ラーメン&つけ麺食べ歩き
中庸
(埼玉県 春日部市)
店名 |
ラーメン 中庸(ちゅうよう) |
住所等 |
埼玉県春日部市南中曽根892-3 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可否不明 |
訪問日 |
2005年7月上旬 塩ラーメン 630円 |
〜ちゅうよう〜
(各写真はクリックで拡大します)
お店は県道2号沿いです。
ノボリ旗が目印、上にちょっと看板も見えますね。
前方へずーっと進むと大宮駅に出ます。
東武野田線の八木崎駅、豊春駅、
どちらからも徒歩15分位かな。
ツヤ消しの外壁と格子がシックな佇まいです。
営業時間。
券売機制です。
塩ラーメンを購入しました。
清潔感のある店内ですね。
カウンター席とテーブル席の構成。
2005年7月上旬 塩ラーメン 630円
ともかく、味も香りも随分と「すっきり」とした
かなーり「潔い」ラーメンですね。
多めの鶏油は浮くものの、鶏メインのスープは実にあっさり。
さらにサッパリした貝割れダイコンの風味が加わって、
一層、「すっきりさ」に拍車をかけている感じです。
味の立ち上がりにパンチを出すためか、
今回はちょっと塩気が強めに出ていた感じ・・・。
スープは鶏ガラのコクや旨味はあっさりした感じに抑え、
どこまでも「すっきり」とスムースに食べさせる・・・と言う意図を感じます。
雑味などが全くなく、きれいにとられたスープですね。
自家製麺は極細ながら一本一本がしっかりと独立した感じがあり、
表面は大変に滑らかで、スルスルとすすれる軽さがある。
噛むとちょっとカツカツとする、ややプラスチッキーな歯応え。
チャーシューは結着力が強めに感じられる肉質。
繊維はふっくら、しんなりしながらも、結構弾力があるタイプ。
ほのぼのと肉の旨味が伝わって来ます。
2005年7月上旬 塩ラーメン 630円
2004年9月にオープンした、無化調スープと自家製麺がウリのお店らしい。
お店は県道2号沿いで、ドイト春日部店の裏側辺りになるのだが、建物が道路から少し引っ込んでいるので通り過ぎに注意したい。道路に出ている「ラーメンちゅうよう」のノボリ旗が良い目印になるだろう。
スープは、黄色い鶏の油が多めに浮いていてキラキラと輝き、なかなか美しいビジュアルである。
スープを飲んでみると・・・・表面には鶏油が多めに浮いているものの、あまり塩気をマスクする感じはなく、一口目からやや鋭角的なしょっぱさが先に立ち、ダシの風味はその塩味にやや遅れて後を追ってくる感じ・・・である。
メインは鶏のようであるが、鶏ガラのコクや旨味でじんわりと食べさせると言うよりは、敢えて旨味はあっさりした感じに抑え、どこまでも「すっきり」とスムースに食べさせる・・・と言うイメージを受ける。油は多めだが鶏の油なのでクドさや重さが全くないのが奏功しているようだ。魚介類も使っているのかも知れないが、それほど感じ取ることは出来なかった。
そして、すっきりスープが大人しくなりすぎないようになのか、多めの塩分でパンチを出そうとしている意図を強く感じる。汗をかき易い7月の暑さも考慮されているのかも知れない。
自家製の麺は、極細ながら一本一本がしっかりと独立した感じがあり、断面の四角っぽさを感じさせる。すすると、一本一本がスルスルと独立して口に入る感じで、奥歯で噛んだときにちょっとカツカツとする、ややプラスチッキーな歯応えがあり、卵白を多く使ったような食感だ。小麦の風味はそれほど立ち上がらないものの、歯離れが良いと言うか、すすり心地、噛み心地に軽さのある麺である。
意外にスープの油をまとわない感じで、舌がダイレクトに麺に触れている感触があるが、表面は大変に滑らかで、つけ麺にしても美味しいと思える麺だ。
チャーシューはやや厚めに切られ、肉の繊維同士が強く結び付きあっている結着力が感じられる肉質で、モソモソと歯切れが遅い感じを受けるが、繊維感そのものはふっくらとしていて、ほのぼのと肉の旨味が伝わって来る。見た目は霜降りという感じだが、ふっくらしんなりしながらも肉質自体は弾力があるタイプで、結構噛み応えがある。
貝割れダイコンが新鮮なせいか、辛味が割と強く感じられ、全体の味の引き締め役を担っている感じ。しかし、逆に言えば、スープや麺の香りや味に対してそれなりの強い影響を与えている。水にさらすなどしてもう少し辛味を抜いておいても良いかも知れない。
メンマは、パリッ、ポリッとして軽やかな歯応えが心地よく、かなり丁寧に仕込んである印象、味付けはスープと同化したもの。
食べ終えての印象としては・・・・無化調と言うこともあるかとは思うが、ともかく「すっきり」しているラーメンである。
「あっさり」とか「さっぱり」と言う言葉もあるが、「すっきり」と言う言葉が一番似合うと思う。
このタイプの味の路線が好きな人には、まさに「我が意を得たり」のラーメンだろう。
ただ、臭み、エグみ、雑味などが全くなく、きれいにとられたスープであり、おそらく本来であれば、食べ進むにつれジワジワと味が蓄積し、徐々に旨味が立ち上がって来るタイプのスープなのだと思えるが、その割には、たまたまだとは思うが今回はちょっと塩気が利きすぎているように思えた。
また、香りの付かない「塩」味の場合は、大抵、白ゴマやニンニクや揚げネギなどの芳ばしい薬味類で風味を補強している例が多いが、こちらはその点、随分と潔いと言うか、それらによる補強がなく、しかも逆にサッパリした貝割れダイコンの野菜の香りが混じるので、一層、「すっきりさ」に拍車をかけていると思う。
狙いは理解できるものの、ただやはり、何か食欲を増進させる「香り」も欲しい気もする。もし「すっきり」路線を志向するのであれば、オロシショウガとか紫蘇などを少量使ってみてはどうかと思う。
(麺は完食。スープは3割飲んだ。)
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