ラーメン&つけ麺食べ歩き
馬賊 浅草 本店
(東京都 台東区)
店名 中国手打拉麺 馬賊 浅草本店(ばぞくあさくさほんてん) 住所等 東京都台東区雷門2-7-6 【地図表示】 禁煙 タバコ可 訪問日 2004年5月中旬 つけ麺 600円
〜馬賊 浅草 本店〜
(各写真はクリックで拡大します)
「手延べ麺」で高名なお店です。
浅草駅や有名な雷門からも徒歩3分ほど。
JR日暮里駅前にも支店がありますな。
メニューには拉麺(ラーメン)がトップにありますが、
個人的には「つけ麺」が大のお気に入り。
で、今回も「つけ麺」をオーダー。
オーダーが入ると、手打ちを始めてくれます。
バシッ、バシンッ、と台に打ちつけながら、
小麦粉の塊を両手で延ばし、捻って、
倍に倍にと、折り延ばして行きます。
中国では、引き延ばす事を拉(ラー)と言い
これが拉(ラー)麺の語源だそうです。
だんだん麺が細くなってきました。
麺を作るのに約10分程かかります。
汗びっしょりで大変な作業です。
一食ごとに作ってくれるのは本当に感激です。
m( _ _ )m
店内風景。
中休みなしで営業しているので、
夕方4時頃の訪問がすいていて狙い目ですな。
2004年5月中旬 つけ麺 600円
ツルツル、ハグハグ・・・・。
うぅ、う、うますぎる・・・。(゚∀゚)
とにかく麺がすごいんですよ。
なんつーか・・・・
機械打ちぢゃー絶対に作れない超多加水麺。
そして、打ちたて&茹で立てだからこそ
具現しうる究極の麺の「理想形」。
はっきり言って<神域>です。
【動画】(約3.8MB)
「馬賊」本店の麺打ちシーン。
動画では40秒程ですが、実際は10分近くかけて打ってくれます。
都内で、いや、全国でも、これだけ飛び抜けて
美味しい「麺」が食べられるお店を私は知りません。
その「美味さ」たるや、まさに国宝級ですな。
2004年5月中旬 つけ麺 600円
「スープのおいしいお店を三つあげよ」と言われると候補が多くて困ってしまうが、「麺のおいしいお店を三つあげよ」と言われたならば、すぐに挙げることができる。
そして、その3店の中に間違いなくこちらの「馬賊」が入ります。というより、おそらく「筆頭」だろう。
最初にこちらのつけ麺を食べた時は、その麺のあまりのおいしさに「言葉を失いました」。本当に驚かされた。この世にこんなにうまい麺があったのかと・・・刮目したのをはっきりと覚えている。
麺は乾燥しないように水を張った器に盛られて登場する。
手打ち(手延べ)ということで、柔らかくて軽い麺を想像しがちだが、意外にも随分と重さがありコシもかなり強め。
結構、重量感があるその麺は、しなやかながら「芯の太い」はっきりした強いコシがある。表面はまるでビロードにくるまれたようにものすごく摩擦係数が低くなっていて、すすればすすった分だけ、唇、舌の上、そしてストレートに喉の奥にまで一気に「滑り込んでくる」比類のない食感。まさに「喉で」味わうという感じ。
麺に重さがあって、曲がらない固さがあって、摩擦係数が低いので、一度動き出したら「止まらない」、まるで新幹線の長い車列が猛スピードでトンネルを一気に通り過ぎてゆくような、スピードとパワーにあふれた「直進性」でノドを通り過ぎてゆく・・・。
「うまい」のはもちろん、物理的「快感」に近いものがある。
また、噛んでみれば小麦の風味が口中いっぱいに爆発する感じ。そして、その膨れ上がった小麦の風味がじんわりと鼻腔へ抜けてゆくさまは・・・もう、ほとんど忘我の境地。
一食作るのに麺の手延べだけで10分ほどかかる。まとまった注文が入れば一度に何食分か作るようだが、一人で行って注文しても、きちんと一食分を10分以上もかけて手延べして作ってくれる。その後、茹で時間も5分くらいかかる。実に大変な作業の連続・・・・最初に行った時はなんて面倒な事を、とか、随分待たせるな、とか、思ったが、食べてみて、なぜ客が入るたびに一食ずつ手作りを始めるのか理解できた。そう、何よりも作り立て、茹で立てこそが飛び抜けておいしいからに他ならない。
残念ながら昼時の混雑時には茹で置きになってしまうこともある。一度、昼12時頃に入ったら、2分位でつけ麺が出された事があったが、麺のところどころ水分が蒸発してしまったような固い箇所があったり、風味が飛んでいたりでおいしさは激減していた。この店を訪問するなら、絶対に作り立てを食べたい。そのためには、こちらのお店は中休みなしで営業してくれているので、できるだけお店がすいていそうな午後3〜4時位の時間に行くとベストと思う。その位の「努力」をしても十分以上にオツリの来るお店である。
ただ、麺の状態はその日の気温や湿度も大きく関係するし、手延べはすべて手作業なのでどうしてもブレもある。しかし完璧な出来具合に「当たった」時のおいしさは、まさに「神域」のおいしさ。
一口、また一口、すするたびに、打ちのめされる、ノックアウトされる。今まで持っていた「麺」への常識が、轟音を立てて崩れてゆく・・・。とてつもない感動の嵐。まさに「麺に生命が宿っている」という想い。
絶対に、必ず、忘れずに、「つけ麺」で食べて欲しい。ラーメンの場合は、個人的には麺がスープの存在に埋もれてしまい、魅力がかき消されてしまうと思う。それほど「麺」そのものが美味い。
つけ汁は、脂の少ない濃い目の醤油味。ベースは豚骨がしっかりと出ているが、醤油自体にちょっと明確なクセがある感じなのと、強い塩分感と、ネギの青い部分を感じさせる独特な苦味がある。ゴマの粒々感が風味、歯触りともに良いアクセントになっている。一応、七味や酢が置いてあるので好みの味を足す事もできる。
具は小さく刻まれたサイコロ状のチャーシューだけ。チャーシューはおいしいが、量は極々わずか。最初から「外野」扱いである。
頼めば快くスープ割もしてくれます。スープをもらうと鶏の良い風味があふれて本当に二度おいしい。
ただ、あくまで個人的感想だが、つけ麺に比較するとラーメンはあくまで普通。スープが麺のおいしさを生かすためにシンプルになっている事が裏目に出てしまう感じ。つけ麺とラーメンでこれほど感想が異なるお店は珍しいと思う。
(麺は完食。スープ割も完飲。)
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