ラーメン&つけ麺食べ歩き
一文字 池袋ひかり町ラーメン名作座
(東京都 豊島区)

(2005/1閉店)

店名 函館麺屋 一文字 池袋ひかり町ラーメン名作座店(はこだてめんや いちもんじ)
住所等 東京都豊島区東池袋1-14-11〜13 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年4月中旬 塩ラーメン700円 + 函館イカ飯250円
2004年7月中旬 比内地鶏えび塩ワンタンメン 850円 



〜一文字 池袋光町ラーメン名作座 その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




「一文字」は、2004年2月にオープンした
「池袋ひかり町ラーメン名作座」にある
函館塩ラーメンのお店です。






函館麺屋と書かれたノレン。
本店は函館にあります。






塩ラーメンとイカ飯を購入。
ミニいくら丼も美味しそうですな・・。
全体に価格は抑えめですね。






店内はカウンター席とテーブル数卓。
元気の良い掛け声とともに調理に集中するスタッフ。










2004年4月中旬 塩らーめん700円 + 函館イカ飯250円



優しい口当たり、安直なインパクトとは無縁な、
穏やかでゆるやかなナチュラルな旨味のスープ。
具は一つ一つが良く研究されたもの。
伝統の「函館塩ラーメン」を現代的センスで
見事にブラッシュアップ。









手作り感のある本物の
地場向け「イカ飯」という印象。
添加物感がない素朴なおいしさ。




2004年4月中旬 塩らーめん700円 + 函館イカ飯250円

池袋ひかり町ラーメン名作座にある函館塩ラーメンの専門店。本店のある函館でも新進気鋭の人気店らしい。仙台のラーメン国技場にも出店している。
登場したラーメンは、淡く濁った塩スープに微量の油が浮き、ふんわりと素材の良い香りが漂っている。一口飲んで見ると、スープは実に優しい口当たりで、安直なインパクトとは無縁な、穏やかでゆるやかな旨味を湛えたもの。
比内鶏のスープということだが、鶏はあまり強く出ておらず、鶏の風味はスープのベースとして穏やかに横たわっている感じである。トリガラを中心に使っている感じだが、その穏やかな鶏のベースに合わせるように、昆布や魚介などの素材も非常に繊細に品良くまとまっている。塩味も控えめで、人工的な旨味も感じられないため、人によっては「薄い」と感じるかも知れないスープだと思う。

麺はやや太目のプリッとしたストレートタイプ。しかし、麺はスープをほとんど持ち上げず、またツルツルの表面のせいでスープが染み込むこともなく、余計にスープを薄味に感じさせてしまう。食味も不器用と言うか、ちょっと無愛想な印象の麺であり、スープとの相性から考えても、もう少し改善の余地があるように思えた。
また、チャーシュー自体はやや厚めで、味付けも肉質も素晴らしいが、出す直前に一枚ずつ炭火で炙っているため、そのチャーシューの焦げ臭さが結構強く出ている。この焦げ臭がかなりスープに移って、この塩スープの繊細な風味を乱している気がする。
特筆は半分入る味玉である。繊細な塩スープの中で、ひときわ、際立つ旨味と甘味を持っている。スープの塩味の中で、そのほんのりした玉子の甘い味付けが一種のアクセント、ちょっとした清涼剤のような巧みな働きをするのである。このマジックは素晴らしいアイディアである。他に具としてほうれん草と白ネギと「麩」が入る。

個人的な好みとしては、もっと丸鶏を使って強く鶏の旨味を出してほしいとも思える。後半、卓上にある無料の生ニンニクをクラッシャーで一つつぶして入れてみると、ニンニクの鮮烈な風味に誘われて、今までスープに隠れていた各種素材の風味も姿を表す感じで、上品ながらも食欲をわかせる「動的」な味わいのスープになる。どうしてもスープが繊細すぎる(大人しい)と感じる場合、ぜひニンニクを入れてみるべきだろう。
ニンニクの風味の増援もあってか、難なくスープまで完飲、逆にもう少し飲みたいとさえ思えるほどのおいしさ。まったく抵抗なく飲めてしまうのは、やはりジワジワ来るおいしさと、まったく添加物感を感じないからだろう。

函館名物のイカ飯は、ネットリした濃い目の調味液に漬け込まれた肉厚のイカに、もち米が詰め込まれている。調味液自体は醤油とミリンと砂糖のみという感じの素朴な味わい。もち米はご飯粒が細かくひび割れて崩れていて、圧力がかかったように密着している。まるで、ご飯とオモチの中間的な食感になっている。
以前、北海道函館で食べたイカ飯はやたらと人工的な調味料の強い味がして辟易したが、こちらのお店のイカ飯は昔ながらの素朴な味つけという感じで、嫌味がない味でなかなか好感度大である。


(麺は完食。スープはも完飲。)




↓続きあり






〜一文字 池袋光町ラーメン名作座 その2〜




ほぼ3ヵ月ぶりに夜に訪問。






名作座ストリート。
夜もまた雰囲気がありますな。






名作座の案内図。
7店舗が入居、入口は4箇所あります。






営業時間です。
左の貼り紙には「日曜・祝祭日は24時まで」
と小さく書かれています。






一文字の入口です。
お隣は「元祖一条流がんこ」。






券売機。
つけ麺も始めたようですな。
比内地鶏えび塩わんたん麺を購入。






店内風景。
元気の良い挨拶で迎えてくれます。






厨房では男性3名が忙しそう。
真剣な調理ぶりが伝わってきますな。






卓上メニュー。
「おみやげ」もあります。
おみやげだと「味噌」もあるんですね。










2004年7月中旬 比内地鶏えび塩わんたん 850円



いやー、びっくりです。
前回、疑問に思った事が「すべて」改善されてました。

ワンタンの鶏肉とエビの風味がスープへ加わって、
ぐいぐい食べさせられますな。
麺も美味しく、具の一つ一つも大変なハイレベル。









「ハリ」と「軽さ」のある麺。
その躍動感とスピード感が素晴らしい。






揚ニンニクが浮くようになったスープ。
いよいよ「伝家の宝刀」を
抜いて来たという印象です。

まさに「躍動する」ナチュラル美味スープ。






味付け濃い目のチャーシュー。
中身は香ばしい肉汁がたっぷり。
ちょっと角煮っぽい食べ応えですな。
素材は高価な国産生肉に間違いないでしょう。




2004年7月中旬 比内地鶏えび塩わんたん 850円 

3ヶ月ぶりに再訪。つけ麺がメニューに加わっていたのが気を引いたが、えび塩ワンタン麺をオーダー。
正直、3ヶ月では前回と変化ないだろうと思っていたが、実際、登場したラーメンを食べて、驚かされた。

スープは以前の「薄味&繊細系」の路線から、やや塩ダレが増強されて味の輪郭が太く明確になっており、さらに軽く揚げたニンニクチップが入っていて、かなり鮮烈で躍動感のある抜群に美味しいスープになっていた。前回も途中から生ニンニクを入れる事で大人しいスープが美味しく豹変したが、その効果を知らずに入れないままの人も多いだろうし、やはり最初から入れたほうが良いと思う。
さらに「揚げ」ニンニクとすることで、一層香ばしくなる上にニンニクの匂いもあまり後に残らなくなる。すでに「地雷源」や「CHABUYA JAPAN SIO」などの塩スープでも証明されているが、鶏ベースの塩スープに揚げニンニクは「抜群」の相性だ。この改良は大正解だろう。ちなみに生ニンニク&クラッシャーも以前のまま置いてあった。

塩分も増量されてはいるものの、しかし、塩がむき出しになったような「とがった塩味」ではなく、出汁や油分で何重にも包まれたような印象。さらに、ナトリウム以外のミネラルがとても豊富そうな、海の「ニガリ」感のある塩味になっている。
鶏+魚介のベースの出汁は相変わらず穏やかで、何一つ突出しない「丸さ」のある見事なものだが、今回は鶏肉とエビがたっぷり入ったワンタンが3つ入る事で、全体に鶏やエビの風味が増強され、一層の厚みが出てとても判りやすくこれらの旨味が楽しめる。さらに揚げニンニクの後押しがあるため、グイグイとハイスピードで食べ進んでしまう。よくよく味わうと貝類のような出汁も感じることができる。

さらに、麺もどうやら前回とは変えた様子で、とてもおいしい物になっていた。今回の麺は、四角い断面の中細ストレートで、非常に心地よい「ハリ」と「軽さ」のある麺である。ツルツルしたとても滑らかな表面と多加水なみずみずしさがあってかなり美味しい。ツルツル、ザクザクと、とても軽い感じで食べ進んでいける。
以前は、もっと重くて、もったりとした反応の鈍さのある麺で、ともかくスープに「着いて来れていない」という、スープとスピード感が一致していない印象があったが、今回はスープが強くなったおかげもあって、まさにスープともベストマッチ、お互いをさらに高め合うおいしさ、相性の素晴らしさを感じた。

チャーシューは以前は丁寧に炙っていたため、結構「焦げ臭」が出ていて、スープに移ってしまい気になっていたが、今回はフチがちょっと固くなっている程度でほとんど「焦げ臭」は感じなかったのは好感。そのうえ、これ以上ないという位の見事な味付けがなされた最高の肉質で、噛めばガッシリとしながらも肉の繊維にそって見事に崩れてゆき、甘口のタレと肉のジューシーさが絶妙に混じり合った「汁」が口中にあふれて来る。何となく角煮っぽい美味しさのあるチャーシューだった。
今回の具のメインであるえび塩ワンタンは、薄皮のワンタンにどっさりの鶏肉とプリプリの小エビが丸々入っているボリュームのある物。新鮮な鶏肉の優しい味わいとエビのプリプリ感が絶妙のマッチングで抜群の美味しさ。鶏肉には軟骨を刻んで混ぜているようでポリポリする食感があり、歯応えのアクセントになっている。
玉子は前回同様に絶妙に甘い味付けであったが、スープの塩分が増したせいか、「甘しょっぱい」感じになっていて、さらに半熟ではあるものの白身も黄身もちょっと固い感じだった。穂先メンマは柔らかく大人しめの味付け。麩は、スープを良く吸い込んでいて、口に入れると中からスープがあふれ出る仕組み。

前回に感じた疑問点が、あまりにことごとく改善されていて、ちょっと驚いてしまったが、スープの味が強くなった分、やはり塩分量も増えているのか、今回はちょっとスープを飲み干せなかった。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)










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