ラーメン＆つけ麺食べ歩き
AFURI
（東京都 渋谷区）

2004年8月上旬　塩らーめん750円 ＋ 真空平打ち麺100円

約半年ぶりのＡＦＵＲＩ、入口の二番目のガラス戸は蝶つがい式ではなく、横へスライドさせるタイプなのだが、重いため結構開けるのに苦労する。この日はまだ未食だった「真空平打ち麺」にチャレンジ。ベースは塩ラーメンを選んだ。

登場したラーメンは、麺以外は通常の塩ラーメンとすべて同じ。麺は中太ストレートで、なぜ「真空」と付くのかは未確認だが、ともかく定規で測って切ったような、ずいぶん正確な長方形の規則的な断面をしている。
こちらのお店の繊細な塩スープは、ノーマルの極細麺との組合せでベストマッチと思っていたので、この中太ストレートの麺では、スープをあまりからめないのではないか、そのため味が薄く感じるのではないか、と危惧していたが、実際に一口食べてみると、逆にかなり明確に強いはっきりとした味わいを感じた。強いと言うよりも、以前の繊細スープと比較すれば、結構しょっぱいレベルの強い味である。

このしょっぱさ・・・中太ツルツルの麺に合わせるため塩ダレをかなり増量したのか、もしくは真夏の炎天下で「汗」ダラダラ状態で来店してくれる塩化ナトリウム不足の人を想定して塩味を濃い目にしてくれたのか、それとも単に私の体調のせいなのかは判らないが、鶏の出汁と昆布や野菜などの出汁を感じるものの、いつものようにじんわり、じっくりと美味しい出汁を味わうには、強めの塩分がどうしても邪魔をする感じである。
ＡＦＵＲＩは過去６〜７回食べていて、常にスープの出来には大満足で、毎回必ずスープを飲み干していたが、今回のスープは味が濃すぎて半分も飲めなかった。

麺は、いつもの極細タイプは絶妙な軽さと歯触りの小気味良さがあり、ザクザク食べ進めるタイプのものだが、今回のものは打って変わって、ツルツルなうえにちょっとぬめりがあり、麺の表面の摩擦係数を極限まで低くしたようなタイプ。「ヌルーリ」とする口当たりと、「ユッタリ」したコシで、噛み締めるとユルユルとする歯応えで、キレはないがしっかりとした重さを感じるタイプの麺だ。おそらく喉越しやボリューム感を楽しむ事を意図している麺だと思う。
正直、私の好みで言うと、この塩スープならやはり通常の極細麺の方が合っている気がする。それに、麺が極細から中太に代わっただけで、100円UPはちょっと納得いかない気もする。
また、チャーシューは以前のような肉汁があふれ出る物ではなく、炙って焦げた痕がやや目立つ感じ。やはりもう少しジューシーな方が良いと思う。味玉は見事な茹で加減で作られているが味付け自体は特段の印象は残らなかった。メンマは雑味がなく、なかなか風味が良いおいしいもの。

いつもの繊細なスープを期待して来店した事もあると思うが、予想外の強い塩味にちょっと右往左往してしまい、白いご飯が欲しくなってしまった。時間の関係で断念したが、塩と白米は無類の好相性だし、何しろベースはとびきり滋味あふれるスープなので、きっと美味しいと思う。
次回は、未食の「つけそば」系を食べてみたい。


（麺は完食。スープは３割飲んだ。）

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