ラーメン&つけ麺食べ歩き
筑豊一代
(東京都 豊島区)

(2006/2閉店)

店名 筑豊一代 池袋ひかり町ラーメン名作座店(ちくほういちだい)
住所等 東京都豊島区東池袋1-14-12 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2005年1月下旬 白ラーメン 750円



〜筑豊一代 池袋光町ラーメン名作座〜

(各写真はクリックで拡大します)




久しぶりに池袋名作座を訪問。
1月下旬にこのうちの数店が入れ替わるそうな。






「筑豊一代」を訪問。
九州豚骨ラーメンのお店です。






祭りもラーメンも命がけ。
男一代
ラーメン人生一直線!

と、頭上の看板に書かれていました。






券売機です。
白ラーメンを購入しますた。






店内は提灯が並び「祭り」の雰囲気を演出。
なかなかの豚臭さが漂ってますぞ。






ともかく、威勢が良い店員さん。
やる気満々と言う感じですな。










2005年1月下旬 白ラーメン 750円



しっかりと漂う豚臭さはパンチ力充分ながらも、
ゼラチン感や骨髄感は割と控えめですな。

割とサラリとして飲み易いスープながら、
旨味がきっちり強調され、味が明確なタイプですね。

白すりゴマは独自の方法で焙煎して
香ばしさを出しているそうです。
半熟の味玉はかなり甘め。









豚の匂いをしっかり強調したうえ、旨味もきっちり補強した感じ。
白ゴマが風味良く、塩分はいい感じに控えめ。






茹で方「普通」だとちょっと柔らかめながら、
ふうわりと上質で素直な食味の麺。




2005年1月下旬 白ラーメン 750円

池袋ひかり町名作座の一店で、九州豚骨「筑豊ラーメン」を謳うお店。2004年8月の開店らしい。
店内に入るとある程度予想はしていたものの結構な豚の臭みが漂っている。ちょっと醗酵したような例のディープな匂いだ。店員さんは威勢が良く、テキパキした応対がいい感じである。券売機には「白ラーメン」「黒ラーメン」と二種類があるが、違いはどうやら上に載るゴマが「白ゴマ」か「黒ゴマ」かの違いらしい。九州豚骨ラーメンには白ゴマの方が合うと思ったので、白ラーメンを注文した。

登場したラーメン、器には「本家一康流」と書かれている。
実際、器が目の前に置かれると、スープからは店内の匂い以上にしっかりとした「豚臭さ」が漂って来る。決して嫌な匂いではないが、あくまで「本場」の豚骨ラーメンの雰囲気を強調したいのか、あまりにあからさまなほどの豚の臭さがやや無遠慮に押し寄せて来る感じである。この匂いが好きな人にはたまらないだろうと思うものの、ちょっとわざとらしい位にも感じられるほどであった。
いざ、スープを飲んでみると、その強烈な匂いから連想するような豚の旨味が渦巻くような超濃厚コテコテスープというわけではなく、意外とスムースな舌触りのスープであった。一口目は、その「鼻」と「舌」の情報が一致しない感覚のギャップに一瞬戸惑ってしまった。

再びもう一口飲んでみると、濃密なゼラチンやザラザラする骨髄などの存在はさほど感じられず、やはり意外にも飲み口の軽さが感じられるスープである。
豚骨100%オンリーではなく、鶏ガラスープもブレンドしていると言うことらしいので、その鶏スープによる軽さなのだろうか。
ただ、その代わりと言うわけではないと思うが、独自の方法で焙煎されたと言うすりゴマが香ばしい風味をスープに付加し、さらに化学調味料による旨味の補強もきっちりとやや多めに成されている印象で、比較的サラリとしながらも、味自体にはかなり明確なパンチがあり、これなら大抵の人は「味の物足りなさ」は皆無だろう。
そういった意味では、特に池袋の繁華街にあるお店と言うこともあり、ちょっと多めに飲んだ帰りなどには、こういった判り易い味付けのラーメンはなかなかウケが良いのかも知れない。

麺は九州豚骨の定番的な低加水細麺ストレートである。しかし、卵殻を練り込んだようなザクザクとする食感は控えめで、茶色っぽい小麦風味もあまり感じられず、茹で方「普通」で頼んだせいかちょっと柔らかめではあったものの、「ふうわり」とする上質で素直な食味の麺だ。いわゆる「本場」の、昔ながらのノスタルジックな麺その物というよりも、割と都会派向けに洗練された麺という印象を受ける。替玉前提と言うこともあり、量自体はそれほど多くはない。

玉子が半分入っていたが、「半熟」の味玉は九州豚骨では割と珍しいのではないだろうか。一口食べてみると、これがかなーり甘めで、九州豚骨の具としてはちょっと意外だった。甘いだけでなく何かのほのかな風味を感じる気がしたが、スープに湿潤して何の風味かまでは判らなかった。また、キクラゲではなくメンマが入っている。これも九州ラーメンでは割と珍しいと思う。
チャーシューはバラ肉ロールが二枚載る。臭みもなく、九州豚骨としては、大きさ、質感ともになかなかのものだと思った。

私は福岡の筑豊で本場の筑豊ラーメンを食べた経験がないので、確かなことは言えないが、鶏ガラスープのブレンドや具の布陣などを見る限り、ある程度は東京(関東)向けのアレンジをしているような気もしないでもない。それでも、どういう手法で出しているのかは判らないが、「豚臭さ」のレベルには、確かに「本場」を想起させられるものを感じた。


(麺は完食。スープは3割飲んだ。)











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