ラーメン&つけ麺食べ歩き
響屋
(栃木県 河内郡)

店名 支那そば 響屋(ひびきや)
住所等 栃木県下都賀郡石橋町大字下古山292
     ↓ (2007年3月移転)
栃木県河内郡上三川町上三川5037 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2004年8月中旬 ラーメン 500円



〜支那そば 響屋〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
下都賀郡「石橋町」にあります。
JR石橋駅からも歩いて15分ちょっとです。






夕方の薄暮の中、看板が目立ちますな。
駐車場はお店の右手50mほどにありますぞ。






営業時間など。






店内はカウンターとテーブル席。
新聞なども置いてあります。






メニューです。
値段は割と良心的に感じます。
ラーメンを注文。






那須高原の特選豚「ロイヤルポーク」を
使っているようですね。
期間限定メニューもありますぞ。










2004年8月中旬 らーめん 500円



スープの色は薄めですが、旨味はしっかり濃いめです。
トラディショナルな風貌ながら、味わいは見事なほどタクティクス。

「硬」と「軟」が刻々と交差する平打ち麺や
具の一つ一つの食感も印象的。









透明感のあるスープのベースは鶏。
塩の使い方が絶妙です。






プルプルした優しい歯触りと、かなり明確で活発なハリ。
さらに平打ち麺特有のエッジが効いた食感が楽しい。




2004年8月中旬 らーめん 500円

2001年開業らしいが、早くも栃木のラーメン本などの常連となっているお店。ファミリー向けのお店などが多そうな場所にあるものの、貴重な本格派志向のお店らしい。
3F建ての建物にテナント形式で入っているため、ついつい建物の入口や裏手のスペースに車を停める人が多いのか、入口には駐車場所の説明書きが貼ってある。実際、駐車場はお店の右手50m程の場所にある。
店内のインテリアは、東京の新規店のような凝った造りではなく、落ち着いた感じで、オープンキッチンではなかった。

ラーメンを注文したが、登場したものは醤油と塩の中間のようなスープの色をしている。ここで、外の看板に「支那そば」と書いてあったのを思いだした。
一口飲んでみると、実に絶妙な塩加減である。真夏という汗をかくシーズンを考慮してか、この時期になるとやたらと塩分を強くしているお店が多い中、この「塩梅」は、さすがという気がする。
ベースは「鶏」のふくよかなダシ、そこへ魚介や昆布の旨味を加えているようだ。スープの色からは旨味が繊細なように思えたが、実際は、かなりはっきりと明瞭に出しており、化学調味料の補強も加わって、薄い色から想像するような味の物足りなさは皆無だ。
また、普通なら安易に鶏油(チーユ)などを後付けで浮かせてしまいそうなところを、こちらでは、油を極力控えて、あくまでスープの「香り」と「味わい」で食べさせようという意図を感じる。ただ、油が控えられてはいるが決して「あっさり」という訳でもなく、旨味が濃い分、強めの後味が残る感じはある。

また、平打ちでちぢれの付いた麺は、ポツポツと微粉末が見てとれるので、小麦のふすまか何かが入っているようである。一口、すすってみるとピロピロした歯触りが柔らかで心地よいが、ひとたび、口中に入ると意外にハキハキした明確なハリがある感じで、かなり明確で活発な食感を持っている。まさに、すするのと、噛むのが止められなくなる「小気味良い」食感の麺だ。
おそらく麺自体が、ある程度の固さがあると思うが、平打ちなので角度によって、縦には良く曲がるが、横には曲がりづらく反発する、しかもよじれているので、その反応が刻々と変化に富んでいて、均一でないため、このような食感が生まれるのだろう。表面がツルツルしているので、喉越しも良く、その割りに波打った形状のためスープもよく運んで一緒に口に入ってくる。実によく研究しているという印象。

ロイヤルポークの札がかかっていたので、どうしても期待してしまうチャーシューは、バラ肉を軽く巻いたタイプで、色合いは自然な肉の色そのままである。おそらく、肉の素材の味を生かすため、薄口醤油か塩でシンプルに味付けしているのだろう。実際、食べてみると味付けは予想通りであったが、歯触りがトロトロとかフンワリではなく、バラ肉なのに、サクサク、ショキショキする、ちょっと不思議な食感であった。味は、肉の味がギュッと詰まったというよりも、全体に肉の優しい風味が漂う感じのソフトなもの。
また、色の明るいツヤツヤしたメンマも、食べてみると、ちょっと生々しい風味とエッジの立った明確な歯触りを持ち、はっきりした繊維感とハリがあるものだった。

全体的な印象として、一見、トラディショナルな昔ながらの「支那そば」の風貌ながら、実際のところは、スープも麺も、相当にお客さんの「口と舌」をリサーチして誕生したラーメンという印象。「敵を知り、己を知らば、百戦して危うからず・・・」という格言があるが、スープ、麺、具など、まさにターゲットとすべき客層に「好まれる味」を知り尽くし、見事に実践しているラーメンというイメージを受けた。


(麺は完食。スープは3割飲んだ。)











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