ラーメン&つけ麺食べ歩き
朝日屋食堂
(福島県 白河市)
店名 |
手打ラーメン 朝日屋食堂(あさひやしょくどう) |
住所等 |
福島県白河市白坂三輪台6-64 【地図表示】 |
禁煙 |
タバコ可(灰皿あり) |
訪問日 |
2005年7月上旬 ワンタンメン 650円 |
〜朝日屋食堂〜
(各写真はクリックで拡大します)
お店に到着しました。
眼前の広い道路は国道294号、周囲は緑が豊かです。
お店の左脇に15台ほどの駐車場を完備。
JR東北本線の白坂駅からは歩くと25分位かな。
うむ、一切の虚飾のないシックな佇まいですな。
見た目より中は広いです。
店内はカウンター席、テーブル席、小上がり席と完備。
画像の右側一帯が厨房。
女性スタッフ中心のお店のようです。
厨房の上にメニューが貼られています。
ジャンボラーメンとは、どれ位の量なのか気になりますな・・・。
ワンタンが人気との事なので、ワンタンメンを注文。
2005年7月上旬 ワンタンメン 650円
うーん、素晴らしく美味しいですね。
この美味さ、「白河」の底力を実感させられる想いです。
特に麺とスープ・・・この両者が「一体」となった時の
その恐ろしいほどの「まとまり」感には、
麺料理の「奥義」「文化」を見せつけられる想いですな。
自家製ワンタンの驚愕の薄さにもビックリ。
手作りの魅力&魔力をしかと堪能しますた。
スープは油が少なく、鶏ガラベースの優しいあっさりした味わいながら、
醤油ダレがしっかりして味のピントは明瞭。
このスープが「手打ち麺」とのコンビで驚愕の美味パワーを発揮。
手打ちの麺は優しい風合いで、口当たりがとても滑らかです。
小麦の風味がとても香り良く、何よりスープの醤油&ガラ風味と絶賛の好相性。
両者の持つ「味」がノドの奥でグーンと収束し、見事に「一体化」する感じ・・。
透き通る超絶極薄ワンタン・・・実測の厚みは1mm弱?
ツル〜リ、トロ〜リ・・・と舌や歯を撫で回す感触がヤミツキ。
まさしく「天女の羽衣」のイメージですね。
2005年7月上旬 ワンタンメン 650円
ワンタンと手打ち麺の美味しさで白河では有名なお店の一つ。昭和48年創業らしい。
白河市内からはちょっと距離がある場所で、国道294号(旧陸羽街道)に面している。電車の駅で言えば白河駅や新白河駅よりも、白坂駅に近い場所だ。グレーの外壁で控えめな佇まいではあるが、店内は女性スタッフの明るい接客で活気に満ちていた。カウンター席、テーブル席、小上がり席と揃っていて、いかにも地元密着の食堂らしいくつろげる雰囲気である。
真っ白な器で登場したワンタンメン、まずは、スープを一口飲んでみると、鶏ガラベースの優しい味わいだが、醤油ダレがしっかりしていて味のピントは明瞭、鶏ガラのコクは驚くほどではないが、その分すっきりとした透明感があるスープである。油もわずかしか浮かず、口当たりがあっさりしているので、あっさり系が好きな人にはとてもウケそうだ。
麺は、小麦の風味がとても香り良く、優しい風合いがいかにも手打ちと言う感じの口当たりがとても滑らかな縮れ麺である。割と長めに切られていて、すすり甲斐があるが、縮れた角がまったく口に当たらず、細かい緩やかな振動となって口に入って来る。噛み締めると小麦の風味が湧き立ち、何よりスープの醤油風味、ガラ風味と抜群の好相性に感じられ、素晴らしく美味しいと感じる。
最初に、スープを単体で飲んだ時点では取り立てて感動すると言う訳ではなかったのだが、ところが麺を数口食べた後で、再度スープを一口飲んでみると、その両者の持つ「味」が私のノドの奥でグングンと見事に収束して行き、「一体」と成ることで、ひときわ強い光彩を放つ「別次元の味」になったイメージである。
スロースタートで油断していたら、気が付くといつの間にか、作り手の描いた見事な「美味ワールド」の術中にはまってしまっていた感じだ。
また、美味しいのは麺だけではなく、ワンタンもまた実に素晴らしい。
そのワンタンは、箸で持ち上げてみるとびっくりするほどの「薄さ」であり、まさしく究極的な「極薄」ぶりである。真四角に切られていて正方形の形をしているのだが、餡は小指のツメ先ほどで、ほぼ徹底して「皮」を食べさせるタイプである。
口に入れると、もう、トロトロ、チュルチュル、究極的に滑らかな舌触りで、とろけるように不規則に舌や歯にからみついて来る・・・・。そうして飲み込めば、今度は舌やノドをなで回すように、ツルーリ、トローリ、とした感触を放ってノドの奥へと落ちてゆく・・・・。麺とはまた一味違うそのナイーブな舌触りとノドゴシに、食べ進むにつれ次第に忘我の境地に立たされる思いだ。
しかし、その薄さゆえか、かなーりデリケートな造りなので、食べるタイミングが難しいと感じた。つまり、ラーメンが登場したらワンタンが伸びないうちに早めにすぐ食べた方が良いと思う。先に麺を食べて、ワンタンを後回しにしていると伸びたりふやけたりした感じになってしまい、どうしても食感が変わってしまうのだ。
このワンタンの本来の姿、その真の魅力を、より一層完璧に味わいたいのであれば、やはり麺が入らない「ワンタン」単品でオーダーすべきと思えた。
チャーシューは歯応えは結構モソモソ、ボソボソするタイプだが、醤油でじんわり、じっくりと丁寧な味付けがされていて、噛めば、噛み締めるほどに次々に奥の方から旨味が湧き立って来てとても美味しい。雑に噛んで飲み込まず、じっくりと20回ほど良く噛んだあたりで旨味と肉汁のクライマックスがやって来る感じだ。ただ肉の繊維がやや粗く感じられ、もう少し滑らかで肌理(きめ)が細かいとさらに上質感が出ると思う。
メンマはいかにも自家製と言う感じ。長めに切られていてフキの煮物のようにシャクシャクと空気を含んだような特有の柔らかめ、軽めの歯触りである。味付けはスープと見事に同化。
ワカメが入っていて、その磯の風味がスープに移って来るのは好みが分かれそうだが、栄養面を考慮してくれているのだと思う。ナルトが二枚乗って来るのは旺盛なサービス精神の表れだろうか。
ともかく、麺も、スープも、どこがどう目立つとか、あからさまな特徴を感じるとか言う訳ではないのだが・・・・・この両者が「一体」となった時の「まとまり感」の素晴らしさ、その驚くほどの「相思相愛パワー」には実に光るものを感じさせられる。
中盤からは、食べれば食べるほどグングンと美味しさが増してくる感じで、最後の一口を食べ終わるまで全く箸が止まらなくなってしまった。
この辺りの奥深い美味しさに、「白河ラーメン」の底力を実感させられる想いだ。
(麺は完食。スープは5割飲んだ。)
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