすけ(しょだい けいすけ) |
住所等 |
東京都文京区本郷5-25-17 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2006年3月上旬 黒みそラーメン 680円 |
〜初代けいすけ〜
東京メトロ丸の内線「本郷三丁目」駅です。
東大生の間では通称「ゴーサン」と呼ばれているそうな・・・。
実にピカピカできれいに整備された駅ですね。
お店はここから徒歩4分ほど。
お店に到着しました。「本郷通り」沿いです。
右手奥に見える緑が、東大本郷校舎のキャンパス。
店構えは黒地に赤のラインがアクセント。
小窓に食材の入ったビンが並んでいます。
「普通盛」も「大盛」も同額です。
やはり、学生が多い場所だとこうなりますな。
「黒味噌ラーメン」を購入しました。
店内も黒と赤のコントラストでまとめています。
カウンター席のみで、壁にコート掛けがあるのが便利。
厨房はT字型で中央が張り出した形。
観葉植物かと思ったら・・・・
オブジェのようになっているのは食材の昆布!?
煮干や唐辛子、カツオ節などが
大きなビンに入って飾られていますた。
お店を出て本郷通りを歩く事、約1分・・・
国立「東京大学」本郷キャンパスのシンボル「赤門」です。
おお・・・カッチョイイですな。
東京大学内でも一番古い江戸時代に造られた建築物だとか・・・。
2006年3月上旬 黒みそラーメン 680円
(この写真はクリックで拡大します)
なんとも「忙しく」「強く」「多彩」な味と香り・・・。
無数の強く短い「打音」がハイスピードで降り注ぐ・・・怒涛のスタンビート。
かなーり強いインパクトのある美味しさですね。
音楽に例えるなら・・・ドラムやスネア、シンバルなどの「打楽器」が
休まずに「連打」されるイメージ。
言うなれば、若者向けの「パーカッション・テイスト」・・・かな。
黒っぽく見えるスープは、7種類の味噌をブレンドし、
さらに竹炭を混ぜているそうです。
表層は分厚いラードの層に覆われていますが、飲めば一瞬にして、
味噌と挽き肉と玉ネギとニンニクの「凝縮された味と香り」が炸裂するスープ。
白っぽく見える部分はかけられたクリーム。
太麺ですが、見た目よりも食感は大人しめ。
札幌味噌ラーメンのような「シコシコ」する感じはないですな。
麺の大盛りは無料ですぞ。
麺だけをすすると、スープに対してちょっと弱いかな・・・と思うものの、
実際は笹切りネギや玉ネギ、モヤシ、万能ネギ、糸唐辛子など・・・
様々な具がからんで来て、ちょうど良い歯応えに。
さすが計算されています。
2006年3月上旬 黒みそラーメン 680円
2005年6月創業、ユニークな「黒みそラーメン」で人気のお店。オーナーは、元フレンチのシェフで炭火焼き店なども手がけている方らしい。
こちらのお店・・・竹炭をブレンドした黒いスープと言うのも話題性があるが、東京大学本郷キャンパスの「赤門」の向かいと言うロケーションもなかなかにインパクトがある。
店構えも店内のインテリアも黒と赤のコントラストでまとめられていて、ラーメン店と言うよりも、どことなくオシャレな「焼肉店」に通じる色使いにも感じられる。客席はコの字型のカウンター席のみで、壁に沢山のコート掛けがあるのが便利に思えた。
ちなみに券売機の二列目は「大盛り」になっているが、価格は同額のままでOKなのは嬉しい。ライスの無料サービスもあるようで、この辺はやはり、食べ盛りの「学生」を意識しての配慮なのだろう。しかし、お腹はさほど空いていなかったので、今回は「普通盛り」のままとし、ライスもオーダーしなかった。
ちなみに、昔は「黒」と言う色は食べ物に使うのはタブーだと言われていたようだ。
その昔、ロッテが、新商品で「ブラックブラックガム」を企画した際に、当初は「真っ黒なガム」では食欲を減退させて売れないだろうと社内で反対の声があったと言う話を聞いた事がある。実際には、多めのカフェインと強力なミントで眠気を吹き飛ばすと言うコンセプトが「ブラック」と言うイメージカラーで一層増幅され、大ヒット商品となった。つまり、「黒色」でも何らかの「コンセプト」と巧みに組合せる事で、むしろ強烈なインパクトになる事が証明されたわけだ。
こちらのお店では、黒いスープを意識してか、真っ赤な器を使い、さらに赤い糸唐辛子や白い笹切りネギを乗せ、白いクリームをかけることで、色彩コントラスト的にラーメンを美しく見せている。なお、「黒味噌」とは言っても、実際のスープは「こげ茶」に近い色であり、さらに食べ始めると、表面の白いクリームが混じって、全体はグレーに近い色合いになった。
スープ表面は、部分的に1センチ近いラードの層がある。
まずはスープを一口飲んでみると・・・「ツァッパーン!」と、炸裂する強力な味と香りに驚かされる。何と言う「パンチ」と「突進力」のあるスープだろう。
そして味が落ち着くに連れ、「あれ?どこかで食べた記憶のある味だな・・・」と、脳の片隅をくすぐられる感覚に包まれる・・・。
何とも言えない「味噌と挽き肉の強いコク」、そして鮮明な「玉ネギとニンニクの風味」、さらに過激に熱された「熱いラードの層」・・・。そして奥の奥の方にきれいな酸味が存在していて、最後のキレ味を良くしている印象・・・。
厨房は見えないものの、どうやら味噌と挽き肉と玉ネギなどを中華鍋で炒めて出汁スープを加える「札幌味噌ラーメン」の手法によるスープのようだ。
そう、この味、ズバリ「札幌味噌ラーメン」の味に良く似ている部分がある。連想するのは「味七」(中野区)や、「すみれ」(豊島区)などの、挽き肉の旨味がどっさりと溶け込んだ強いコクをメインに、焦がしたようなサラサラのラードが浮いた熱々のスープ、そして玉ネギの甘味やニンニクの香りが支配する「あのスープ」を連想する味・・・。
今回はさほど目立たなかったが四川産の山椒なども使っているようだ。糸唐辛子もその細さゆえか辛味は微弱で、単に彩りとしての存在に感じられる。また竹炭や、白いクリームは「使っていると言えば使っている味」と言う印象で、他の強い味に埋もれてしまったのか、取り立てて意識させられることはなかった。
しかし、ただでさえ複雑な素材の味と香りとコクがパワフルに渦巻くスープに、極めて味の濃い挽き肉、食感も香りも強い笹切りネギ、棒状のアサツキ、さらにモヤシや玉ネギ、糸唐辛子までもが加わり、とにかく、なんとも「忙しく」、「強く」、「多彩」な味と香りと舌触りが集中してやって来る。
まさに、無数の、強く、短く、鋭い、「打音」がハイスピードで降り注ぐ・・・・「怒涛のスタンビート」が口中に炸裂する感じである。
ただ、かなり強いインパクトのある味が揃っているものの、それらが全くバラバラになっておらず、見事に「美味」として仕上がっているのは実にお見事だ。凄いセンスだと思う。
麺は微細なウエーブの付いた太麺。
その食味を確かめるべく、多彩な具や薬味をどけて、麺だけを取り出して食べてみると・・・・実に素直と言うか、見た目よりも食感は大人しめで、優しくポヨポヨする感じのもの。札幌味噌ラーメンのような「シコシコ」する感じはあまりない。
この麺だけをすすると、スープに対してちょっと弱いかな・・・と感じたものの、いざ本格的に食べ始めると、挽き肉、笹切りネギ、玉ネギ、モヤシ、万能ネギ、糸唐辛子など・・・様々な脇役達が「一斉に」参加して来て、これまた実に「賑やか」。むしろ、麺の食感があまり主張しない事が奏功して、全体の歯応えが丁度良くなり、上手くまとまっている事が判る。「なるほど、さすが計算されている」・・・・と感心させられる。
厚みのあるチャーシューは、醤油ではなく塩で味付けしているらしい。これもスープとの相性を計算してのことなのだろう。食べてみると、ややモッサリとした歯応えで、さほどジューシーさは感じられず、旨味もあっさりとしたものであった。食べてもあまり「肉」と言う感じがせず、脂身もトロけず、プヨプヨとしている。
食べ終えて、お店を出て10分もすると、ニンニクの芳ばしい風味が、どこからか甦って来て、一陣の風のように口中に舞う感じがあった・・・。
様々な素材や香辛料とともに、ニンニクがたっぷり効いた焼肉用の味噌ダレを使って作った、挽き肉と玉ネギとラードの炒め物を食べたような・・・後味にも感じられる。また、多彩な味をまとめ上げるべく、塩分もしっかりと使われているようで多少の塩気が舌に残った。
こちらのラーメン・・・・もし音楽で言えば・・・・ゆったりとして、めくるめく優雅なメロディラインで、心に染み入る美しい「旋律」を奏でるヴァイオリンやチェロなどの「擦弦楽器」的な味・・・ではなく、無数の強く短い「打音」がハイスピードで降り注ぐ「怒涛のスタンビート」、ドラムやスネア、シンバルなどの「打楽器」系のパーカッション・テイストだと思う。
そして、マンモス大学の真ん前・・・と言う立地にピッタリの、若者向けテイストに仕上げられた見事なニューウエーブ系ラーメンという印象を受けた。
(麺は完食。スープは6割飲んだ。)
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